モテない男子、八つ当たりの傷痕が治らない。
モテない男子全盛期として屈折し陰うつな日々を誇っていた私の思春期は、まさに“Jリーグブーム”と“NBA・ストリートファッション”ブームの時代。
テレビからはサッカーホンに合わせオレオレと歌声が流れ、街をゆくオシャレ男子はバスケットシューズを履いていた。
学校の人気者はもちろんサッカー部とバスケ部の連中で、とにかくまぁー、モテていた。
高校時代、バスケ部のクラスメートに、
「お前ダサいから、“エアマックス”なんて知ってるわけないだろう!?」
なんて言われたのは、今となってはいい思い出になるわけがない。
と、いうわけで、かようの流れでモテない男子をこじらせた私は、サッカーもバスケットボールも、その全てを忌むべき存在として認識するようになってしまった。
「あんなものは自分とは違う世界の競技。」
「カッコつけたい奴・チャラい奴がかじるもの。」
あれからだいぶ時が流れた今でも、その2つのスポーツはずっと日陰を見ることなく盛り上がってきた、オシャレでカッコイイ印象だ。
なので今でも自分はサッカー日本代表に思い入れがなかなか出ないし、バスケはプレイした経験がない。
『キャプテン翼』も『スラムダンク』も読んだことがない。
若い頃のじくじくした思いというのは、なかなかかさぶたにならないものだ。
イヤ、傷はとっくに治っているのに、痕が残ってしまったと言えばいいのだろう。
本当に、モテない男子のひねくれは、困ったものだ。
…と、ここまで言っておいて、
「じゃあ逆に君のバックボーンであるバドミントンは、非モテスポーツなの!?」
「嬉々として応援してるプロ野球やプロレスは、お前みたいにダサいものなの!?」
と、言われたら、とりあえず業界に平身低頭するしかない。
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