大日本プロレス後楽園ホール大会。
デスマッチの雄、伊東竜二、葛西純、6年越しのシングル初対決に会場は超満員!
すごい熱気だった。
○〈第1試合〉忍塚本×神威橋本
忍が存在感を見せた。
神威は今のところ名前に追いついていない雰囲気。
○〈第2試合〉弁慶大橋×菊タロ谷口くん
谷口くん×菊タローで相乗効果。
○〈第3試合〉怨霊正岡×大石オースギ
テイオーの欠場が残念。
特別レフリーでの登場となったが、“楽しいプロレス”は2試合目だけでもういいかなとも思った。
闘龍門やKAIENTAIの選手を見るのははじめてで、若手ながらいわゆる“若手レスラー”とは異なる雰囲気に衝撃を受けた。
若い!チャラい!?
内容が内容だっただけにこの試合だけで判断するのは間違っているのだけれども、アピールが多くてすごく軽いカンジがしてしまった。
○〈第4試合〉MASADA×勘九郎
勘九郎が大健闘。
頑丈って素晴らしい!
いい試合だった。
○〈第5試合〉宮本イサミ竹田×たかしWXアブ
デスマッチファイターの世代闘争。
世代闘争といえば、若手側が肉体的優位に立ちながら、どうしても先輩の人気を超えられずに苦しむのが常だが、ここのリングでは若い3人にもたくさんの声援が飛んでいて、すごいと思った。

○〈セミ〉関本岡林邪鬼×義人石川河上
FMWのテーマに心を打たれる。
でっかくなった義人だけれども、関本にはまだ及ばないか。
しかし大迫力のぶつかり合いだった。
遺恨勃発かと思われた邪鬼との絡みは無し。
関本や義人、岡林のようなでっかい選手がいて、デスマッチのできる幅広い世代がいて、弁慶谷口のような前座専門(?)のレスラーもいて、そして若手もいて…大日本の充実はもはやメジャー級だ。
○〈メイン・カミソリボード+αデスマッチ〉伊東×葛西
想像しただけで寒気がする“カミソリボード”に、会場へ足を運ぶのを躊躇したのだが…この試合を見られて本当によかった。
とにかくすごい試合だった!
彼らはプロ。
レスラーの凄みが・器が、カミソリを軽く凌駕した!
とはいえ序盤の、ボードを巡る「ぶつかりそうでぶつからない」攻防にはハラハラさせられ、デスマッチの初期の頃を思い出した。
はじめに葛西がボードに突っ込むと、試合が加速!
伊東が相手の上にボードをかぶせて、ドラゴンスプラッシュ…しかし葛西避ける!
すかさず葛西が同じ状況で、PHS…すると伊東は自身の上のボードを反転…飛んだ葛西がカミソリにクラッシュ!
2人にかかれば、カミソリもデスマッチアイテムの1つに。

血みどろになりながらの消耗戦。
しかもそこに、バルコニーからのダイブや、“メジャー技”断崖式ブレーンバスターなど、プロレスの技術も加わっているから、すごい!
あっという間に20分が過ぎて、終盤は伊東のペース。
カミソリボードだけじゃなく、有刺鉄線にサボテン!画鋲!蛍光灯!まで出す…しかし葛西はカウントを許さない。
すごい打たれ強さ!

試合時間残り15秒!
耐えて耐えて…葛西が逆転のリバースタイガードライバー!

健闘を讃え合う両者。
「これが終わりじゃねぇ!はじまりだ!」
客席も終始大熱狂だった。
こんなに30分があっという間のプロレスははじめてかもしれない。
それくらい濃密な、歴史に残る試合だった。
年内まだ大会が残っているが、大日本は来年も本当に楽しみだ。

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