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2008/07/13

ずっとそこにいた人が、いなくなるということ。(つづき)

(つづき)

○〈第7試合・トーナメント2回戦〉
 元気勇気×パッションレッド

夏樹の孫悟空?牛若丸?ばりの“よけるムーブ”、なかなかいい。
客席が必ず「ほほ~ぅ。」と感心する声に包まれる。

試合は元気が前面に出て受け続ける展開に。
元気勇気組からは何より勝ちにこだわっている雰囲気が感じられ、それが結果に出た。

○〈第8試合・トーナメント2回戦〉
 京子松本×アマンドラー!

木村はアマンドラ前の一匹狼の頃のほうがよかった。
辛らつで、でもしごくまっとうなことを叫び、結果を出し、「誰にも文句は言わせねぇ!」と…女版鈴木みのるのような。
否定したくても否定できない、絶対的な存在感があった。
それが徒党を組んでしまうとどうしても説得力に欠けてしまう。

アングルうんぬんだとか、ヒールはやり辛いご時世かもしれないが、アマンドラでこの先インパクトを残すならもっとこの道に磨きをかけなければいけないのかも…誰からも怨まれ、嫌われるような。


○〈第9試合〉さくらチェリー×マサ子雲子
攻めてるなー全てはさくらの入場時のインパクトのみぃ!
試合中さくらがどんな技を出したか、どんな活躍したか全然覚えていないのだけれども…ズルズル下がるチェリーのコスチュームを何度も直していた姿だけは覚えている。
しかし堂々としたものだった。
似合っていなくもなかったし、ね。


○〈第10試合・トーナメント決勝戦〉
 京子松本×元気勇気

このトーナメントではマシンガンズはともかく、パションレッドやレボルシオン・アマンドラなどが「いいタッグチーム」として話題になっていた。
しかし元気と勇気の師弟タッグのほうがより強い信頼関係で成り立っているのではないかと、決勝でお互いがお互いのメッセージの入ったTシャツで入場して来た時に思った。

元気は普段あまり汚い技を使わないというか、感情的になってもムチャクチャに蹴ったり殴ったりをしないレスラーだと思っていたのだけれども、今日の場外での松本に対するそれは強烈で…やはり並々ならぬ優勝への意気込みを感じた。
中盤、勇気が京子に断崖式クロスチョップボンバー、松本が元気に断崖式サイドバスターを決め、一進一退の攻防に。

女子プロレスで久しぶりにこんなタフで激しい試合を見た!
とにかく素晴らしい試合だった。

そして熱戦を制したのは…地力に勝ったか、京子松本組だった。

期待にこたえた!


しかし京子の目は今日の優勝よりも、もはや10月の自身のデビュー20周年興業に向いていて、
「リーグ戦でもジャンケンでも何でもいいから、イチバン強い奴決めて来い!」
と言い放ちそそくさと退場するのであった。
ジャンケンでは決められないぞ!


NEOのファンは、例えば今日のような様々な団体が参加する興業でも、誰にでも公平に声援を送る。
あからさまに他団体の選手にブーイング飛ばしたりもなく、排他的な感情を感じない。
懐が深いといえばそうなのかもしれないけれど、何となく寂しい気がしていた。

しかし京子の呼び掛けでリング上に集まった選手達が1人1人マイクを持つと、やはりタムラ様と元気への期待は他の団体の選手とは格段に違うことが客席からひしひしと感じられ、安心した。


タムラ様が最後に占めると思われたマイクは、今日は元気が。
珍しいなと思っていると…衝撃の年内引退発表。

その理由は、
「プロレス人生を幸せなものにするために、絶頂期のうちに辞めたい。」


元気は正直、京子、田村に次ぐNEO第3の存在。
しかし元気がいないと、興業が引き締まらない・なくてはならない存在。
10年近く続くNEOのリングで、そこにいるのが当たり前だったレスラー。

しかも10年以上のキャリアを持ちながら、一度も欠場することなく!
これはプロのレスラーとして何よりも素晴らしい、世界イチの勲章だ。


そんなずっとリングに立ち続けていたレスラーが、自らの意志だけでリングを下りる覚悟を決めた…何かもう、ファンの入り込めない領域のような気がする。

会場では「辞めるな!」という声も多少飛んでいたが…みんな上記のような気持ちと、あまりに突然のことで言葉を失っていたのもあり、静まり返っていた。


当たり前のことだったものが、そうでなくなる恐怖。
「どうすればいいんだ!?」
会場を後にするファンの足取りは、みんな重たかった。

マットは流転してゆく…。

鋼鉄の意志か

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