カテゴリー「スポーツ」の記事

2020/02/10

若きチャンプ

先日開催されたGCWジャパンツアーの初日・メインイベントにて竹田誠志が大ケガ。

包丁ボードにサイドバスターで叩きつけられバックリと裂傷を負ってしまったそうだ。

この使用された間隔の大きく開いた、見るからに危なそうな包丁ボードというデスマッチアイテムは、海の向こうのリングでよく用いられ竹田自身も米遠征時にフィニッシュアイテムとして利用していた。

なので感覚が違った、投げ違えた受け違えた、ということではなさそうで、まぁ舞台の国が違うということでこの事故の有力な原因は、
「日本の刃物は想像以上によく切れる」
ということなのだろう。

なかなかふさがらない傷口、神経にも達する傷もあるそうで、しばらく欠場となるようだ。


今年はじめからの葛西純に続き竹田まで…欠場者が相次ぐデスマッチ業界。

そんな中で開催されたFREEDOMS後楽園ホール大会であったが、GCW勢の熱に待望の正岡大介復帰の報、そしてタイトルマッチ杉浦透×宮本裕向の好試合で不安を吹き飛ばした。

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昨年葛西からベルトを奪取した若きチャンプ杉浦は、元々大きな体で飛べるなどその身体能力には定評があった。
今夜の試合も試合巧者の宮本相手にスイングしたこれぞジャパニーズデスマッチという(GCW勢にも見せつけられる)素晴らしいものであった。

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あとはどれだけお客さんをその姿で惹きつけられるかであるが…
あれだけの試合の後だったというに裕向からのシュートなマイクをしかけられ、何も言い返せず、おそらく勝った時のために用意してたであろうセリフを叫ぶだけというマイクだけ完敗劇を見せつける失態を犯してしまった。

もちろんキャリアや年齢もあるが、この辺はまだまだこれからのレスラーなのだろう。
たくさん闘って、汗や血を流して、挫折して、恥をかいて、そのレスラーとしての生き方を見せて、生の声を叫んで、我々を魅了してもらいたい。

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次回ホールでは同世代塚本拓海とのタイトルが決定。
テーマは曰く、「デスマッチ下克上」。

彼らだけの試合を見たい。

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2019/11/23

ナスリンの変化(プロレスリングランズエンド)

過去2回開催されている那須晃太郎自主興行、

『OVER THE FUTURE』
が、BASEMENT MONSTAR王子で本日開催。


「事件起こします」
と常々豪語しながら何事もなく日々を過ごしていたウエザイルがついに、本当に、事件を起こした。

寝坊で自分の試合が終わった瞬間に会場に着くというリアル事件を…!

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しかしそんなマイナスを吹き飛ばすメインの熱戦であった。

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旧知の間柄である関根とのタッグで、今やジュニアの祭典・J-STAGE引っ張る進・吉岡組との対戦。

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惜しくも敗れた那須であったが、試合後は吉岡に次回興行でのシングルをオファーした。


他にも上記ウエザイルの代役として登場したナベザイル(渡辺宏志)、世間を騒がせ欠場している大谷譲二の代わりに参戦したTAMURAの存在も忘れてはならない。

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全試合終了後に見られたのは、後輩の隣に立つという今までなかったナスリンの姿。
過去の所属団体ではずっと下がいなかったのだ。

「彼ら(後輩たち)に1試合でも多く試合の経験を積ませてあげたい」
「彼らの名前を覚えて帰ってもらいたい」

そう言って頭を下げる光景が新鮮で、清々しい気持ちになった。

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2019/11/15

日菜太選手は伊東軍団員

 2020年2月11日、大田区総合体育館にて開催される『KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.1』の対戦カード発表会見が14日都内で行われ、本大会に出場する日菜太(33=クロスポイント吉祥寺)が会見に出席し、夢のドーム戦や引退まで限られた試合への意気込みを語った。
 日菜太は近い将来の引退を明言している。最終的な目標の一つに「1.4東京ドーム」と、新日本プロレスの1月大会のリングにキックボクサーとして上がることを掲げているが、今年8月にジョムトーン・チュワタナからダウンを奪われ判定負け。東京ドームへのアピールにつまづいた形となったが、「まだ最後の最後の挑戦として諦めていない」とその意欲はまだ健在。「1.4東京ドームは棚橋!2.11大田区は日菜太!と言ってもらえるように、大田区を自分の力で満員にして、権利を勝ち取って東京ドームに出たい」と再来年こそ東京ドームへの出場の意欲を見せた。
 しかしこの「1.4東京ドームは棚橋!2.11大田区は日菜太!」のキャッチフレーズに記者席から「アブドーラ・小林選手を意識している?」と質問。大日本プロレスのレスラーであるアブドーラ・小林は「ドームは棚橋!文体は小林!」のキャッチフレーズで大会を盛り上げているが、この質問に日菜太は今年11月の大日本プロレス両国大会を観戦していたことを告白。「パクったってばれちゃう」と顔を真っ赤にしながら慌てる様子を見せた。
 しかしさすがに場慣れしている日菜太は気を取り直し、話を軌道修正。「12月文体は小林、1月ドームは棚橋、2月大田区は日菜太と言ってもらえるように」と大会の盛り上げにつなげていくと意気込みを見せた。
 なお、この日菜太の発言にアブドーラ・小林もSNS上で反応。「文体は小林!大田区は日菜太!大キャンペーンやります」と呼応する動きを見せている。
 対戦相手は現時点では未定だが「浮上してきているのはいい相手」と強敵との一戦になる模様。「その相手と戦って勝てたら、ジョムトーンと再戦したい」と8月のリベンジを熱望。そして「この試合を含めて3試合」と公言している日菜太は「世界三強のシッティチャイ・シットソンペノーン、チンギス・アラゾフ、ジョルジオ・ペトロシアンの一角とやりたい」と最終戦で世界最高峰へ挑むロードマップを明らかにした。
 (19'11.15『イーファイト』

「ドームは棚橋、文体は小林、大田区は日菜太」

と大日本プロレスアブドーラ・小林氏より引用の引用を見せ、「小林軍団か!?」と揶揄されたキックボクサー日菜太選手であるが、彼がデスマッチドラゴン・伊東竜二氏と盃の契りのある自他共に認める伊東軍団員であることは数年前より一部の人が知る事実である。(そもそも伊東軍団というユニットは存在していないのだけれども)

日菜太が両国に、伊東がホールに、お互いの試合を観戦に足を運んでいるところも目撃されている。

と、いうわけで、写真は先の“両極譚”観戦中のところわがこを撮っていただいた氏。

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誰よりも業界の盛り上がりや発展のことを考える彼は、やはりキック界を照らす太陽だ。


それにしても。

自分と同世代だったり、自分がド真ん中で応援し続けてきたアスリートが、自らその人生の幕引きを意識している姿というのは胸にくるものがある。
だからこそ、目を見開き見届けなければいけないのだろう。

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2019/11/10

お子さまのプロレス観戦デビューならココ!

大日本プロレス×横浜市商店街総連合会による“商店街プロレス”シリーズ、今日は戸部大通り商店会大会である。

この大会は会場がみなとみらいを見下ろす掃部山公園なので、ロケーションよく敷地も空も広く、とてものんびりプロレスに触れられるのだ。

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特に子ども連れには最適!

商店街の方々の出店も最低限だけれどもお安くやってくれていて、心強く、

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商店街プロレスシリーズならではのレスラーとの距離の近さも満喫できて、嬉しい。

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試合後は陽が沈んでゆく中公園遊具で遊びながら、選手たちのリング解体・イベント撤収の様子を見られるというボーナストラックも付いていて、最高なのだ。

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2019/11/04

5回目の両極譚

大日本プロレス両国国技館大会、“両極譚”へ。

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両国5年目にして初めての所属不在のメインだったが、これはヤンキー2丁拳銃というブランドは大日本プロレスが作り上げたという自負であろう。

ライバルストーリーで言えばセミ前の葛西×伊東にも動きがあったし、セミファイナルでの耕平×大地もそこに橋本真也の影を感じる重みのあるものだった。

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このようにレスラーたちの歴史を感じさせる、団体のファンとしては試合内容も含め鉄板のカードであったが、この魅力を戦前にもっとプロモーションできていたらそれ以外のお客さんももっと足を運んでいたんじゃないかと悔しく思った。

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2019/10/29

好きなことをとことん

米山香織といえば、2011年の引退発表→約半年に渡る引退ロード→自身の引退興行でのテンカウントゴングを途中で止めそれを撤回し、業界内外で大問題を巻き起こしたプロレスラーだ。

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そんな彼女が紆余曲折を経て結局引退せずレスラー生活20周年を迎え、今夜それをお祝いする興行が開催された。


場所は聖地後楽園ホール、そして顔の広い彼女の興行のため参加選手は女子プロオールスター状態。

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なのに気取らずいつものノリで進む。
客いじりがあったり、メインイベントがコスプレマッチであったり、全試合終了後なぜかレスラーたちのイスとりゲームが始まったり…。

正直久しぶりの女子プロレス観戦の身には居心地の悪い部分もあった。


しかしながら迷いを吹っ切って覚悟を決め、好きなことをとことんやっている米ちゃんの姿は、輝いていた。

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2019/10/06

CS

 <セ・CSファーストステージ:DeNA6-4阪神>◇第2戦◇6日◇横浜
 今日こそ勝って、下克上日本一の夢をつなぐぞ! 阪神福留孝介外野手(42)が、土壇場同点弾でナインを勇気づけた。


 1点を追う9回。ゲームセットまであと1死から夢を見させた。試合は乙坂のサヨナラ2ランで敗れたが、プレーオフ、CS史上2位の年長弾は、最終決戦となる7日のファーストステージ第3戦への大きな活力。敗れても爪痕を残した虎が、巨人への挑戦権を勝ち取りにいく。 (後略)
 (19710.6『日刊スポーツ』

プロ野球クライマックスシリーズの存在に対しては相変わらずペナントレースおよびペナント優勝チームへの冒涜だと懐疑的だし、阪神タイガースがこの成績でCSに滑り込んだところで日本シリーズに出るなんておこがましいくらいに思っているけれども、それでも1試合でも多く試合が見られる・選手が見られるというのは幸せなことだと思う。

1日目、躍動する高山木浪近本北條…若い世代というのが嬉しく頼もしい!(ここに大山も乗ってくれなければ)
2日目、若いやつらに負けてられるかというかのように出た福留の1発!圧倒的アゥエーの9回2アウト、でも当の選手たちは諦めてなかった!


毎年尻すぼみが多かった中、こういういい雰囲気で終盤を迎えられているのは、来年につながる素晴らしい材料だと思う。

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2019/10/05

地元のんびり感

味スタ(東京スタジアム)の玄関口としてラグビーワールドカップを盛り上げようとがんばっている狛江市。

駅前のオブジェや、旗、

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開催日にはしっかりスタッフが常駐して駅から出てバス停に向かう人たちを誘導している。


今日は昼下がりからえきまえ広場でパブリックビューイングが行われていた。

夕方、イングランド×アルゼンチンを見に行ったら、なんとなくのんびりした雰囲気の中イベントは開催されていた…モニターの後ろ“だんごや”だしね。

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それでも陽が落ちた後開催された日本×サモアではたくさんの人が集まり、見事日本勝利の内容結果も相まってなかなかの盛り上がりを見せていたようだ。

松島選手、速いねぇ、スゴいねぇ!


 ◆ラグビーW杯 ▽1次リーグA組 日本38―19サモア(5日・豊田スタジアム)
 日本がサモアに4トライを挙げて勝利し、決勝トーナメント進出に必要不可欠なボーナスポイント(BP)を含む勝ち点「5」を獲得した。劇的トライを決めたのは今大会絶好調の右ウィング松島だ。試合終了の銅鑼(どら)が鳴った後の後半44分、敵陣5メートル付近のスクラムからSH田中が左に構えていた松島にパス。松島はフェイントで相手をかわし、大歓声を浴びながらゴールラインに飛び込んだ。土壇場でつかんだチーム4トライ目は、自身にとっても今大会4トライ目となり、さらにはW杯通算でも日本代表歴代最多となる5トライとなった。(後略)
 (19'10.5『スポーツ報知』


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2019/09/29

すべりこみ

 ◇29日 阪神6-3中日(甲子園)
 CS逆転進出を、阪神は今季最終戦に持ち込んだ。1敗もできない状況から早めの継投策で5連勝。最近8試合では7勝1敗だ。30日の最終戦も勝てば、広島を抜いて3位に滑り込める。
 矢野監督の超積極的采配が流れを向かせる。2回から早くも代打策。2死一、二塁で2番手の高橋遥に代打・原口。ここは中飛に終わったが、5回には3イニング無失点の3番手ガルシアに代打。その陽川が的中した。
 「長打を期待して陽川というところ。見事に素晴らしい打撃をしてくれた。ムードが一気に変わる一打になった」
 5回の2死無走者で代打の陽川が、柳から左越えへ先制3号ソロを放り込んだ。直球をとらえた一打に「甲子園で本塁打を打つのは久しぶりなので、ダイヤモンドを回るのが気持ち良かった」と充実感にひたる。

 60試合を要して、勝率を5割に戻した。7月8日以来、実に83日ぶり。CSが始まってから真弓監督、和田監督、金本監督は就任1年目がいずれもBクラス。歴史を変えられるかどうか瀬戸際の一戦に向け、矢野監督は「普通にやれる空気感ではないが、苦しいときも楽しく。あすもそういうゲームをします」と語気を強めた。(吉川学)

 (19'9.29『中日スポーツ』

ここにきてのタイガースの連勝とAクラス入りは驚いた。

シーズン後半終盤から“4番大山”と“先発投手勝利”にこだわらなくなった結果だろうか。

まさか今年数球団が賛否両論の中導入し中途半端な結果に終わっていたオープナーという制度で結果を出すのが阪神になろうとは…。


CSがどういう戦い方になるのか、監督の手腕が問われる時だと思う。


そして、メッセンジャーにありがとう。
(来年の開幕投手どうするんだ!?)


そしてそして、鳥谷にもありがとう、ごめんなさい。
アスリートにとっての引退という自分で決断すべきものに口を出したフロントは今後6年猛省すべし。

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2019/09/23

花道

生粋の千葉ロッテマリーンズファンの友人うまやさんがシーズン始まった直後からおさえていたZOZOマリンスタジアムの“バルコニースイート”。

ここが彼の予想通り福浦和也引退試合と相成り、「家族で初めてのプロ野球観戦にどう?」とご招待いただいた。

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三塁側の上に並ぶスイートルーム。

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暑かったら室内に入りお酒を飲みながら広い窓から観戦。(飲食の注文は全て室内の電話1本)
球場の空気を感じたければ目の前のデッキに出ればいい。

なんて快適なの!


わがこも広い球場と熱い応援にキャッキャとはしゃぎ、隣に並ぶそろってタテジマを着て時にワンナイトカーニバルをカンペキな振り付けで踊り時に涙を流すマリーンズファンたちを眺めていた。

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この素晴らしい席での貴重なプラチナチケット観戦…
素晴らしい経験をさせていただいた、が、子どもたちにとってはこれが野球観戦のデフォルトだとは思ってもらいたくないものだ。

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そして、地元のヒーローの引退。
金色に染まる空の下舞う紙吹雪は、切なくも美しかった。

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彼をこうやって素晴らしいカタチで送り出したファンや球団のあり方にも感動を覚えた。

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