餅は餅屋
27日の大阪国際女子マラソンでマラソン初挑戦した、三千メートル、五千メートルなどの日本記録保持者の福士加代子選手(25)=ワコール。トップを独走しながら、終盤は疲労困憊(こんぱい)で次々と抜かれ、2時間40分54秒で19位と惨敗。マラソンで北京五輪に出場する夢は消えた。
(中略)本格的なマラソン練習は、昨年12月半ばの出場決断から約1カ月間。通例の3カ月よりも短く、40キロ走を行わず約32キロが最長という独自の方法をとった。これまで培った走力とスピードを信じた挑戦だったが、失敗に終わった。永山監督は「マラソンはもっと綿密な計画が必要」と反省した。
福士選手は疲れが癒えた後、「初マラソンは楽しかったかなあ……」と笑った。そして「結果を受け止めて、次の目標に向かって頑張りたい」。春からはトラック種目で改めて五輪に挑む。(08・1・28『毎日新聞』)
やはりスポーツの世界というのは、すごい。
トラック競技のトップの選手でも、マラソンでは全く通用しないのだという現実!
よくテレビのバラエティ番組で、プロ野球選手が女子ソフトボールの選手の投げるボールにきりきり舞いさせられたりしているのを見て、
「違う種目なんだから当たり前じゃ!」
「どちらの競技にも失礼だ!」
と私は憤慨していたのだけれども、まさしくそのようなことが強烈に証明された。
あっもう1つ例えるなら、プロレスと総合ね。
やはり何にしてもその競技のトップの選手というのは、他の人には到底及ばないほどのことをしていて、モノを持っている、崇高な人なのだなぁ。
スポーツニュースの多くは、フラフラになりながらもゴールを目指す福士選手の光景を美談として放送していたけれども、私には上記のことが衝撃的で感動というよりはスポーツの厳しさと、様々な種目のトップアスリートへの感心と、なぜそのことが福士選手はわからなかったのかという疑問しかなかった。
それにしてもこれって、何の世界でも同じ事なのかなぁ。
音楽の世界とか、芸術の世界とか、ビジネスの世界とか。
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