生きることは哀しいことなのか
劇団夜想会アトリエ公演、
『嫁ぐ日』
を観劇。
つかこうへい作品だ。
旅役者一座の物語には、古臭さを感じざるを得なかった。
登場人物に気持ちが入っていくか不安だったが…そこは演出や役者の妙。
彼ら彼女らの必死さ、泥臭さ、うさんくささがリアルで、ドンドン舞台に引き込まれてゆく。
お客を呼ぶために、劇場を盛り上げるために、虚構を演じ虚勢を張り、興行を続けてゆく。
…哀しい。生きることの哀しみだ。
さらにヒロインが女としての悲哀をにじみ出してくると、さらにその思いは強くなる。
若い者に抜かれ、男には理解されず、華々しいステージの裏で悲しみに耐えるのだ。
…哀しい。生きることの哀しみだ。
はじめは若々しく美しく見えていたそんなレイ子役の女優・田中萌さまも、気付けばすっかり老け込んだ印象に…。
「乳もすっかり垂れちゃって…。」
お見事!
舞台上コミカルな場面やハデな殺陣、歌謡のシーン、ダンスのシーンなどが怒涛のようにくり広げられていても、常にそのすぐ側にはそんな思いが横たわっていて…
熱くも哀しい、感情入り交じるお話だった。
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