なんのための人類か
先週、東京メトロ主催の『GODZILLA』試写会に行った。
会場は、親子連れからカップルまで幅広い層のお客さんでギッシリ。
司会のお姉さんが言うには、何でも60倍を超える応募があったのだという。
改めて、日本におけるゴジラの存在の大きさを感じた。
上映直後から、日本人のトラウマをほじくるような災害が次々と起こる。
その恐怖や絶望のリアルさは、さすがだった。
そしてまんをじして登場するゴジラは、やはり“ゴジラ”だった。
迫力、大きさ、そしてその地球相手・人類相手の立ち位置…
昔ゴジラ映画を見ながら、
「ハラハラ…がんばれゴジラ!」
と叫んでいたことを思い出したのであった。
だからこそ、最後まで通してみて思ったのは、
「もっとゴジラが見たかった。」
だった。
そして何より痛感したことは、
「何もできない人間どものドラマ、いらねェ…!」
だった。
家族愛に夫婦愛、人類の脅威に立ち向かう軍人たち、とか、ハリウッドが大好きなテーマがほとんど本編とは関係ないのにムリヤリねじ込んであって、非常にジャマだった…。
冷静に考えたら色々と突っ込みどころが出てきてしまう設定なのだから、もっと痛快怪獣映画に振り切って、重厚感と高揚感のある音楽をバックに町を破壊するゴジラが見たかった。
特に音楽に関しては上映前から不安に思っていたので、やはり残念だった。
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