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2009/01/18

田村プロレスに泣かされた(つづき)

(つづき)

○〈セミ・ICE×60王座選手権〉
 聖菜×市来
王者の奇襲攻撃から始まった選手権。
しかし場外戦でペースを奪われると、前回のシングル戦同様、そのままズルズルと市来の展開に。
ダイビングフットスタンプはクリアしたものの、その次のダブルリストでピン。
聖菜の防衛を思っていたのか、その瞬間、会場は静まり返った。
王座転落。
聖菜の、順風満帆であったレスラー人生初の挫折かもしれない。
でも、そこから立ち上がる姿こそが見たいのだ。

市来の勝利によりベルトの方向性が見えた。
巧さとか将来性とかそんなものは関係なく、「とにかく、今イチバン強い人がベルトを巻く。」
そして2代目の王者は、ベルトと共にアイスリボンに自分の居場所を見つけることを宣言した。
誰がラストボスを倒すんだ!?

「次は誰?」
チャンプの問いかけに静まり返るセコンド陣。
メインの4人が控え室にいる現状で、どう考えてもこの場に、市来に勝てる人はいない…。
そんな中、
「それはアイスリボンのベルトです!返してください!」
と叫んだのは…まさかの松本都
「お前誰だ?」という問いには、
「私はアイスリボンのエース…いや女子プロレス界のエース松本都だーっ!」
と宣言すると同時に、セコンド陣によりワサワサと抱えられ強制退却。
会場は驚きと失笑と…「どこまで本気なんだ!?」という思い。
しかし突き抜けたキャラクター誕生の瞬間に、高揚は隠せなかった。


○〈メイン〉あおい真琴×志田藤本
成長著しいマッスルビーナス2トップ、志田藤本のプロレス継続宣言は本当に嬉しい。
しかし今日の試合では技の失敗が目立つなど、さすがにあおい真琴との差が思っていた以上にあることを実感してしまった。
もしかしたら今日ゲストというフィルターが取り払われた証明、本当のプロレスラーとして見られるようになったことの証明、だったのかもしれない。
まだまだこれから!

あおいはアイスリボンのことを、そしてプロレスのことを、広く客観的に見過ぎているかもしれない。
「アイスリボンのために!」「プロレスのために!」
だけではなく、今回のような掛け持ちレスラーへの感情…怒りとか嫉妬とか、もっと個人的な、ドロドロしたものも見てみたいと思った。
自身でふさいでいるのか、それともそれさえもいつもの笑顔に変わってしまうのか、それとも他の選手が至っていないだけなのか。
でもそうなったら、“希月あおい”じゃなくなってしまうのかなぁ。


全試合終了後、エンディングの清々しい曲の元、涙と共にねぎらい合うマッスルビーナスたちの姿にまた涙腺を刺激された。
別に彼女達に思い入れがあったわけでも何でもないのに…友情と、別れと、輝ける未来。美しかった。
プロレスが、彼女達の財産の1つになっていればいいなぁ。


プロレスラーは遠い遠い存在。
アイスリボンのレスラーも、常人の何百倍の努力をしている選ばれた人間だと思っている。
だけれどもこの団体には独特の、ほんの少しの人間臭さがあって、それにどうしても感情移入させられてしまう。
公私やリアルとファンタジー…その塩梅を絶妙にコントロールしているであろうさくらえみの手腕は、やはり素晴らしいと思う。

さくらがよく、「アイスリボンはプロレス界の底辺だ。」と自虐まじりに言う。
否定はできない。
でも、高校野球を、プロ野球よりレベルが低いので見る価値がないと言う人はいない。
新人ばかりの今のアイスリボンは、高校野球はおろかリトルリーグかもしれないけれど…
清原よりも、短い手足で一生懸命バットを振る小学生に感動させられることだって、そしてその子が将来のスラッガーになる可能性だって、多分にあるのだ。

DVD発売chu

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