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2009/04/22

日本語って難しいが、日本人だから。

 人気バンド・エレファントカシマシの宮本浩次さんがラジオ番組の生放送中に「キレた」と話題になっている。DJの不用意な一言が個性派アーティストの逆鱗に触れてしまった格好だが、似たような会話の行き違いは、職場や営業先でもときどき起こる。思わぬところでゲストを不愉快にさせてしまったDJは、どう対処すれば良かったのか?
 ハプニングは、TOKYO FMで2009年4月18日に放送された生放送番組「COUNTDOWN TFM」で起きた。エレファントカシマシの新作アルバム「昇れる太陽」について、DJの鈴木万由香さんが感想を述べたときのことだ。

 「なんか今回のアルバムっていうのは聴くたびに印象が変わっていって、なんていうんでしょう、オードブルもサイドディッシュもないフルコース・・・メイン!メイン!メイン!メイン!みたいな。ちょっとぱっと聴いた感じで『うわっ!食べにくい!』っていうような。でも実際飲み込んでみると『こんなに美味しいもんないや』という・・・」

 ・・これを聞いた宮本さんは、
 「人の前で『食べにくい』って言ってましたね、この人」
 「失礼なやつだ、こいつは」
 と不快感をあらわにした。しかし鈴木さんは軽く「すみません」と言いながらも笑って話を先に進めようとする。これに対し、心ここにあらずという感じで黙り込んでしまう宮本さん。そこで鈴木さんが「宮本さん、いま遠くに行ってました?」とツッコムと・・・

 宮本「遠くっていうか・・・まあ、悪気がねぇのは分かってるけどよぉ」
 鈴木「ケンカ売られてます、いま」
 宮本「ケンカじゃねぇだろ。おめえが売ってるんだ、このバカ」
 鈴木「いえいえ」
 宮本「気をつけろ、このドアホ」
 鈴木「言ってないです・・・」(後略)
 (09・4・20『J-CAST 会社ウォッチ』

“一回落として、それからほめる”
方式は、本ブログでも度々使用するなんちゃってテクニックである。

往々にしてほめる方を強調させるために、どうでもいいけなし言葉を前置く。

コレだけで簡単に「転」「結」を成立させられ、手っ取り早くそれっぽい文章ができるため、とても便利なのだ。


ただ、これは文章という止まったもの、一度最後まで目を通してもらえ大意を伝えられるものに関しては気軽に使えるかもしれないが、会話中で使う場合は気を遣うことが増える。

それは、その前置詞を強調し過ぎないこと・あまり落とし過ぎないこと。
その時しっかり本意は最後にあることを含み見せながら喋ること。


上記のようなOAを書き起こした文章だけを見ると、この会話中のどこに怒るポイントがあるのかわからないが、動画サイトなどでやりとりを聞いてみると、それはハッキリとわかる。

「メイン!メイン!メイン!みたいな!」
「うわっ!食べにくい!」
「~って言うような。」
「…。」

…ここで言葉を止めちゃダメだろ!
しかも逆接の接続詞も付けずに!


さらりと飛ばすべきどうでもいい前置きをこんなに引っ張ると、例えそれが本心でなくても肥大し、相手に誤解を与えてしまうものだ。
そんなこと想像に難くないはずなのだが。


もちろん放送中に感情的になり、不適切な発言をした宮本にも問題があるのは前提だが、このパーソナリティは言葉のプロとして、その後のフォローも含めあまりにも未熟だったというのも確かだ。

(〈トラックバック〉●「エレカシ宮本、ラジオ生放送中にマジギレ」→09・4・18『痛いニュース』

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