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2008/04/23

9年間の重み

相手の感情を逆なでするような質問をあえてぶつけたり、一瞬だけの崩れた表情を撮影・掲載したり。
彼らも仕事とはいえ、マスコミ記者の取材の仕方に疑問を感じることが多々ある。

そんな中、きのうの判決の後の本村さんは、立派だった。

あれだけたくさんのマイクとカメラを向けられ、ある意味意地悪な視線が集中する中で、その場で受けた質問を冷静に・的確に返していた。
なんて強い人なのだろう!


そういえば裁判の始まった頃は、テレビの向こうで感情的に声を震わす彼の姿を見たっけ。


あんなことが起きていなければ、
あんな裁判になっていなければ、
こんな扱われ方をしていなければ、

こんなところではなく、今頃会社で仕事をしながら、昼休みには奥さんのお弁当を食べていたかもしれないのに。
テレビのカメラを見たら、「テレビだ!」と反射的に喜んでしまうような人だったかもしれないのに。


…特異な9年間が彼を色々と変えてしまったのだと思うと、やり切れない思いだ。

(〈トラックバック〉●「朝日新聞女記者「この判決で死刑に対するハードルが下がった事に対してどう思いますか?」」→08・4・22『痛いニュース』

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「ニュース」カテゴリの記事

コメント

こんにちは~。
この事件には本当に色々なことを考えさせられます。
事件の内容はさておき、ここまで大きな波紋を世間にも司法にも投げかける事が出来たのは本村さんの力による所が本当に大きく彼に対し敬意を払いたい気持ちと頑張って欲しい気持ちの一方で、この事件のせいで彼がなくしてしまった幸せを悼む気持ちがある。
もしかしたら犯人の責任を追及し続けるのではなく、自身の人生と幸せをもう一度、見出すための時間にした方が彼にとっては良かったのではないだろうかという気持ち。
(まあ、それが出来たら苦労しなかったと彼も言いたいかも知れませんが・・・。)
今の司法制度では違っていたとしても、これだけの事をした犯人には極刑を望みます。
早く最終判決が下れば良いのですがね。

投稿: みみ | 2008/04/23 17:13

この事件はほんとに辛いですね。
本村さんが気丈であればあるほど、世間の目は同情どころか冷たくなります。
当の私も、最初の頃、あまりのドライな態度に「本当に被害者???」という疑問さえわいたのを覚えています。
人間は弱いもの・・・・あんなにドライに気丈に振舞っている本村さんの心がやすまる場所があるのであればいいのですが・・・。
そしたらそっとしてあげていてほしいです。
みんな、かっこ悪くて弱くてもろいところありますもんねーー。
彼に笑顔が戻りますように・・・
そして彼の奥さんとお嬢さんが安らかに眠られていますように(合掌)

投稿: まんちゃん | 2008/04/24 13:13

みみさま、こんにちは。

今まで何となくでしか知らなかった裁判のこと、裁判の矛盾が、この事件のおかげ…じゃなくて本村さんのおかげで、こうして広く知らされ正されたことはすごく有意義なことだとは思います。
だけれども、あんなひどい事件をきっかけにしなくても…やり切れません。

全くの赤の他人だけれども、あんなに辛い日々を送る人が出るくらいなら、別に自分が裁判のうんたらかんたらなんて知らなくても。
でもこうなってしまった以上、これらのことを正したい、広めたい、というのは彼の意志で…過去を享受して常に先を見ている本村さんには、心から応援と尊敬をします。


“因果応報”って、この世の摂理だと思っていたのですが、そうじゃあないのかなぁ。
せめて、早く心休まる日々が訪れますように。

投稿: かんげ | 2008/04/24 15:29

まんちゃんさま、こんにちは。

「犯人ブッ殺してやる!」
とか、とにかく派手なこと言えば喜ぶのが、マスコミであり我々その視聴者ですからね…少し改めねばなりません。
怒りに悲しみに…渦巻いていた表現できないほどの感情を封させたのは、我々の責任なのではと思う時があります。

30そこそこの年齢で、あの場であれだけ冷静でいられる。
この言葉あまり使いたくなくてブログの記事を書く時も困ったのですが、「普通の人じゃない」カンジ…もちろんいい意味でなのですが、彼がそうなりたくてなったわけじゃないと思うので、すごく躊躇しました。
ホントなら、9年前に何も起きていなかったら、あれだけ心をコントロールできるような人ではなく、新橋とか新横浜とかにいるごくごく普通の会社員のようでいたのだろうな。
そういう何もないことが、ホントの幸せなのかも、とも思いました。

投稿: かんげ | 2008/04/24 15:30

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