大みそかは女子プロレス
NEO女子プロレス、後楽園ホール大会
「女子プロレス謝肉祭・NEOカーニバル2009」
へ。
昨年までは誰かしらの引退で興行を立ててきていたイメージだったが、さすがに今回はそれもなく。
新人のデビュー戦があったり、レジェンドが来たり、男子プロレスラーが参戦したり、さらには西口プロレスまでもが登場したりと、ある意味NEOらしい“なんでもあり”の祭りのようであった。
○〈第1試合・川野夏実デビュー戦〉勇気×川野
川野はいいが、新人のデビュー戦でもしっかりいつも通りのアピールをしてしまう勇気に少しガッカリした。
新人倒して「オー!」はないわ!
○〈第2試合〉風香亜沙美×志田藤本
復帰したばかりの亜沙美。
背丈があって、顔もシュッとしていて、すごく見映えのするレスラーだった。
リングから離れた時期がなかったら、今ごろどんなレスラーになっていたのだろう。
志田藤本は、プロレスラーとして見られはじめたと同時に、粗さが目立ってきてしまっている。
これからが大事だんろうな。
○〈第3試合・松本3WAYマッチ〉浩代×都×ダンプ
元々今日は家でゆっくりする予定だったのだけれども…この試合があったから後楽園に来たのだ!
伝説の極悪同盟総帥と、将来の女子プロレスを背負うホープと、自称エースのファンタジックレスラーの3WAY…摩訶不思議過ぎる!
もちろんダンプは“いつも通り”。
そのダンプの前でも“いつも通り”をできた都は、やはりすごい。
相手が相手だけに浩代はよさを出せなかったかもしれないが、相手が相手だけに、その損な役回りを優等生らしくしっかり全うしたと思う。
○〈第4試合〉夏樹×ケニーオメガ
ケニーオメガ、いい選手。
○〈第5試合・イリミネーションマッチ〉西口プロレス×女子プロレス選抜軍
試合時間が長く、途中でダラけてしまった感もあったけれど…
マシンガンズと植松☆輝が揃ってリング上にいる、目を薄めればBI砲が揃ってリング上にいる、という光景はステキだった。
○〈第6試合〉下田アマンドラ×真琴紫雷姉妹石野
下田とアマンドラの電撃合体が目玉だったが、インパクトは残せなかった。
下田は「私はアマンドラに入った訳じゃない!」と言いながらも試合中にアマンドラコールを要求するわ、3人は3人で完全に下田の子分になってしまって連係もままならないわで、散々だった。
凶器でも流血でもいいから、憎々しく若手をコテンパンにやっつけてもらいたかった。
ヒートアップする紫雷姉のほうが目立っていた。
○〈第7試合〉京子×さくら
女子プロレスMVPのトロフィーを手にして入場したさくらが奇襲。
勢いそのままに、最後はボディーアタックで押さえ込みピンフォール!
いくらMVPを獲ったとしても、さくらが京子に勝つなんて微塵も思っていなかった。
その師弟関係はもちろん、いくらMVPを獲ったとしても、彼女は勝負論とは遠いところにいる、他とは全く異なるモノサシではかられるプロレスラーだと思っていたからだ。
だって道場では、りほにコロコロ転がされてるんだよ…!
今日のこの試合から、さくらえみというプロレスラーが、ついに“強さ”のエリアに入ってきた感がある。
○〈第8試合〉奈苗華名×田村様栗原
おそろいのニューコスチューム(カッコイイ)で、タムクリの気合いの入りようがわかった。
しかしあの体格の奈苗と、キックを主体とするスタイルの華名を相手にすると、どうしても挑戦者チームが受けに回ることになり、中でも栗原はそれが際立つ。
そして会場は、どうしても彼女を応援したくなってしまう。
多くの観客の思いを乗せて…耐えて耐えて、栗原がとった!
印象的な勝者の笑顔と、同時に改めて、パッション・レッドは強いチームなのだと再確認させられた。
いい試合だった。
来年創立10周年を迎え、一時期に比べ選手層の薄くなったNEOは、ここが正念場だと思う。
しかしながらビッグマッチの試合内容はしっかり評価されているのも事実。
今年同様、後楽園や川崎に向けて流れを大切にしながら試合を見せて、“6年ぶりのMVP受賞”などで盛り上がりの兆しを見せている女子プロレス界を、引っ張ってもらいたい。
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