すぐそばにいるのなら…
老若男女たくさんの人が献花の列をつくっていた。
自分も1時間半ほど並んだのだが、会場の悲しくもあたたかい空気や、自然と見知らぬファン同士でもわき上がる会話などで、その時間もあっという間だった。
あの頃、水木センセイに目に見えないものの存在を教えられたかんげ少年は、毎日、
「このまま、お化けが怖いまま大人になったら、心臓が持つのだろうか…。」
と毎日悩んでいた。
大人になると同時にそんな思いも杞憂に終わったのだけれども、今なら逆に強く思う。
「お化けに会いたい。妖怪に会いたい。」
「妖怪になった水木サンに会いたい。」
昨年11月に逝去した水木しげるを偲ぶ「水木しげるサン お別れの会」が、本日1月31日に東京・青山葬儀所にて行われた。
関係者のみで行われた「お別れの会」第1部では、京極夏彦による挨拶のあと、発起人代表の荒俣宏が水木の功績を紹介。続いて水木とは貸本時代から付き合いがあったというさいとう・たかを、テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の1・2作目で鬼太郎の声を担当した野沢雅子らが水木への思いを口にしていく。そして最後に水木の妻・武良布枝が来場者へ感謝を述べ、「まだまだ頭の中には構想があったはずです。それらが日の目を見なかったことはとても残念」「とはいえ主人がいる、あちらの世界にはきっとマンガのタネがたくさんあって、たくさんストーリーを思い付いているでしょう。だって生前から妖怪やあの世とは親しかったのですから。発表できなかった作品だけでなく、新しいマンガをあの世の読者に読んでもらっているかもしれません。きっとそうだと思います。生前は水木しげるを温かく見守ってくださってありがとうございました。今、主人もきっとこの会場にいて、皆様に感謝申し上げていることと思います」と語った。
(中略)
第1部終了後には、誰でも参加できる第2部も執り行われ、多くのファンが来場。献花台に花を供えたほか、水木へメッセージを送ることができるという妖怪ポストに手紙を投函する姿も多く見られた。
(16.1.31『映画ナタリー』)
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コメント
水木センセイの本・・・・あれはほんと、後世に残さないとですね!
年末に水木センセイの本をアマゾンでごっそり買って、改めて読みました。
戦争で腕を負傷して無くされてたことを最近知り、その生き様を最近知りました。
ゲゲゲの女房のときもあまり関心もなく・・・
そんな私みたいなニンゲンでも、知ると魅了される水木センセイ。。。。
水木センセイの幸福の7か条は心に深く残ります。
投稿: まんちゃん | 2016/02/02 09:31
まんちゃんさま、きょんばんは!
水木センセイの言葉は人間としての原点を見つめ直すようなものだからどんな時代でも、どんな人でも、心に響きますよね。
自分も、自分らしさとか人間らしさとか動物らしさとか、日々あくせくする中で落としてきてしまったものが多々あるので学び直したいなと思いマス。
死してもなお水木サンは我々のお師匠さんですよね。
投稿: かんげ | 2016/02/02 15:44