大日本プロレス年末のビッグマッチ、横浜文化体育館大会へ。
セミでW-1近藤との団体対抗戦となったストロングヘビー級選手権は、関本が盤石の防衛。
試合中試合後と、セコンドの稔や、金本らがチャンピオンに突っかかって行ったが…
ハッキリ言って“顔じゃない”。
W-1はどれだけBJWのことをナメているのか。
乗り込んで来るのなら、もっと上の選手がいるだろうに。

メインのデスマッチヘビー級選手権は、石川修司×木高イサミ。

金網、そして石川の身長の倍以上もあろう蛍光灯マリンタワーが勝負のポイントかと思われたが、イサミが試合開始すぐにマリンタワーを破壊…。
金網最上段からの攻撃もあっさり決まり、全体的にイサミが試合を急いでいる・焦っている印象を受けた。

結果としてそれに石川が引っかき回され、新チャンピオンが誕生したのだろうけれども、前回のユニオンの興行でじっくりとしたレスリングを見ていただけに、もう少し組み立てのある攻防も見てみたかったというのが正直なところだ。
しかし、もし、これがベルトの魔力というならば…それに抗う木高イサミの姿が、見てみたい。
と、いうわけで、新チャンピオン誕生!
そして試合後。
客席からのたくさんの祝福と、ヤンキー二丁拳銃によるリング上。

そんなハッピーエンドの空気に割って入ったのが、塚本拓海!
“ユニオン対決だけどあくまで個人と個人の戦い”
と称された戦いの後に、
「なんかつまんねぇんだよ!」
と大日本プロレス所属選手としての意地と主張を見せた瞬間、自分でも忘れかけていたその現実にハッと気づかされた。
レスラーは個であるし、現状のデスマッチ戦線は様々なところからファイターの集まる場所であるけれども、やっぱり自分は、大日本プロレスが好きだ!
だからやっぱり、今日のメインは悔しかったし、さらには客席の一部からツカに対して起こったブーイングと、
「まだ早い!」
の声は、もっともっと悔しかった。
悔しさからかバックステージで涙を流しながら叫ぶツカの姿には、さらに心を動かされずにはいられなかった。
彼が今やらなくて、誰がやる!
まんをじして誕生した大日生え抜きのデスマッチファイターは、やはりその環境からハードルを上げて見られる。
だからっていい子で、おとなしくなんてしてられない!
その苦悩ともがきが、レスラーを成長をさせるのだから。
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