ZERO1、後楽園ホール「火祭り決勝戦」へ。
同団体の代名詞的ビッグイベント“火祭り”。
その10年目の記念すべき日に、ゼロワン初観戦。
開始時間ギリギリに焦りながらホールに飛び込むと、
「アレ…お客さん少ない…。」
いくら平日の開催といえど、火祭りの決勝戦にしては寂しいスタートだった。
しかしゼロワンの客席には熱い人が多かった。
1試合目から頻繁に声援が飛び、選手ごとのコールで客席をコントロールしようとする人が多くいて、盛り上がっていた。
セミ前に登場したのは団体将来のエース候補、佐藤と崔。
2人ともキック1発でホール中に響く強烈な破裂音を響かせ、どよめかせるのはすごい。
しかしその2人以上に気合いの入っていたのは、互いのパートナーであった関本と吉江。
ド迫力のぶつかり合いを見せ、客席を爆発させた。

休憩中に、ゼロワンに入寮したという“橋本真也ジュニア”の紹介があった。
オッキーアナに呼ばれ、ゆっくりとリングに上がる破壊王Tシャツのその姿…確かに大物感。
デビュー前、しかも入団前からこれだけ注目されているレスラーなんて今までいなかったことだろう。
そのプレッシャーに押しつぶされることなく、がんばってもらいたいと思う。

セミに沖縄プロレスの“怪人ハブ男”が参戦。
事前にツイッターで多くの人から「ハブ男はすごい!」と聞いていたので期待していたが…
ウワサ通りのいいレスラーだった。
その安定感に唸らされていたら、日高からフォール勝ち!
そして天下一ジュニアリーグ戦にも参戦決定!
期待したい。
メインが始まる頃には客席も8割5分は埋まっていた。
10年目の火祭り、そして炎武連夢対決…期待が高まる。
数年前まではゼロワンも大谷普二郎も、ただ新日本から派生したものとしか思っていなかった。
しかし特に、ここ最近の大谷は、ものすごくカリスマ性が高まり、業界でも唯一無二の存在になっていると思う。
続けることで円熟味の増した独特のファイトスタイル。
そして『アメトーーク』でも特集された、ボランティア活動などリングの外での活動。
客席からは小さな子供達やそのお母さんの声援がたくさん沸き起こって…田中の猛攻に耐え続ける姿も相まって、やがてホール中を大谷コールが包むようになる。

声援を背にスライディングDを耐えて、ケサ斬りチョップ・水面蹴りで主導権を取り戻すや…ドラゴンスープレックス!そしてスパイラルボム!
ここまで劣勢続きで、説得力のある勝ち方を大谷はできるのかと思っていたが、フィニッシュは熱き魂の入った、素晴らしい1発だった。
ゼロワンは全体的に他の団体に比べて進行がゆっくり・まとまっていない感を受けた。
試合開始も遅れたし、前半に時間の長い試合があったり、試合後選手がなかなか帰らなかったり。
今回は表彰式にもそんな印象を受けた。
いわゆる“パッケージング”ってやつだろうか。
これがもう少しサクッとうまく行けば、もっと興行としてみやすくなると思う。
熱いトップレスラーと、熱いファンがいるのだから!

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