血と汗と涙の15年
大日本プロレス設立15周年記念興行へ。
会場は満員。
入場待ちの長い列が期待値の高さをうかがわせた。
特筆すべき事項は、パンフレット。
団体15周年の歩みを、たくさんの写真とたくさんの思い入れの入った文章で綴った、その素晴らしいデキに感動した。
オープニングの映像も、グッと来るものがあった。
まさに波乱万丈の15年の重み…。
○〈第1試合〉弁慶怨霊河上×菊タロ忍大橋
体は細くてもあの思い切りのよさ、大橋は人気出るよなぁ。
○〈第2試合〉マルセラ亜利弥豊田×アジャGAMI空
思いがけず豊田×アジャ!
入場時のピリピリムードはさすがベテラン。
会場の声援はマルセラに…と思いきや、意外に空が持って行った。
○〈第3試合〉神風松崎茂木×テイオー橋本塚本
シブいなー、シブい!
テイオーとKAMIKAZEのコブラ合戦。
○〈第4試合〉ネクロたかし清水×アブ小石川勘九郎
ネクロのあの雰囲気。
○〈第5試合〉WXウィンガー藤田×TAJIRI山川たにぐちくん
藤田が帰って来た!メジャーリーガー凱旋!おかえり山川!たにぐちくん復活!
そして…中牧までもが来た!
色々なものが詰まって、詰まり過ぎて、どこからどう見ればいいのかわからない…でもそれが逆に大日本らしかった。
試合後、小鹿社長・登坂部長を交えて大団円。
歴史上、裏切りや別れもこの団体の1つのカラーだった。
でも、悔し涙や憎しみの感情ってのも、時が解決してくれるのだ。
○〈第6試合〉葛西ニックDJハイド×邪鬼竹田イサミ
葛西のカリスマ性&CZWの勢いが、“葛西×邪鬼”やカミソリボード、そしてヤングブラッツの存在を完全に消した。
○〈メイン1〉天龍岡林×関本義人
天龍と関本のチョップ対決は、最後53歳を出させた関本の勝利か。
はじめは飲まれていた義人も、グーパンチでヒートアップ。
ものすごい迫力で天龍にストンピング!
関本義人の熱さと、天龍の懐の深さ、どちらも素晴らしかった。
○〈メイン2〉宮本×伊東
節目の大会のメインを、チャンピオンとして張る…はじめは賛否両論だったかもしれないけれど、今やすっかり宮本は一流レスラーだ。
派手さや起用さに秀でているとは決して言えないけれど、特に過去のタイトルマッチからはその“覚悟”が感じられ…心に響くレスラーになったと思う。
今回も、それがひしひしと感じられるいいファイトを見せた。
しかしファンと時代は、伊東の返り咲きを支持した。
プロレスの試合を「作品」と呼ぶのはあまり好きじゃないけれど、今日の試合は、金網と蛍光灯、そして2人のファイトと血、思い…それら全てがスイングした、完成度の高い・素晴らしい「作品」に思えた。
こんなに満足感のある興行は久々かもしれない。
元々クールな横浜という土地、そして盛り上がりにくい横浜文体であれだけの熱さを見せられたのはすごいし、それだけの団体の地力を見せつけられた。
15年以降も、大日本プロレスがどんな歴史を刻んで行くのか、楽しみだ。
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