復活!山あるき部!(つづき)
矢倉岳も金時山も、思っていた以上に険しい道のりで、予定以上に時間がかかってしまった。
まぁ、普段運動不足の部員達だから仕方ないが…。
中途半端な若さの男子7人が、まるでドラクエのように列をなして山道を歩いているのは奇妙らしく、すれ違う多くの人に目を丸くされた。
特に終盤は、みんな疲労で死人のような顔をしていたはずだから、亡者の行進と間違われたかもしれない。
それにしても、山はあたたかい。
見ず知らずの他人と、
「こんにちは。」
なんて挨拶してしまう場所なんて、ディズニーランドか山くらいのものだからだ。
足を引きずり歩く亡者達に、
「もうちょっとで頂上だよ!」
と励ましの声をかけてくれたり、
「あんた達、私の息子よりも若いんだから、がんばんなさい!」
と叱咤してくれたり。
毎度どこぞの山に行くたびに、そういう経験が必ずあって、「来てよかったな。」と思うのだ。
普段よりも優しくなれるのは、きっと同じ目標を共有している、その仲間意識からなのだろう。
この山の頂きを目指す者は、今この山に抱かれている者は、みな同志であり仲間なのだ!
そして同時に山で毎度思うことは、
「こんなに山って素晴らしいのに、どうして若い人はあまり歩かないんだろう?」
ということだ。
若い男女よ、山に行けば、無条件でもっと親密になれるのに!
さて。
話は変わるが、もはや我が部は、“山”と“温泉”がセットになってしまっている。
けしからんことだが。
「ねぇかんげ…草津に山ってあるかなぁ。」
って、温泉先に決めちゃダメだろぅがよぉぅ!
と、もはや末期的なのだけれども、確かにすぐ次の日に体のあちこちが痛くなってしまうような我々初心者には、山あるき後の温泉は必要なのだ。
今回は金時山のすその、登山口を出てすぐの“金時山荘”さんにお世話になった。
箱根の宿はどこも値段が張る。
場所代でボッタくってんなーとさえ思う時がある。
しかしここはお手ごろなお値段…なのに温泉があって、おしいくて豪華なご飯があって、建物はキレイで、キップのいいおかみさんがいて…驚きのコストパフォーマンスなのであった。
1泊2万円3万円の宿と変わらないサービスがある。
ならばここじゃない!
とてもいいところであった。
次の日の筋肉痛を覚悟して床についたのだけれども…朝元気に起きられたのは、やはり温泉のおかげかなー。
宿のお父さんに、ちょっと僕達すごくがんばっちゃいました的に、
「矢倉沢から金時山越えて、ここまできたんですよ~。」
と言うと、返ってきたのは、
「あぁ昔はオレも、“毎日”山越えて出かけてたなぁ。」
との言葉で…すっかり伸びていた鼻はへし折られたのであった。
やっぱり地元の人は次元が違うよ…。
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