おやくにんのおはなし
母親の生活保護費受給問題の渦中にあるお笑いコンビ・次長課長の河本準一が25日、東京・新宿の吉本興業本社で会見を開いた。
(中略)
受給に関しては「報道は事実でございます」と認め、時期に関しては「まだ芸人として全く仕事が無い時期」だったという14、15年前とした。当時、スーパーの鮮魚コーナーで働いていた母親が病気で倒れ、医師からも働くことを止められたという。
岡山県の福祉事務所から母親の面倒をみられないかと打診があったが、河本は「年収はまだ100万円を切っていたので書類をお返ししました」と説明した。「すべて福祉の方と相談して決めたことですが、自分の認識の甘さがあった。今思うとめちゃくちゃ甘い考えだった」と反省しながらも“不正受給”の認識はなかったとの考えを示した。
一方で、福祉事務所からは今年1月ころ、生活保護費増額の打診があったという。
受給の打ち切りについては半年ほど前より話し合いの場を設けていたが、最終的には今年3、4月ごろに母親が「これ以上迷惑はかけられない」と打ち切りを決めたと明かした。吉本興業によると、週刊誌の報道を受けて決めたという。
今後は、河本自身が「テレビにたくさん出られるようになった」と認識している5、6年前からの受給分を返還していくことを検討している。(後略)
(12.5.25『デイリースポーツオンライン』)
確かに本人や家族に、色々な自覚は足りなかったのかもしれないけれど…こんな時代。
「もらえるものはもらっておこう」
ってなるのも致し方ない。
問題なのは、生活保護が生活保護になりえていない現状。
本当に困っている人を助け、困っていない人が簡単にお金を受け取れない制度じゃなければいけない。
今のシステムだけでは、もうどうにもならないものなのだろう。
もっと受給者と連絡を密にし、報告をさせ、相談や将来の青写真を描けるような…お金だけじゃない支援のカタチが必要なのかもしれない。
公務員の話になると必ず給与云々が言われるが、それよりも、こういった仕事の是正こそが話題になるべきだ。
そうなれば、単純な「給料減らせ」「職員減らせ」という声も挙がりにくくなり、どちらにとってもいい結果になると思うのだが。
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コメント
本当ですね。
結構いただけるんですよね。
だから、働けるのにもらう人。
その特集をTVでやっててびっくりしました。
でも、給料が福祉からもらえる額より低かったら、働くよりもらえ、となりますね。
なんかとってもアンバランスのような・・・
投稿: まんちゃん | 2012/05/28 13:39
まんちゃんさま、こーんばんは。
そうなんですよね…何かとってもいびつで、不平等ですよね。
「一体誰のためのもの?」って思ってしまいます。
せっかくの好機、何とか改正してもらいたいものですね。
もっと相手の立場に立てる人とか、ニュートラルに物事考えられる人とか、そういう人にたずさわってもらわないと、ダメなのかなァ…。
投稿: かんげ | 2012/05/28 18:22