悔恨の地
かの有名なマンガの聖地、“トキワ荘”の跡地へ行った。
場所は、南長崎というあまり聞かない場所。
大江戸線「落合南長崎」駅近く、目白通りの1本奥に、“南長崎ニコニコ商店街”がある。
ひらけた西武線椎名町駅から少し離れ、人の流れが完全に止まった、こじんまりとした商店街。
抜け道で、人気のなさに反し車はギュンギュン通り過ぎ、全体的にいささか寂しい光景が広がっていた。
しかしその時間の止まった分、そこかしこに昭和の面影がある。
昔ながらの中華屋さんや、お肉屋さん1軒だけになってしまったデパート、老舗のたたずまいが多く見られた。
二又の交番向かいの氷室さんで、タイヤキ。
焦げ目がついていて、おいしかった。
肝心のトキワ荘は、82年に取り壊され、今では全く関係の無いビルが建っていて、その面影は全くない。
しかしその代わりか、近くの公園に“記念碑”がある。
ゆかりのマンガ家達のサインと共にある、建築物の像ってはなかなか新鮮で、また頭上にある裸電球の電柱が雰囲気を出していた。
商店街のお店の中には、“スタンプラリー”をやっていたり、トキワ荘名義の商品を売っているお店も多く、街からなんとか盛り上げようとする気概がうかがえた。
地元の人に聞いたところ、取り壊しの際には反対運動も起こったそうだ。
でもやっぱり、当の建物が無いんじゃねぇ…。
今、古さを全面に出して成功した商店街があったり、東京都や豊島区をはじめ全国各地で“マンガ町おこし”を目論んでいるのを見ると、あまりに惜しいこと、バカなことをしたとしか思えない。
文化的価値から見ても、同様だ。
しかし当時はきっと、みんなが未来だけを向いて上昇思考を持っていて、決して過去を振り返ることなどしなかった時代だったのだと思うと、しょうがなかったという気もする。
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