安かろう悪かろうだ
マルハニチロホールディングス(HD)の子会社「アクリフーズ」の群馬工場(群馬県大泉町)で起きた冷凍食品への農薬混入事件で、群馬県警は29日、偽計業務妨害容疑で逮捕された同工場の契約社員、阿部利樹容疑者(49)が工場での農薬混入に関与したことを認める供述を始めたと発表した。県警は今後、具体的な手法や動機などを追及する。
県警によると、阿部容疑者は「お客様や会社の従業員、家族に大変なご迷惑をかけてしまって本当に申し訳なかった」などと供述したという。25日に逮捕された際には「覚えていない」と否認。好きなアニメの話などの雑談には応じていた。(後略)
(14.1.29『毎日新聞』))
ひとまず、この原因がアクシデントではなかったことに安堵を覚えたが、また新たな問題になってしまったなという印象だ。
会社の待遇に不満を持っていたという、契約社員であった容疑者。
彼が正規雇用者であったなら犯罪を犯さなかったという証拠があるわけじゃない。
また、その理由だけで日本全国を不安に陥れた罪は重過ぎる。
ただ、今までも常に論議されてきていた企業の非正規雇用者の問題が、また改めてクローズアップされたように思う。
お金だけじゃなく、雇用体系や社内の雰囲気・待遇、様々な要因から人は自分の仕事に誇りを持ったり、会社に信頼をよせる。
それが全く無かったら…そりゃそうだよね。
会社が雇用者を信頼してないんだもの。
被雇用者が会社を信頼するわけがない。
容疑者勾留の一報が出た時のアクリフーズ社の会見、
「給料の不満は聞いてない。」
にもズレを感じた。
日本の食品や製造や、全ての仕事は、作り手や生産者の内・外、そして消費者との間の信頼で成り立ってきたものだ。
今、それが、崩れはじめてきているような気がしてならない。
このままではメイドインジャパンもたかが知れた存在になってしまうのではないか。
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