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2008/11/03

ごらん、あれがポール・シフトさ(つづき)

(つづき)

○〈セミファイナル〉丸藤×近藤
まさか全日本が、こんなに早く近藤をぶつけてくるとは思ってもいなかった。
本気を感じた。
そのせいか、会場はささやかながら対抗戦ムード。
お客さんの「近藤!」「丸藤!」の声援対決や、「全日本!」の声なども。

他団体相手ならではか、会場の空気を逆なでするかのように、いやらしいほど細かく・えげつない丸藤の責めが目立ち、丸藤ペースで試合は進む。
やはり会場の空気を読む力は、師匠譲り。
するとお客さんは、どんどん耐える近藤に肩入れしてゆく。

なぜこれで決まらない!?


不知火、不知火改…決まる…いや決まらない!
するとそれを耐えてのラリアット、パワーボム!
1発の重さは明らかに近藤。
彼が主導権を取り返すたびに、会場の期待値がさらに膨らんでゆく。
決まる…いや決まらない!
会場はこんなに大声援で、近藤の後押しをしているというのに!

めまぐるしい応酬の末、獲ったのは、丸藤
ポール・シフト!!


国技館中に充満していた空気を裏切って、勝った丸藤はすごい!
耐えて耐えて、その中でも魅せた規格外のパワー、そして退路を断ってあれだけのベルトに対する意地と執着を見せた近藤も胸を張っていい。

まさかの結末に、勝負が決した瞬間、思わず友人と歓声を上げ、ハイタッチしてしまった。
ずっと純粋にプロレスを見てきたつもりだったが、ここ数年、いつの間にか気付くと流れだとかアングルだとか…余計な情報を考えたり、知ったかぶりをしたり、斜に構えている自分がいた。
試合中盤に、「あぁ…耐えて耐えて勝って、ベルト取り戻して、近藤は全日本のヒーローにか…。」
なんて恥ずかしながら考えていた自分を、最後はプロレス少年だった頃に戻してくれた、全てにおいて素晴らしい試合だった。

試合後、再び全日本のジュニア戦士達に囲まれる丸藤…カッコイイ!
まだまだ伝統のベルトをめぐる熱い試合は続いてゆく。


○〈メイン〉ムタ×みのる
あれだけの試合がセミにあって、お客さんもお腹いっぱいの空気を、入場だけで一変させ・集中させた2人は、やはりすごいと思った。
異なる世界観でそれぞれ絵になる2人が、リング上で対峙すると、それはもう摩訶不思議というか、本当にファンタジーといった、言葉ではとうてい表すことのできないような空気になった。

すごい絵


試合はまぁ…ムタの試合らしく。
みのるは完全にムタのペースに飲まれた感があった。

試合後敗れ、大の字になる鈴木のもとに現れたのは…高山
ムタ×高山、この2人の姿もまたすごい。
もはやレジェンドレスラー絵巻のようなこのリングに、それ以下がどう崩し、割り込むのか、期待したい。


とにもかくにも今日はセミ。

どちらかといえば丸藤の方がが目立ってしまった感があるけれども、それも対抗戦らしさか。
今年のベストバウトに数えるべき試合だと思う。
このためだけにお金払うべき価値があった、自分の中に数試合だけある、死ぬまで語り継ぐ、いや墓にまで持って行くプロレスの名勝負の1つになった。

もう本当に、プロレスで幸せな夜だった。

戦いは続く

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コメント

観戦されてたんですね!
リンク貼ってトラックバックしました。
負けられない試合が生み出す興奮!団体内外問わず、もっと見たいですね。

投稿: ばーにんぐK | 2008/11/14 01:39

ばーにんぐKさま、きょんばんは!

直前まで行こうか行くまいか迷っていたのですが…行ってホントよかった!
ただただ、素晴らしい試合でした!
プロレスの歴史に残る、と言っても過言ではないくらいに。

まだまだ世界ジュニアは熱くなりそうです。

投稿: かんげ | 2008/11/15 00:50

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受信: 2008/11/14 01:31

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