おまけの、おまけの、きしゃぽっぽ!
子ども向けの人気絵本シリーズ『ノンタン』(偕成社)の生みの親である絵本作家・キヨノサチコ(本名・清野幸子)さんが、今年6月19日に脳腫瘍のため60歳で亡くなっていたことがわかった。葬儀・告別式は親族のみで済ませた。
やんちゃで元気な猫の男の子・ノンタンを描いた同作は、1976年7月に初版『ノンタンぶらんこのせて』が200万部を超えるベストセラーを記録。その後もシリーズ35作、総発行部数2800万部にのぼる人気作品となり、アニメ版ではタレントの千秋らがノンタンの声を担当した。
同社担当によると、亡くなる1年半ほど前から入院治療を続けていたキヨノさんは生前に「自分が亡くなっても、子どもたちのなかでノンタンはずっと生き続けてほしい」と関係者らに話していたという。
(12・9『オリコン』)
日本人で、この絵本を読んだことがない人なんていないと思う。
『ノンタンぶらんこのせて』は、
かわいい絵はもちろんのこと、身近な出来事から学べる教育的なお話、そして子供達が覚えやすい見事な言葉のリズムなど、絵本の名作だ。
私も例に洩れず、
「おまけのおまけのきしゃぽっぽ。ぽーっとなったら…」
とか、今でもしっかり覚えている。
きのうの昼食も思い出せないというのに、小さな頃に覚えたことや教わったこと・好きだったことって、どうして今でも覚えているのだろう。不思議だ。
無邪気な白い子猫は、元気だけれど、泣き虫で、臆病で。
時におともだちを傷つけてしまったり、逆に傷ついてしまったり。
コロコロ変わる感情が、まるで子供の写し鏡のよう。
みんな、そんな自分のような友達のようなノンタンを見て、ノンタンと共に、育ったのだ。
ノンタン達と会わなくなって数十年。
今日ホームページを見たら、見たことのない「タータン」という子がいて驚いた。
彼も、お兄さんになっていたんだなぁ。
その早さは違えども、我々と同様に、成長していたんだなぁ。
これからもずっと、ノンタン達は子供達のそばにいて、いっしょに歩み続けることだろう。
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コメント
すみません。読んだことないです(^^;)
・・・ジェネレーションギャップ?
なのでコメントするのも何なんだけど、昔、自分の心をホンワリさせたお話ってずっと大切な作品として心に残りますよね。
昔、アメリカのテレビシリーズ(大草原の小さな家)を何年にも渡ってみていたんだけど小さかった主人公が大人に成長して結婚して子供を生んで・・・って言う過程を見ていると、(ホントは自分よりも年上なんだけど)「大きくなって・・・」ってホロリとする思いでした。
投稿: みみ | 2008/12/10 18:30
ふぁおー。
「いない」なんて書いた側からっ!
「〜と思う。」って付け足しておいてよかったです。
『ノンタン』、いい絵本です。
お子様への情操教育にぜひどうぞ…。
あの頃の記憶…子供の頃のヒーローの教えも、しっかり覚えています(守っているかは別ですが)もの。
長編の家族ドラマなんて思い入れもひとしおになりますね。
まさに一緒に成長しているカンジで!
逆に最近のことをドンドン忘れているのは、「(最近が)覚える程の価値のない日常」ってことなのでしょうか。
脳の自動取捨選択…いいのでしょかこれで。
投稿: かんげ | 2008/12/11 20:17