エネルギー戦略の策定に向け実施している意見聴取会で、政府が電力会社関係者の発言を認めない方針を決定したことについて、大阪市の橋下徹市長は18日、報道陣に対し「電力会社の意見も一つの意見。公正な手続きで選ばれたなら、どういう意見だったとしても聞かないといけない」と述べ、多様な意見を封じる政府の対応を批判した。
(中略)
意見聴取会をめぐっては、15、16両日に仙台市と名古屋市で開かれた会合に電力会社の社員らが発言者として出席。参加者から「やらせではないか」といった批判が起きたことを受け、野田佳彦首相が電力会社関係者からの意見表明を断るよう指示した。
(12.7.18『産経新聞』)
ただの意見聴取会で、どうして意見を制限するのだろう。
テレビを見ていたら、現場で、
「こんなの(電力会社の人ばかり選ばれているのは)フェアじゃない!」
と叫んでいる人が写し出されていた。
この人はどういう意識で参加していたのだろう。
乱暴に言ってしまうが、ただ「反原発!」と叫びたいのか、組織というものに立ち向かっている自分に酔いたいのか…
普通の市民なんかじゃなく、反原発のプロなんじゃないかと思ってしまう。
逆の立場の人たちもそうだ。
“原発再可動”の結論ありきで動いているとしか思えない節がある。
と、いうわけで、せっかくの意見交換会なのに、ただのイデオロギー闘争、思考を停止させてそれぞれが言いたいことを叫んでいるだけになってしまっているようで、とにかくもったいない。
何か、「原発推進」「反原発」どちらも極端に行き過ぎている気がするんだよなァ。
政府がやるべきことは、制限をかけたり減らしたりするのではなく、もっとたくさんの話を聞けるようにすること。
そうして、色んな意見が合わさって、素晴らしい結論に達すればこの上ない。
そうして、たくさんの機会が増えて、我々のような傍観者・静観者たちにも考える機会ができれば、嬉しいものだ。
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