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2008年8月の記事

2008/08/31

やるじゃん!群馬県!!

(きのうのつづき)

温泉がとっても気に入って、早起きして2回も朝風呂に入ってしまった。

さて。
きのう長野県を観光したので、今日は群馬県を観光しようということになった。
しかしながら合言葉のようにメンバーの口から出た言葉は、「群馬って何あるの?」だった。

〈本日、訪れたところ〉
○嬬恋村「嬬恋牧場」
きのうがウソのように、恨めしいほどよく晴れた。
道中のレストハウスで車を下り、眺めた景色は…大自然!
空は青くて雲は白くて、木々は緑一色で、子供の描いた絵のようだ!
美しい景色だった。
ついつい芝生の上を、汗だくになって走り回ってしまった。

何も無いけど心打たれる


○白根“湯釜”
白根山の火口湖。
強酸性の乳青色の湖水は、波立たつことなく太陽の光をキラキラと反射していて、時が止まったような印象を受ける。
この世のものとは思えない不自然な色…でも自然なのだなぁ。

「雲が影になると、汚いわねぇ!」
と隣にいたおばちゃんが連呼していて、自然に対して汚いとは何という図々しさだと衝撃を受けた。

生き物は…いないよね


○白根“殺生河原”
今年流行の硫化水素ガスが、自然にギュンギュン噴出している場所。
いたるところから看板で「長時間立ち止まらないで!」と警告され、何となく早足になった。
荒涼とした独特の景色が続き、ここから伸びているハイキングコースでは、普通の山あるき森林あるきとは違った雰囲気を楽しめる。

それにしてもこのネーミング…近くの無料駐車場はもちろん「殺生駐車場」。

なんかぶっそうだ


○草津温泉郷
草津の湯は刺激が強い草津の地に足を踏み入れると、突然人が増えた。
今までほとんど見なかった若い観光客の姿も。
やはりここは、他とは違う場所だ。
今までずっと人の少ない場所にいたので、なぜか苦しく感じてしまった。

さすが日本一の温泉街だけあって、大きくて驚いた。
その分凸凹した、ありふれた景観だったけれどもね…コンビニもあって、ロゴの色が草津仕様になっていた。

○草津「三國家」
今日の昼食も、おそば。
店の前でメニューを眺めていると、通りがかりのおばちゃんに、
「アンタ達、ここおいしいよ!」
と勧められた。

…ウン、おいしかった!
“鴨せいろ”は具がゴロゴロ、いっぱい。
「2,5人前」とメニューに書かれていた“三國そば”は、友人が1人でペロリとたいらげていた。

○草津“西の河原公園”
“賽の河原”では、ないのだね。
“殺生河原”行った後だったので勘違いしそうになった。

温泉の流れる公園なんて、なんてステキなのだろう。
家の近所にあったら、毎日ここで足浸けながらボーッとしちゃうなぁ。

○草津“西の河原露天風呂”
一度入ってみたかった、「でっかい露天風呂」。
それがここに!(500円)

入り口くぐったらすぐロッカールームで、それを出たらすぐおフロ!
この広さとこの湯量、なんて豪快な露天なんだー。
おフロのあちこちで思い思いに浮かんだり、寝そべったり、じっとしていたりするお客さん…ヒトが、池の亀のようだー。


夕方になったので、帰路に着いた。
草津よりもずっと人の多い場所を目指して。


そういえば去年の夏群馬を訪れていた(部活動で赤城山へ)のだけれども、併せて、
「やるじゃん!群馬!!」
と思った。
何も無いところだと思っていた(失礼!)のだけれども、見直した。

あの大自然!
嬬恋の高原でボール投げて走り回っている時に、これにはどんなレジャースポットもかなわないなと思ったのだ。

ただの“ないものねだり”なのかもしれないけれど、ごくごく当たり前の、でもそれでいて心打つ自然の風景があるところは、何にも勝る観光地だと思った。

たーっ!

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2008/08/30

こんなに自分に甘くていいのだろうか

(つづき)

と、いうわけで、負け犬“山あるき部”の面々は、『るるぶ』を片手に観光へと出かけるのであった。

〈本日、訪れたところ〉
○菅平高原「ダボス牧場」
本来ならばここから四阿山へ登る予定だった牧場。
なのに気付くとソフトクリーム食べて、イヌやヤギとたわむれていた。

メーイ


○上田柳町
しとしと雨がまた風情長野県上田の駅から少し離れた、柳町というかつての北国街道の宿場町は、蔵や長家…古くからの雰囲気を色濃く残した場所だった。
「まちづくり」や「都市再生」の旗の下、たくさんの力が働いているようだ。
白い塀の向こう、雨に揺れる柳の木…とても絵になる、いい場所だ。

○柳町「手打百藝・おお西」
その柳町に、酒屋さんや喫茶店やパン屋さんと並んであるそば屋が、ここ
もちろん外も中も、お店の雰囲気がすごくよかった。

素材やひき方打ち方によって変わる、様々な種類のそばがあった。
私がいただいたのは、“発芽そば切り”。
なんでも特許出願中の、ここ独自のものらしい。
すごくコシのある、確かに「新しいそば」というカンジだった。

東京の老舗と比べてもお値段ずいぶん高いので、観光のお店だ。

水がいいとそばがおいしいんだっけ?


○上田城
かの有名な真田氏の名城は、その後2回も城主家が交代している。
でもやっぱり、城趾公園内には“真田石”に“真田神社”に“真田井戸”…真田なんだ。

同じく長野の松代も同様だろうし、そういえば以前訪れた大阪城でも「大坂の陣」からどこも幸村幸村だったし、真田さんは日本各地から敬われている武将だ。


○群馬県半出来温泉「登喜和荘」
お世話になった、群馬県半出来温泉の一軒宿

とてもいいお湯でした設備は古さを感じるけれど、とにかくここの温泉が素晴らしかった。
少し塩分のある、ぬる目のお湯は、とても優しかった。
また、眼下に川を臨む露天は開放感抜群。
全裸で田んぼに向かって仁王立ちしていたら、おじちゃんが稲の面倒見ていたよ…。
夜は赤ちょうちんの灯りの下、うっすらと輝く星を見上げながら、長湯するのにちょうどいいお湯でずっとしっとりしていた。
熱からずぬるからず、今がイチバンいい季節かもっ。

そして、ご飯。
豪快なおかみさんが隣の畑で育てて、今し方もいで来た、キュウリ・トマト・トウモロコシ等の新鮮な野菜料理。
それと、囲炉裏で川魚を焼いてもらう。

私もまだまだ若いつもりなので、1日に1回は自然と獣肉を口にしていると思うのだけれども…今日はお昼はおそば・夜は野菜に魚とヘルシー。
こういう食生活もいいものだなぁ。
とってもおいしかったし…その土地で新鮮なものを食べられることは、食の原点ながら贅沢なことで、大いなる喜びだと感じた。


半ば不可抗力ながら、ストイックに山登りする予定が、おいしいもの食べて・温泉でまったりして・お酒でニヤニヤして・夜更かししているなんて…自分にガッカリさ!
あぁでも最高に楽しんじゃったさ!

(あしたにつづく)

最高のグルメ

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完 全 敗 北

今日は朝5時に家を出て、地元“山あるき部”の夏の部活動。

群馬長野の県境、日本百名山の1つ・“四阿山(2354m)”を目指したのであった。

今回は長野県側・菅平高原から登り、根子岳(2207m)を経由し、この山頂を目指すルートだ。


しかし。
ここ1週間、毎日のように日本中を襲っている局地的豪雨。

不安定な足元等で「滑る」とか「汚れる」とか「辛い」ならまだしも、「滑落」とか「土砂崩れ」…「死」なんかの言葉まで頭をよぎり、おまけに道中の高速道路で数メートル先も見えないほどの豪雨に遭遇すると、

「今回は、さすがにムリだよね…。」
「群馬か長野の『るるぶ』持ってきた?」

と、初心者の我々の心はあっという間に折れたのであった。


とりあえず予定通りに行ってみようと訪れた菅平高原
1人200円を払って入る、ダボス牧場の奥に登山口はある。

なぜだかここ周辺は雨の被害が小さかったようで、その時も雨は全く降っていなかった。

モーモさんの横を歩く


ここで、
「もしかしたら登れるかも?」
と勘違いしてしまったのが間違いだった。


だんだんと雲行きが怪しく…一度諦めた中途半端な心で登りはじめた登山道は、普段より辛い。
さらには根子岳山頂に近づくにつれ、広がる霧。

そして、歩き出して約1時間。

山頂を目前にしてついに雨が降り出すと、様々な不安が臨界点を突破し、
「やっぱりやーめた!」
と一目散に登山口へ逃げ帰ったのであった。


と、いうわけで、夏の部活動、完全敗北。

志の低い連中は、午後から完全な観光客と化すのであった…。
ちーん。

(つづく)

これも怖かったー

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2008/08/29

1000!

ブログをかじり出して3年と半分。

8月24日の記事で、ついに本ブログも、“1000記事”を迎えました。

せーん!


これもコメントやトラックバックをくださったみなさま、
そしてリアル社会で、「ブログ見てるよ!」と言ってくださるみなさまのおかげです。

ブログのほとんどは自己満足だけれども、本当に自分独りだったのならば、絶対に続けられない。
それをひしひしと感じております。


「水滴、岩をもうがつ」
と言いますが、本ブログの記事はそんな水滴にも満たない、かすかなしぶき。

3年半かけても何も成し得ることの無い、全く実の無いブログですが…これからも同様に、がんばらず適当に、駄文ってみます。

と、いうわけで、今後とも宜しくお願い致しまちゅ!

ありがとうございまちゅ!

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2008/08/25

ほぼ泊

きのう尾道広島旅。

たくさんの出会いに名残り惜しい気持ちを抑え、広島駅から新幹線に乗り込む。
新幹線はそんな思いを無視するかのようにさらりと走り出し、あっという間に地元横浜に…
……
………
着かない!


この時西日本の新幹線は全て、熱海小田原間の局地的豪雨により足止め。

私が乗った広島18時24分発の列車も、「雨が止むまで動けません!」と岐阜羽鳥駅で数時間止まったままで、結局新横浜駅に着いたのは予定より5時間20分遅れた、夜中の3時30分であった。


しっかり特急券が払い戻しになったものの、ここまで遅くなるとさすがに疲れてシンドかった。
あした、というか今日は、平日だしね…。

“新幹線で車内泊”のような、テレビのニュースで見る光景にまさか自分も巻き込まれるとは。


突然止まった列車内では、

お手洗いで携帯の充電をする人。
うるさい子供を叱りつけ、子供以上にうるさい親。
他人の席をも陣取り、さっさと睡眠の準備をはじめる人。

ああいう一度ルールの崩壊した場所というのは人間性が出る。
ある意味とても興味深かった。

もはや明け方

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2008/08/24

広島に思い入れ

(つづき)

尾道まで来たので、広島まで足をのばして帰ることに。

ここを訪れたのは3年前
その時も書いたと思うけれど、クセの無い、穏やかな、とてもいい街で好きになったのであった。

〈本日、訪れたところ〉
○山陽本線
尾道駅から広島駅まで、約1時間半の電車旅。
車窓からは海あり川あり山ありで、結構ワクワク。
なぜか東北本線に乗った時のことを思い出した。

○お好み村「厳島」
広島に着くや否や、お昼ご飯に“お好み村”へ。
初めて行ったのだけれども、店舗型ではなくて、屋台の集合体みたいになっているのだね。
すごくオープンで驚いた。

エレベーター4階を出てすぐ目の前の“厳島”は、サバッサバしたキップのいいおかみさんのお店。
ミルフィーユのように何層にも分かれる広島のお好み焼きは、なかなか素人がマネしてつくれるものではない。
目の前の鉄板を見ながら勉強しようと思っていたのだけれども…ムリだったー。
それはそうとネギかけ、うまかったー。

生地が薄い!


○的場町「木村兄弟雑貨店」
以前の旅行でお世話になった雑貨屋さん
あれから3年…店内は、あの頃とは違って、ところ狭しとたくさんの雑貨が。
そして、たくさんのお客さんが訪れていた。

それはそれはとってもステキなお店
あの時感じたワクワクドキドキは、間違っていなかった!

自分のお店を構えて、3年も続けるなんて、並み大抵の努力でできることではないと、ご主人を尊敬する。
また素晴らしい人脈のある方、そしてそれを大切にする方なんだろうなぁとも思う。

数年ぶりに、突然訪れたというのに、覚えていてもらえて感激した。
会社の同僚へのお土産をじっくり選んで、少しだけお話をさせていただき…
帰り際、「また来ます!」と言うと、「ちゃんとその時もお店やってますから!」と力強い言葉をいただいた。
まだまだこれから!

広島お来しの際はぜひ!


日は暮れ、新幹線の時間。
名残惜しかったが、帰路に着く。

尾道広島も、人だけに限らずたっくさんの出会いがあって…また行きたい街だ。


ところで広島市民の目下の悩みといえば、
“広島市民球場の移転”
だそうだ。

確かに歴史と、ファンの思い入れの詰まった場所がなくなるというのは本当に寂しいものだ。

帰りの新幹線から見えた、建設中の新球場。
キレイで、デカくて…ホームラン何本減るんだろう。
それも心配だ。

愛されて

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さらば尾道ゅー!

(きのうのつづき)

〈本日、訪れたところ〉
○孔雀荘
駅から歩いてすぐ、大きな踏み切りの目の前!という最高の立地条件にある雀荘…ではなく、ギャラリーも兼ねた喫茶店。
朝ごはんにトーストセットをいただいた。

○尾道城
尾道の駅を出るとすぐ目に入る、山の頂きにそびえるお城。
さぞや高名な武将のお城なのだろうと、坂をヒイヒイ登ってたどり着くと、廃虚だった…。
どうやら昭和時代に立てられた公園の展望台だそう。
閉鎖された門の向こう、色あせた門番(の人形)が立っていて、『ラピュタ』のロボット兵のような哀愁を感じた。

○千光寺
前日よりもカラッと晴れたため、再び千光寺および千光寺公園へ。

今日はいい天気っ!


○れんが坂周辺
千光寺公園以東の坂の街は、石畳に土塀の家など、さらに雰囲気がよくなる。
(商店街も東に進むと繁華街というか、スナックにバーに…夜の街に変わる)
ネコもたくさんいたのだけれども、みんなすごくヤセていた。
渋谷桜丘のノラネコは、不届き者がエサばかりあげてしまうから丸々と太っているというのに。

よく人に慣れていた


2日間尾道を歩いて思ったことは、
「元気な街じゃないか!」
ということ。

制服の学生もたくさん歩いていたし、おじちゃんおばちゃんのパワフルさも実感した。

街の寂しい空き家や空き店舗では、「再生プロジェクト」としてイベントが行われたり、芸術活動等の場所としての誘致も行われているそうだ。
そうして志の高い若い人が今、小さなアトリエやカフェをポツポツと開きはじめているという。


この街には、他の街には無いものがたくさんある。
過去を大切にしつつ、新しい流れも入れ、瀬戸内のようにおだやかに・いい塩梅で変わっていけばいいなと思った。

(つづく)

誰かのために私はいる

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2008/08/23

尾道に行ったっちゅー!

一度行ってみたかった、尾道に行った。

映画や文学などで漠然と抱いていた、“とってもいい街のイメージ”、それをこの街は全く裏切ることがなかった。

海と山と商店街、神社仏閣が東西に広がり、ギュッと詰まっている。

商店街の路地から見上げるお寺、山の上から眺める海…
どこを歩いても、1つのフレームの中でそれぞれが混ざり合い、絵になる!


キレイな駅舎や駅ビル、海を臨む開放的なウッドデッキなど、駅前は新しく整備されていて、思っていたよりも新しくて大きな街だと驚いた。
だけれども、そこから少し歩くと…そこには郷愁を誘う街並が広がっていた。

〈本日、訪れたところ〉
○尾道商店街
定番の彼です穏やかな瀬戸内の海や青く広がる空もそれはそれは美しかったが、最も琴線に触れたのはここのレトロな商店街。
小さなお店に、古い建物、路地。

個人経営の喫茶店が多く目についた。
東京にいると、コーヒーを飲んで休もうと思ってもどこも同じ味・どこも同じ雰囲気のチェーン店ばかりが幅をきかせて全くおもしろくない(逆に地元の人はそれが「うらやましい」と言っていた)。
だからここは、すごく魅力的だ。
喫茶店マニアにも、ぜひ。

○尾道ラーメン「二代目たに」
駅ビル2階のお店。
尾道ラーメンは、しょうゆのスープに背脂の浮かんだシンプルなラーメン。
あっさりなので、何杯でも食べられそう。飲んだ後とか特に。

○『かみちゅ!』展
尾道の街をモデルにつくられたアニメ作品『かみちゅ!』
アニメ内の風景と尾道の風景との比較や、監督の絵コンテなどの展示会。
私もDVDを見ていたので、改めて美しい作品だなと再確認させられた。

商店街の空き店舗で、地元の人達の手による開催は、手作り感満載であったけれども、グッズのクリアファイルにはしっかりと
「KAMICHU! EXPO 2008 in ONOMICHI」
の文字が刻まれ、街のいたるところには宣伝ポスターが貼ってあり、すごくたくさんの力が注がれているイベントだなと思った。
作品が放送されてからもう3年以上経っているというのに、とても愛されているのだなぁ。

○チャイサロンドラゴン
“チャイダー”ってご存知?
尾道発祥の、緑茶をサイダーとまぜまぜした爽やかな飲み物。

お店のご主人とのんびり色々とお話をさせていただいた。
その途中、ご近所のおばちゃんがトマトをおすそ分けに来て…そのうち純粋な観光客である我々も巻き込んでいつの間にか、「お好み焼き論争」になったり「夕食のレシピ論争」になったり…
尾道は“ご近所付き合い”のまだ残る街なのだ。

爽やかチャ


○千光寺ロープウェイ
お昼も過ぎたので、海と商店街を離れて、山とお寺の方向へ。
それにしても、どこを歩いてもエセ芸術家魂が刺激されまくる。
街には私と同様に、たくさんのカメラを抱えた観光客がいた。
地元の人は迷惑なんだろうなぁ。
それとももう、慣れてるのかなぁ。

○千光寺公園(展望台)
瀬戸内海を初めて見た。
展望台から眺めると、真下に尾道の山と街があって、その向こうに海(尾道水道)があって、またすぐその向こうに街(向島)があって、山があって…そのまた向こうに海がある。

海の向こうにまた海がある、この不思議な光景…筆にし難いのだけれども、
「空が狭くて、そこへ海が伸びている。」
とでも言えばいいのだろうか。新鮮だった。

海の向こうに海がぁぁ


○北前亭
お土産はここのちりめん。
おいしい。

○潮待ち茶屋「花あかり」
海の目の前のご飯やさん。
暮れゆく海を眺めながら、ボリュームたっぷりでおいしいお刺身、バンザーイ!


○御袖神社『かみちゅ!』上映会
と、いうわけで、偶然出会った『かみちゅ!』展
しかも今夜は作品中のモデルになった神社で、8時半から大スクリーンで作品の上映会だという。
せっかくなのでとお酒も程々に、道に迷いながら足を運んでみた。

こんなにファンが!秋の虫と池のカエルがゲロゲロ鳴く、真っ暗な境内。
御神木の下のブルーマットには、ゆうに100は超えるであろう人達。
よくよく見ると、昼間街を歩いていたあの人この人…見覚えのある顔があっておもしろかった。
中には昼間にお世話になった、チャイサロンドラゴンのご主人も。

上映会前に主催者や神主さんに送られる暖かな拍手の他、上映中クライマックス、ゆりえ様の告白が成功するシーンでは、画面の中の生徒達と同じように会場からも拍手が…!
なんだかとても、穏やかながら不思議な会であった。


○都旅館
お世話になった素泊まりの宿。
古い建物をモダンに改装してあるので、キレイで、それでいていい雰囲気。

「尾道にお安く泊まりたい!」
「だけれども普通のところじゃイヤ!」
そんな人のためのいいお宿だ。

(あしたにつづく)

サメさんのところ!

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2008/08/20

私の体は旧式

駅で直前の人が自動改札に引っかかったので、すぐさま真横に移動しようとカニ歩き。
しかし左足を開いたその瞬間に、内股をつった。

「ふごぅぅぅ!」
なんて叫んでその場でへたり込むわけにもいかず、涼しい顔をつくりながらなんとか改札を通り、切符売場のところでこっそりストレッチをして、ことなきを得た。

日常生活でしたことのない動きだったからなぁ。
そして自分の股の可動限界が思った以上に狭いことを思い知らされた。


小さな頃、“ウルトラセブン”のフィギュアを買ってもらったことがあった。
ヒジとかヒザとか首に関節があって、動かせるの!ポーズがとれるの!
それまでソフビ人形しか知らなかった私は、その動かせるセブンにえらく感動し、一日中いじくりまわしていた。

ふと、テレビで見ていたエメリウム光線のポーズをさせようと思う。
「もうちょっと左足を開かなきゃ…。」
「もうちょっと…。」

「パキッ!」

買ってもらったその日にセブンの左大腿部は根元からもげ、大泣きしたことがある。

“リボルテック”のような高等なアクションフィギュアが完成する、それよりずっとずっと前のことである。


…駅で冷や汗をかきながら、なぜかそのことを思い出していた。

お酢でホントに柔らかくなるんですか?

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2008/08/19

くだらないニュース

 神奈川県立上溝南高校(相模原市)の古谷真弓校長が、7月18日の終業式で、男子生徒が7月に校舎4階の窓から誤ってサッカーボールを落としたことについて「人を殺しかねない。殺人鬼になる」などと発言していたことが7日、分かった。
 同校によると、校長は「生徒を殺人鬼呼ばわりしたと誤解されるような発言で申し訳ない。ボールが人を傷つける道具になるという意味で『殺人器』と言った」と釈明した。今月15日に教職員らに説明し、9月1日の始業式で全校生徒に謝罪するという。
 男子生徒たちがボールで遊んでいて、誤って4階の窓からボールが落下した。けが人はなかった。校長は終業式で、ボールの落下について、生活態度などを改めるべき「1学期の七不思議」の一つとして触れた。
 終業式後、生徒が担任に「自分のことが取り上げられたのかなあ」と話したため、担任が校長に抗議した。その後、校長が生徒に謝罪する意図を伝えたところ、生徒が「平気です」と話したため、謝罪はしていないという。(後略)
 (08・8・8『スポーツ報知』

何なのさ…このくだらないニュース。

こんなことを記事にするなんて、紙と電気信号のムダとしか思えない。


最悪の事態まで想像して指導するのが教師のつとめ。
教室からボールを落としたら、このように怒られるのは当たり前だ。

懐古主義ではないが、こんなこといつの時代の学校でもよくあることだと思うのだけれども、指導側のどこに行き過ぎた表現があったのだろうか。

誰かをおとしめるために使った言葉ならともかく、なんでこう表面上の言葉尻だけで揚げ足取り、みたいな時代になっちゃったのかなぁ。
使った人の状況や気持ちまで考えられないの?
それこそ「空気読め!」だ。


“生徒が悪い、だから怒った。”
ただそれだけだったことなのに。

抗議した担任もくだらなければわざわざ釈明した校長もくだらないし、この程度のことを記事にした記者もくだらなければ、ネタになると新聞社にリークした誰かもくだらない。

…同様にこれでこうしてブログ書いている私も、同じ穴のムジナか。

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2008/08/18

リスタート!

 <阪神1−5横浜>◇17日◇京セラドーム大阪
 情けない。わずか3安打で1得点。阪神は最下位横浜に3連敗し、先発吉見には今季初星をプレゼント。投手陣は、その吉見に3安打される体たらく。岡田監督も「チグハグな攻撃さえでけへん」とぼやくしか打つ手がない。これで新井、矢野、球児の五輪組が離脱した8月は2勝8敗で、12球団最下位。まだ、2位巨人と7差あるが、大失速に歯止めがかからない。(後略)
 (08・8・18『ニッカンスポーツ』

かつて未熟であったタイガースナインも、プロ意識の塊である金本背中などを見て育ち、今やプロの集団になった。

その証明が、今季の好調であった。

それぞれが自分のポジションで、最高の仕事をして、次に廻す。
まさに“つなぐ野球・守る野球”だ。


それなのに、最近のタイガースはまた昔のような、勢いだけで勝負するチームに戻ってしまった感がある。

調子がいい時は勢いにまかせ強いけれども、その分、負けがこむと落ち込んだり、個々がバラバラに、アタフタ。
そのうち泥沼のような連敗地獄にズブズブとハマり込んで行く…。

今のチームからは、絶望感と焦燥感しか感じられない。


オリンピック組が抜けただけでコレとは何たることか!

肉体的にも辛い時期なのはわかるし、特に矢野球児という守りの要が抜けてしまったのはとても厳しいけれども、今こそ原点を思い直して、リスタートを切ってもらいたい。

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2008/08/17

レスラー浜口京子、魅了する。

 <北京五輪:レスリング>◇17日◇女子フリースタイル72キロ級3位決定戦
 同じ銅でも、喜びは違った。「アテネよりもうれしい銅です」。準決勝で中国選手に敗れ、3位決定戦に回った浜口京子(30=ジャパンビバレッジ)は、バーナード・アリ(米国)を判定で下し、アテネ五輪に続く銅メダルを獲得した。
 興奮を隠せない。マットの上で右へ左へと動き回り、ダァーと走って観客席をよじ登る。そこに駆け寄ってきた母と抱き合った。「母には迷惑をかけてきたので恩返しがしたかったんです」。さらに「気合だ!」と、日々闘魂を注入してきた父のアニマル浜口(平吾)氏が会場全体に響き渡る大声で「キョ・ウ・コ!」と浜口の名を連呼。レスリング会場は、異様なムードに包まれた。浜口は「3位決定戦はレスリングをやってきて最高の試合でした」と話していた。
 (08・8・17『nikkansports.com』

浜口京子はその表情、たたずまい、どんな場面においても絵になるアスリート。

歓喜の場面はもちろんのこと、苦悩や挫折の瞬間…
あの誤審の試合だってあのケガの試合だって、いつも何か映画のワンシーンのようだった。
“与えられた試練”、みたいな。

そしてそこから必ず立ち上がる姿も含め、その劇的な人生は、まるでプロレスラーのようだ。


北京で最後まで崩さなかった、攻める姿勢。

そしてメダル獲得後の笑顔は、本当に清々しかった。

自分と戦い相手と戦い、自分が納得をする結果を残す、これがスポーツの原点。
ギャラリーである我々は、そこから感銘を受けるだけで、そこに偉そうに口を挟める余地はないのだ。


だけれども、彼女を見ていると、語りたくなってしまう。
アレがすごいとかアレがダメだとか、感想憶測妄想までも。

その姿で・その生き方で、第三者である我々を魅了する、さすがプロレスラーの娘だなと思う。

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2008/08/16

とんだ休日

今週もしっかり職場で24度急風の直射を受け続けて、
夏バテならぬ、“エアコンバテ”をした。

カサカサとむくみと疲労感が、すごいの。


お休みの土曜日。

そのせいで食欲がないことを宣言したら、今週ずっと(お盆)お休みだった人に、

「気持ちが足りないから、そういうことになるのだ!ヘナチョコ!」

と怒られた。


イヤ別に…気遣ってもらいたかったわけでもないし、仕事があった人の方が偉いとも思わないし、確かに心の持ちようなんてこともあることはあるのだろうけれども、

でもさすがにこの一言でそこまで突っ込まれるのかと、驚いたのである。


と、いうわけで、私と実際に出会ってしまった方は、心がこもっていなくても構わないので、

「調子、悪いんだね。」

と言って、理解しているフリをしてあげてください。
それだけで元気になりますから。

…あっ、やっぱり心の持ちようだったか。

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2008/08/15

思いっきり倒したい。

土曜日と日曜日、秋葉原“肉の万世”で行われるワークショップ。

 万世本館8Fホールにて、こどものワークショップ(こどものにわ)講師による、お子様ワークショップ“万かつランド”を開催します。
 今年はなんと、「万かつサンド」の空箱1万個をみんなで積み上げます。それと、大展望の8F窓ガラスにカラーフィルムをペタペタはっちゃいます。そして夕方には、みんなで積んだ空き箱を思いっきり倒します。11時から5時まで、時間は問わず参加自由、無料ですので、ご家族の皆様でふるってご参加ください。
 (『肉の万世』サイト

みんなで一生懸命積んだ、1万個の“万かつサンド”の空箱を、「思いっきり倒します。」って

…なんて魅力的なんだ!


人間に少なからず内在する破壊衝動的な欲求や、
子供の欲求として存在するであろう、怪獣モノや戦隊ヒーロー
特撮モノによる変身願望と暴れ廻りたい願望。

それらを優しく肯定してくれている。


そしてそのためには一度、自身の手で舞台をつくらねばならないという、自己完結・自己責任・自己負担のシステム。

それはまさに、この世の性。

“破壊と創造”という、万物の営みの縮図でもある。


素晴らしいワークショップかも。

楽しそうだなー。

ゥギャオーン、ゥギャオーン

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2008/08/14

そんなに毎日寒かったか

小学生の頃、先生が持って来るコピーしたてのプリントを、クラス中我先にと受け取って、

「あったかーい。」

と喜んでいた覚えがある。

教室中あちこちで、あったかい保護者面談のおしらせに、ほおずりスリスリ。


アレ、なんであんなに欲していたのだろう。

紙へ欲情?

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2008/08/13

男が考える許せない男(超個人的見地)

男が女を、女が男を、
評するから、そこに軋轢が生じるのだ。

何か評されれば、そんなこと言える立場なのか!と憤りを覚えるし、
何か評そうと思うと、モテない男子である自分なんかがおこがましいと畏縮する。

人間性以外に性要素も含む男女というものは、やはりそうは相容れない関係なのだ。


でも、同性相手ならそんな遠慮からは開放されるYoNe~。
と、いうわけで、何の脈絡なくお送りする、男子である私による超個人的・“許せない男像”10選(↓)。

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○歩きタバコをする男
歩きタバコをしている人は極刑に処されてもいいと思っている。
他にもカサを振り回しながら歩く人とか、不特定多数の他人への気遣いができない男は困る。

○はき出すものが多い男
「エヘン!エヘン!」とか「カーッ…ぺッ!」だとか「ゲフゥ…。」だとか、口から出すものが多い人は許しがたい。
特に職場で、「ハァー…。」「フゥー…。」とため息をたくさん出す人。
それが多い人ほど大して仕事をしていない、という反比例現象は確かに存在するため、イライラしてしまう。

○何のこだわりもない男
時として“自分が全くない人”に出会うことがある。
何においても自分のコレ!というものが無い男。
柔軟性があるとか、真っ白な人とか言えば聞こえはいいのかもしれないが、全くクセの無い人間は、その分魅力も無いと思う。

○モノを大切にしない男
私は、貸した本に折り目をつけられて返されただけでひどく落ち込むタイプなので、この価値観が真逆の人とは合わない。

○歩く速度の遅い男
若い子ならともかく、大学生とかサラリーマンがタラタラ歩いているのはみっともない。
派手目の男子高校生みたく、靴をズーッコズーッコと引きずりながら歩く男も同様。


○自信満々の男
自信と自己不信の共存こそが、その人の人間性を成熟させると思っているため。
いかなる時でも自信満々の男は自己を肯定するばかりで省みることがなく、たいてい中身が追いついていないため、その姿が滑稽で哀しくなる。

○「お前」と言う男
上記に類似するか。
自分がそう呼ばれても、誰かをそう呼んでいても、この言葉を使っている人とは絶対に仲良くなれない。

○「男臭ぇ」と言う男
お前も男だ。
…あっ、「お前」って使っちゃった。

○当たり前の顔で食事を残せる男
これも価値観の違いなのかなぁ。

○何でも否定から入る男
斜に構え“何でも疑ってかかる”やっかいな性格。
残念ながら、私がこういう男だから。
きっと自分がもう1人いたら、仲良くはなれないだろう…。
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しかし男女間でこういう批評が起こったり、それが雑誌のコーナーとかで扱われるのは、
「よくなってもらいたい。」
「よく見られたい。」
というお互いのニーズがあるという証明。

なんだかんだ文句を言いながらも、それでも互いを求め合う、男女って不思議。


つまり、逆に言えば、上記の10選は何のニーズも無い・何の役にも立たない、全くもってどうでもいい駄文ということだ。

ニイハオ

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2008/08/12

珠玉の言葉

 「おそ松くん」「天才バカボン」などのギャグ漫画で知られ、72歳で死去した漫画家の赤塚不二夫さんの葬儀・告別式が7日午前、東京都中野区の宝仙寺で営まれ、「肉親以上の存在」と慕っていたタレントのタモリさん(62)のほか、漫画家の古谷三敏さんら約1100人が参列した。
 (中略)タモリさんにとって、赤塚さんは芸能界への道を開いてくれた恩人。デビュー前はアパートに住まわせてもらっていた。弔辞でタモリさんは「長い付き合いの中で色んなことを語ってくれた。それは金言として心に残っています。あなたは死もまたギャグなのでしょう。人生で初めて読む弔辞があなたのものだと夢想もしなかった…」と声をつまらせた。(後略)
 (08・8・7『iza!』

多くの人も同様だと思うが、タモリの弔辞には心をうたれた。

それからずっと、この2人について、以前に買った対談集などを読み返しながら何か記事を書こうと思っていたのだけれども、考えがまとまらないままずいぶんと時間が経ってしまった。


奇跡のような出会いからはじまった、弔辞にもあったような師弟でもあり・同志でもあり・尊敬し合う間でもあり・親子でもあり・兄弟でもあるような特異な関係は、やはり誰も入り込めない世界だった、ということなのだろう。

2人の歴史…とめどなく溢れる思いのごく一部を、なんとか言葉にしてくれたような、切なく美しい言葉だった。

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2008/08/11

テレビでバドミントン

学生時代6年間バドミントン部だったので、オリンピックバドミントンには多少興味がある。

4年前は地上波で「バドミントン」の「バ」の字も聞くことがなかったけれども、今年はこれだけ中継がされるとは。
“オグシオ効果”って、すごいなぁ。


バドミントンはいつからか“ラリーポイント制”に変わり、今や半年に1度くらいしか体育館に立たない(逆の意での)超市民プレーヤーにとっては何時も気の抜けない、とても辛いルール改定になってしまった。

だがそれは、一流のプレーヤーも同様のようで。
きのうは小椋潮田の1回戦をテレビで見ていたが、画面から伝わる緊張感がすごかった。

どの1球も、試合を左右する局面でのもの。
激しいラリーの後のサーブの瞬間の、空気が凍るような緊張感は、まさにタフさ・大胆さと、繊細さを兼ねるバドミントンならではの雰囲気。

置き換えるのも失礼だけれども自分があの場所にいたら、緊張による震えでメトロノームみたいになって、サーブなんてできないだろうなぁ。
「もう直視できない!」というくらいにヒヤヒヤ、ドキドキさせられてしまった。


しかしながら今日は、オグシオではない方のペア、前田・末綱の日。

 ◆北京五輪 バドミントン女子ダブルス準々決勝(11日・北京工大体育館) 末綱聡子(27)、前田美順(22)組=ともにNEC・SKY=がアテネ五輪金メダルで世界ランク1位の楊維、張潔ブン組(中国)をセットカウント2−1で下す大金星を挙げ、日本勢初となる準決勝に進出した。
 第1セットは8−21と完敗で取られたが、第2セットで23−21と競り勝ち、勢いに乗って第3セットも21−14で押し切った。勝った瞬間、2人はラケットを放り出してコートに座り込み、喜びを爆発させた。(後略)
 (08・8・11『スポーツ報知』

相手が世界ランク1位で、開催国のペアって…どう見ても負け試合の要素が揃いまくっているのに、すご過ぎる!素晴らし過ぎる!

2ゲーム目のあの粘り。
スポーツの世界でよく「攻めなきゃ勝てない!」という言葉を聞くけれども、イヤイヤ守って守って、粘り勝つ試合だってあるのだ。


この勢いは、ひょっとすると、ひょっとするかも!

オグシオのキャラクターを入り口にして、テレビの中継で純粋に競技バドミントンのおもしろさに気付き、その上この快進撃で興味を持つ人が増えれば、業界ももっと盛り上がるだろう。

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2008/08/10

日曜日

今日はお昼前に起きて、洗濯して、また昼寝して。

何とも休日らしい日曜日。


「夏は夜。」と有名なあの人は言っていたけれども、いやいや夏の夕方もとってもステキ。

ひぐらしの声と夕焼け、少し涼しくなった空気に誘われて、1年ぶりに自転車に乗って、ふらりと出かけてみた。
どこかの家から流れる、笑点のテーマをバックに。


延滞しまくっていた図書館の本を返し、こちらも数年ぶりに小さい頃よく遊んだ地元の公園を歩いてみた。

真っ青な草の上、真っ赤なショウジョウトンボが止まっていて、夕日に照らされて宝石のように目立っていた。

秋のトンボじゃないのよ


釣りしたあの淵とか、秘密基地だったあの建物の裏とか…脳みその端っこの端っこにあってぼやけてた記憶も、その場所を見るとすぐに鮮明に蘇るのはなぜだろう。


どこかに出かけてのんびりするのもいいけれど、地元でこうするのも、思い出思い入れが作用して(たまには)いいものだ、と気付いた。

まったーり池

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2008/08/09

深い少年

JR東日本の“ポケモンスタンプラリー”は大人気。

渋谷駅では毎朝スタンプ台が設置される前から、親子連れが列をなしているほどだ。


山手線ではポケモンのラッピング電車も走っている(新幹線にもある)。

今日新宿駅で、ポケモン電車に乗りたい、けれど、乗ってしまったら電車を眺められない、という葛藤に苦しむ少年がいた。

なんか…深いなぁ。

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2008/08/08

歴史の街、渋谷

渋谷区の「耐震改修促進計画」によって、ここの古い建物が次々と取り壊されていることは以前にも書いた

お宝!?お宝かーっ!?渋谷駅の南側すぐ、鶯谷町の“うぐいす団地”も、例に洩れず着工が決まった様子であったのだけれども…

現在は、「埋蔵文化財の調査」が行われている。


鶯谷からは弥生時代・縄文時代の竪穴式住居跡がかねてより発見され、調査がすすめられてきていて、その一環なのだろう。

サラリーマンや学生・地元の住民達が行き交う、お隣の猿楽町や桜丘町を含めたここら一帯を、今から1600万年前もたくさんの縄文人が歩いていたのだ。

猿楽町には「猿楽古代住居跡公園」があり、一帯にかつて大集落があったことをひかえ目に伝えている。

古代住居跡公園…今日はネコが寝てました


渋谷はその名前の響きだけで、何か突然ビルができたような新しい街に感じてしまうが、意外と歴史の古い古い土地なのだ。

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2008/08/07

夏休み!?夏休み!?

今朝の電車はいつもと同じはずなのに、バックパックにスーツケース、やけに大きな荷物を持った人が多かった。

「あぁ今日からもう夏休み、もう旅行ですか。イイデスネ…。」

「でもわざわざその荷物で満員電車に乗り込まなくても。」
「旅行ってのは、張り切って陽が昇る前から出かけるものじゃないんですか?」

「えっ夏休みは長いから、そんなにドタバタしないって?ムキー!」
「もうさ!さっさと都心から日本から出て行ってくれよぅ!あっちゃ行けーっ!」

…と、1人で脳内ケンカしていた。


と、いうわけで、今週も来週も何も変わらないというみなさま、さぁ共にがんばりましょう!

1人脳内仲間意識。

北海道に、行きたいなっ(はぁと)

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2008/08/06

変わらぬ世界

 被爆地・広島は6日、63回目の原爆の日を迎えた。北京五輪という「平和の祭典」の開幕が2日後に迫る中、核軍縮を巡る国際情勢は依然として厳しい。国内では、原爆症認定についての国の姿勢が問われている。いつ発症するか分からない後障害と原爆体験による心の傷に加え、周囲の無理解と無関心は被爆者を一層苦しめてきた。広島市の秋葉忠利市長は平和宣言で、8月6日を「『こんな思いを他の誰にもさせない』ための決意を新たにする日」と位置づけた。
 同市中区の平和記念公園で午前8時から行われた平和記念式典には、過去最多となる55カ国の駐日大使らが参列。核保有国では中国が初参加した。
 全国の被爆者の平均年齢は今年初めて75歳を超えた。平和宣言は、「被爆者の心身を今なお苛(さいな)む原爆の影響は永年にわたり過小評価され」てきたと指摘。原爆体験の精神的影響などについて、広島市が2年をかけて科学的調査することを表明した。数々の悲劇と苦悩を踏まえ、「核兵器は廃絶されることにだけ意味がある」と訴えた。(後略)(08・8・6『毎日jp』

ついこの間「戦後50年」と言っていたと思ったのに、気付けばもう60年を過ぎていた。

毎年必ずといっていいほど晴れわたる8月6日の空に響くのは、毎年変わらない広島市長の言葉。
いや、広島長崎・被爆者の言葉。


しかし毎年毎年、あれだけの人々の声があって、しかもそれは“経験”というあれだけの説得力のあるものなのに…

あれから何年過ぎても世界は何も変わることがなく、そんなこの世に少々絶望を覚える。


忘れてはいけないもの・忘れるべきもの、
“戦争の記憶”。

しかしそれ以前の問題、
“それに耳を傾けること”
から必要なのだ。

声よ、届け

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2008/08/05

うすうす気付いてはいたのですが、驚いたことにもう8月なんです。

先日、前々からうすうす気付いていた運動不足の体をようやく考慮して、走ってみた。

みなとみらいまで行こうと颯爽と出かけ、途中ヒザが痛いと颯爽とUターンしたから、ちょうど1時間。


その日は土曜日の夜。

花火大会帰りの浴衣の女の子。
お祭で買ってもらった七色に光る剣をふりかざす少年。
中学校の前にたむろするヤンキー軍団。
出店の後片付けをする商店街の主人。
酒屋の前で警官に怒られているオヤジ。

丘の向こうには濁る夜景。
遠くから聞こえる盆踊りの音。
夜でも止まないセミの鳴き声。


うすうす気付いてはいたのだけれども、いつの間にか世は夏本番を迎えていて。

たくさんの人と風景にそれを気付かされ、相変わらずそれに乗り遅れた自分にヘコみながら帰った。

デジカメ持って走ったのです

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2008/08/04

“仕事する”ってこと

 同じモデルが同じポーズで—。8月に由利本荘市と大館市の2カ所で開催される夏祭りのポスターに同じ写真が使われ、似たムードを漂わせている。インターネット上で公開されているフリー素材が偶然使われたもので、両市は「まさか一緒になるとは」と困惑気味だ。
 ポスターはともにB1判(728ミリ×1030ミリ)の大型サイズ。2日に開催される由利本荘市の「本荘川まつり花火大会」と、16日の大館市の「大館大文字まつり」をそれぞれメーンにPRするため作製された。いずれも左手にうちわを持った浴衣姿の若い女性がモデル。大きさは異なるが全く同じ写真。
 両市は互いのポスターに同じポーズのモデルが使われたことは知らず、「同じ県内だが距離が離れていることもあり、一般の人が二つを見ることは少ないと思う。作製段階で市としては何ともできなかった」(由利本荘市)、「フリー素材ということは知っていたが、まさか同じ画像が使われるとは思わなかった」(大館市)とし、ポスターが並んで張られないよう願っている。(08・8・4『さきがけ on The Web』

あるよねー。

ポスターでもパンフレットでも広告でも何でも、お金も手間も意識も使わずにつくると、こういうことは多分にあり得ることだ。


DTPが普及して、コンピュータがあれば誰もが簡単に、
“それっぽいもの”
をつくれる時代になった。

まぁしょせんデザインなんて誰だってできることだし、またアイデアというものに限っていえば、プロと呼ばれる人よりもいいものを出せる人だってたくさんいるはずなのだから、これは歓迎すべきことなのかもしれない。


だがしかし、この場合でいえば、同じ画像を使ってしまうことを回避する意識、たとえ同じ画像を使用してもそれを気付かせない一手間や技術
…リスクマネジメント的なことまで手が気が回せて、はじめて差異化が行われ、プロという人が出現するのだろう。

コンピュータの画面にうつっている世界だけではないということだ。


自分が行うことに対する、責任や愛着。

“仕事する”って、たぶんそういうことなのだろう。

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2008/08/03

横浜をプロレスの街に

横浜白楽は六角橋商店街、年に1度のお祭り、
大日本プロレス“商店街プロレス”を見に行った。
大日本初観戦。

興奮の昼ビールプロレス(快晴つき)地元(隣町)の昭和を色濃く残す商店街で、真昼間から青空の下、ビール片手に、プロレス。
なんてぜいたくなのだろう!

しかし民家の裏の駐車場を利用した特設会場は全く日よけが無く、最後は直射日光にやられてヘロヘロになったが。


会場は大日ファンに地元の人、一生懸命丁寧な接客につとめる関係者で、1試合目からあたたまった空気。
すごく盛り上がっていて、選手達もやりやすかったことと思う。
そこにいる全員でつくり上げていた、あたたかなイベントだった。

長年ここでプロレスをやってきた大日本と、ここの商店街との信頼関係を強く感じた。


試合前、メインイベントの勝利チームには、商店街広報部長秘蔵の“壺”が贈られると発表され…
売店横の“壺展示会”も含めて、イヤな予感がギュンギュンしていた。


○〈第1試合〉関本大橋×石川岡林
関本以前新日本のドームで見たことがあるけれども、どこのリングで見てもその肉体の説得力がすごい。
誰が見ても「まさにプロレスラー!」と思う、鍛え上げられた身体。素晴らしい。
そしてこのようなレスラーが第1試合に登場することに、団体の層の厚さを感じた。

○〈第2試合〉NEOマシンガンズ×三田勇気
マシンガンズの「スピニング・トーホールド」→「キン肉マン」のテーマ曲に、大日ファンばかりの会場がざわめく。
やっぱりこれは、無条件にプロレスファンを熱くする音楽なのだ。
またこれだけのキャリアの選手に囲まれながらも見せ場をつくった勇気に、大いなる成長を感じた。

○〈セミファイナル〉井上星野イサミ×弁慶谷口宮本
たにぐちくん大人気。

○〈メイン〉WX伊東たかし×葛西邪鬼小林
“蛍光灯”、何でアレって、割れる時にガラス音以外に「ボンッ」って破裂音がするのだろう。
身近にあって痛みを共有でき、割れた瞬間の派手さもあって、一度割れた後でもリング上にばら撒かれれば凶器になり続ける。
改めて、いいアイテムを見つけたよなぁ。
賛否両論あるだろうけれど、やはりこれはこれで「すごい!(痛い!)」という説得力がある。

凶器といえば、場外乱闘の際、舞台は先に紹介した広報部長の“壺展示会”へ…やっぱり割られる運命かーっ!

それと沼澤と葛西のそのカルト的人気というか、一部のファンからの教祖並みの崇拝に驚いた。

たかし背中背中!


全試合終了後、売店では、
「割りたてですよ〜!」
と、メインで割られたばかりの“壺”の破片が1個10円で売られていて、そのユーモアと商魂たくましさに感動した。


横浜って実は、大日本があるし、NEOがあるし、旗揚げされた横浜プロレス、他にも鶴見が生んだご当地名レスラー・鶴見五郎の存在などなど…プロレスとは切っても切れない土地。

だからもっとプロレスがここで地域密着し、地元の人に愛される存在になれないものかと思う。
今日の興行を見ていると、それも夢ではないと思ったのだ。

とてもよい興行でした

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2008/08/02

これで…これでいいのだ!

 「天才バカボン」「おそ松くん」などのギャグ漫画で絶大な人気を集めた漫画家の赤塚不二夫(あかつか・ふじお、本名藤雄=ふじお)さんが2日午後4時55分、肺炎のため東京都文京区の順天堂医院で死去した。72歳。旧満州(現中国東北部)生まれ。葬儀・告別式の日取りなどは未定。喪主は長女りえ子(りえこ)さん。
 2002年に脳内出血で手術を受けて以来、闘病生活を続けていた。(後略)(08・8・2『nikkansports.com』

倒れてからずっと覚悟はしていたことだけれども、いざ一報を聞くと、心が痛い。

ギャグマンガの祖であり、業界唯一無二の偉人…
と、マンガ界への功績はもちろん計りしれないが、特筆すべきは彼という存在。


彼の人生そのものがギャグマンガのようで、赤塚不二夫本人は、バカボンのパパよりもイヤミよりも、おもしろい。

素が、存在全てが自身の芸であったような、本当に魅力的な人物であった。


闘病生活・意識の戻らない中愛する奥さんに先立たれ、とても不幸な最期にも見えるけれども…

とことんバカなことをやって、とことん好きなお酒を飲んで。
好きなことを好きなようにやって…それなのに憎まれず、誰からも愛された人生。


青梅の赤塚不二夫会館に行ったのはいつだったか。
そこにはタモリや山本晋也や山下洋輔、そして愛猫、たくさんの仲間に囲まれた氏の写真や映像がたくさんあって、本当に幸せそうだった。

笑いの絶えない、素晴らしい毎日だったのだろう。


だから…だからきっと、これでいいのだ!

たくさん心配させられた分、たくさん笑わせてくれて、ありがとうなのだ。

(〈トラックバック〉●「ショックなのだ」→08・8・3『まさぴの悪巧み』
●「赤塚不二夫さん、死去」→08・8・2『痛いニュース』

永遠の名コンビ

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2008/08/01

世界のほとんどは他人で

 東京都八王子市の書店で女性2人が死傷した事件で、殺人未遂容疑で逮捕された会社員の菅野(かんの)昭一容疑者(33)=同市川口町=が、警視庁捜査1課の調べに「大きな事件を起こして、家族に知らしめたかった」という趣旨の供述をしていることが24日、分かった。現場には現金や身分証明書が入った財布を放置しており、警視庁は逃走意思がなく、家族に犯行を誇示する目的があったとみて追及している。(後略)(08・7・24『産経新聞』

母親に怒られた高校生が、部屋の壁殴って穴をあけるような八つ当たり。

しかしこの場合は、壁じゃないのだ。


「“他人”との関係がどんどん希薄になっている。」
と以前から思っていた
が、それは小さな気遣い・マナーなど意識上での、

「他人に対して無関心。」
というレベルまでのものだった。


それが、親に自分の存在を知らしめるためだけに、他人を傷つける奴まで出てくるとは…
他人ももはや、虫やモノか。

もちろんどちらも悪なのは変わらないけれども、誰かを刺して、取り乱したり快感を覚えたりする奴よりも、ヒトを何とも思っていないようでタチが悪い。


この世には、自分と親しかいないのか。

狭過ぎる。
卑怯過ぎる。

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