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2008/03/04

歴史と伝統とかわいさと

奈良県庁HPより画像引用

 奈良県で2010年に開かれる平城遷都1300年祭のマスコットキャラクターに対し、「かわいくない」など批判的な声が相次ぎ、1日には市民が白紙撤回を求める活動を始めた。国宝・彦根城築城400年祭の「ひこにゃん」(滋賀県彦根市)、のじぎく兵庫国体の「はばタン」(兵庫県)の例など、キャラクターの人気が事業の盛り上がりを大きく左右しており、主催者も対応に苦慮しそうだ。
 (中略)先月12日に公表し、愛称を募集中。約2週間で2000件を超える応募があった半面、ホームページなどを通じて約200件の批判意見が寄せられた。「仏に角を生やすなんて侮辱だ」「一般公募で再検討を」などが多いという。
 奈良市のマジシャン、陽群(ひむら)誠さん(26)がインターネットで反対運動を呼び掛けると120人以上が賛同。1日には「1300年祭を救う会」を結成し、署名集めなどで撤回を求めていくことにした。(後略)(08・3・2『毎日.jp』

地方自治体のキャラクターは最近どこも、明らかに狙ってつくられた“萌えキャラ”か“ゆるキャラ”ばかりでへき易していた。

そんな中で登場したこの「奈良県平城遷都1300年祭」のキャラクターは、そのリアルさとかわいさの絶妙なバランスがとても秀逸だと、私は思っていた。

ちょっとだけ大きな頭のアンバランスさがかわいいし、人間がモチーフ・つぶらな瞳・半裸…他のどこにも無いオリジナリティもすごく感じる。
まさに一目見て、“かわいさ”と同時に“伝統”を感じられる、ここだけ・ここならではのデザイン。

何よりスッキリとしていて、
「儲けてやる!」
的なあざとい狙いを感じさせない奈良県らしい地味さ、というと語弊があるな…「奥ゆかしさ」を感じていた、のだが。

…これのどこがダメなのだろう。
私の感覚がズレているのか…?


「仏への冒涜!」という声も、制作者が「童がモチーフ。」と言っているそうだし、例え仏だとしても悪意のモノでは無いのであの仏さまが目くじら立てることはないだろう。

そもそも仏の姿こそが人間の想像の産物であり、その上この作者である薮内佐斗司氏は仏師だという。
なんと本格的なことか!


「市民からの相次ぐ批判」と言われているこの声も、2ちゃんねるはともかく、ミクシィという閉鎖された空間の中から発生したまでもの。
突然県民の総意のように叫び、取り上げられている現状は気持ちのいいものではない。

もちろん今後その声に県民の多くが賛同し、大きくなれば話は変わるけれども、今のところこんなに騒ぎ立てることでは無いと思うのだ。

(〈トラックバック〉●「え〜!?かわいいのに〜!」→08・3・3『バンビ春風の日々』
●「「かわいくない」「仏に角を生やすなんて」 平城遷都1300年祭マスコットキャラに批判相次ぐ…白紙撤回活動も始まる」→08・3・2『痛いニュース』

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コメント

 ユニークだbanana。それだけにウケは悪いだろうなbanana

 このご時世、萌えねぇキャラの居場所は無くなってきているのかもbanana

投稿: STR | 2008/03/07 00:38

STRさま、こんばんはー。

「萌えキャラ」はアニメオタクに、「ゆるキャラ」はアングラオタクに、どちらもコビているような気がしてしまって…
「そんな狭い層にへつらうなっ!」
って思ってしまうんです。

でも最近では、そんなキャラに人気が集まるという…。

世間から剥離した存在が“オタク”だと思っていたのに最近では、国民全員がオタク化してきているのか、それとも、オタクという存在がもはや差別対象ではないメジャーなものになったのか、どちらなのでしょう。

オタクはみんな世間の基準がイヤだ、合わないからオタクになったのだと思うのですが、これでは彼らの存在意義が薄れてしまうのではないでしょうか。

投稿: かんげ | 2008/03/07 18:25

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