(上じゃなくて)横を向いて歩こう。
首都の新たな観光名所となった東京スカイツリータウン(東京都墨田区)が22日、開業から半年を迎える。開業前から人気を博し、来場者数は2000万人を突破。ところがスカイツリーの“足元”にある商店街には開業後、来客の激減という皮肉な現象が起きている。その理由とは-。
(中略)
東京スカイツリータウンの南側にあるおしなり商店街振興組合によると、スカイツリーの建設中はタワーの成長を見物に来る客や建設工事関係者で商店街はにぎわいを見せていたが、開業とともに客が激減した。
組合の金澤武市理事長(68)は「客は東京ソラマチに流れ、商店街には来なくなった。来客数は感覚的に約80%減という感じだ」と話している。休日に混雑する東京ソラマチでの待ち時間を避ける客が食事に訪れる程度だという。
今後は東京スカイツリーの関連イベントを増やし、集客アップにつなげたい考え。おしなり商店街と同様、スカイツリーの恩恵を受けていない押上通り商店会は「来年3月からアーケードをリニューアルして巻き返す」としている。(12.11.19『産経新聞』)
“東京ソラマチ”なんて「マチ」を名乗っている時点で、そこだけで何でも揃う1つの完結した、まさに「街」が、スカイツリーの敷地内にやって来るのはわかっていたはずだ。
そこで、
「これはライバルだ。」
「驚異だぞ。」
と、ならなければおかしいところなのに、
「(近いからなんとなく)お客さんが流れてくるのではないか。」
とはのんき過ぎる。
そして、案の定こんな状況になっても、相変わらずスカイツリー関連のイベントをしようとしているのだから滑稽だ。
もっとあの地域には、昔からそこにある、そこにしかない、立派な文化があるじゃないか。
新しいものが絶対に勝てない、歴史という、自分達の強みがあるじゃないか。
同じ下町、目と鼻の先の立石周辺が今、酒飲みの聖地として話題になっていることなど…
上ばかり向いていないでふと横を見れば、見習うところがもっともっとあると思うのだ。
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