レッドスターは綺羅星の如く
阪神・赤星憲広外野手(33)が9日、西宮市内のホテルで会見を行い、現役引退を表明した。直接の原因は9月12日の横浜戦(甲子園)でダイビングキャッチを試みた際、発症した中心性脊髄(せきずい)損傷。負傷後、復帰を目指し懸命なリハビリを続けてきたが、「今度やってしまったら最悪、命にかかわる可能性もある。100%のプレーができないならプロとして身を引くべきと考えた」と苦渋の決断に至った理由を語った。
気持ちが完全に整理された状態ではなかった。それほど急を迫られた決断だった。それでも腹をくくって、苦手だった無数のフラッシュの光の中心で堂々と座った。「このたび現役を引退すると決めました」。この言葉を発した瞬間、赤星憲広が9年間の現役生活に幕を下ろした。
「この3年間は言葉に表せないくらいしんどかった。最初の6年の3倍長かった。最後の3年が9年分くらいに長く感じた」。07年に頸椎(けいつい)ヘルニアを発症してから、故障との闘いが続いた。そして今年9月12日の横浜戦(甲子園)の三回、内川の打球を右中間に追い、決死のダイブ。これが現役最後のプレーとなった。
「今でも夢にあのシーンが何回も出てくる。正直、僕は後悔してない。打った内川は太ももの状態が良くなかった。強い打球はないと考えて(右中間に)寄ってたけど、もっと寄ってたら、捕れればよかったのにとは思うけど」。現場で死ねれば本望か-。野球人生を断ったプレーに後悔せずとも、捕球できず悔しがるのが赤星らしかった。(後略)
(09・12・10『デイリースポーツ』)
驚いた。
とにかく驚いた。
ケガのことはタイガースファンならある程度までは知っているつもりでいたけれども、ここまで悪かったとは…。
間違いなく平成の阪神優勝・黄金期の立役者。
赤星が調子がいいと、チームに点が入るんだもの。
頭部にデッドボールをもらっても、出塁後、心配するファンに「大丈夫だよ。」と言うかのように盗塁を試みた姿。
スタンドからのヤジについつい言い返してしまう姿。
毎年盗んだ塁の数だけしっかり車イスを寄贈する姿。
野球とファンに対して真摯で、静かに熱く、それでいて優しい人。
たくさんの熱狂と興奮をファンに与えながら、9年というトップ選手としては短い現役時代を、まさしく流星のように全力で駆け抜けていった。
タイガースの来季がますます心配になるけれど…
今はただ、来シーズンへ向けて悩むこともなく、ゆっくり休んで欲しい。
ありがとう!赤星!
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