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2008/11/29

憧れの鶴見線

鶴見は隣の隣町なので、ちょっとだけ遠い。
ちょっとだけハイソ気取りな横浜の内陸人から見たこの町は、歴史が古く、住宅地と工場地、そして港を有しそれがカオス状になっている、刺激的で魅力的な町。
そしてそんな町の端を走る鶴見線(の風景)は、無人駅・ガード下・広がる古い町並み・特殊な形態の駅…普段あまり体験できないことばかりの憧れの存在なのだ。

そんな鶴見線を舞台にアートを展開する、
「駅2008 鶴見線に降りたアートたち展」
が開催され、いい機会にと鶴見線巡りに出かけた。


時代魚河岸が広がりかつての栄華を感じさせる、黒沢映画のロケにも使用された国道駅。
そのガード下はまさに光の遮断されたモノクロ映画の世界。


高校時代に部活動の練習で度々利用した鶴見小野駅は、相変わらず遠くで高校生の声が響き、寒空の下の無人駅とのギャップが何とも言えない情景だった。

カーブしてやってくる海芝浦行き車両が美しい浅野駅。


感激の駅東芝工場の敷地内にあるため、“外に出られない駅”として多くの人に知られている海芝浦駅は、憧れの憧れ。
海に浮かぶ駅、目の前にあるつばさ橋。
その景観にはただただ感激した。


扇町駅の折り返し時間が思ったよりも短くて、何気なく見送ったら次の電車が1時間後で…
ネコと芸術作品の横で日なたぼっこしたり、遠くの工場の煙突から出る煙を眺めたり、外を通り過ぎるトラックを数えながら時間を潰した。

工場地帯のド真ん中にゃにゃーん


運河を渡り、工場地帯を突っ切る電車は、まるでテーマパークのよう。

ここの土地を埋め立てた浅野財閥は、かつてパラダイスの夢を描き、工場やその従業員住宅だけでなく、デパートや海水浴場・遊園地などもつくったという。

今ではその夢の跡は見られないけれど…その“ワクワク感”だけは残っていたように思う。


憧れの電車鶴見線は、その評判に違わず。

いい時間を過ごせた。

聖地か

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コメント

きょんばんは!
神奈川って広いんですね。昔に、魚釣りの餌を自動販売機で売ってた店がある、なんて話を聞いて気持ち悪く思ったことあります。
そんな深く広い神奈川をいつか一度、全体回ってみたくなります!

投稿: ばーにんぐK | 2008/12/02 01:14

鶴見のイメージは「オキナワ」「小さなコリアタウン」です。
オキナワの人が多いですよね。。。
多分、産業道路?あたり?
三線にはまっていたころ鶴見まで習いにいってました。
ちょいディープな町じゃありません?

猫の写真、よくとれてますね

投稿: まんちゃん | 2008/12/02 10:53

ばーにんぐKさま、きょんばんは!

神奈川県は広い…のかは分かりませんが、どこも湘南のようなイメージで訪れると確実にガッカリします。
でもこの鶴見線は、京浜工業地帯ドーン!ひきこみ線ドンドン!ってカンジで、別の意味でワクワクさせられるところですよー。

アレ?
餌の自販機…新木場1stRINGに行く途中に見た気がします…。
生きてるミミズみたいなたくさんのアレが、紙コップジュースの自販機みたいに「うにょ~」って落ちてくる様子を勝手に想像していますが…どうなんでしょう。ブルブル。

投稿: かんげ | 2008/12/02 17:18

まんちゃんさま、こんばんにゃー。

あっ沖縄ストリート、有名ですね。
行ったことはないのですが。
自称横浜のシティボーイにとって、鶴見はホント近くて遠い町で…全然わからないんですよね。
JRの線路と高速道路の向こう(海側)、はまさに未知の領域です。
ホントごっちゃごちゃなディープなイメージ…怖そう。

でもそれがとっても魅力的なので!
この日に続いて、いいお天気の日にまた歩いてみたいと思っています。

投稿: かんげ | 2008/12/02 17:20

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