夏だから海だから熱海旅行(その1)
夏といえば、夏休み。
夏休みといえば、海。
海といえば、熱海。
と、昭和感覚を色濃く残す私はひらめき、海行って温泉入って和食食べて畳の上でゴロゴロして…
「これぞ熱海旅行!」というものを体験しに、東海道線に飛び乗った。
歴史の古いホテルや旅館の多くが閉鎖された熱海では今、その跡地に高層マンションが次々と建てられていた。
町の景観もずいぶん変わり、「オーシャンビュー」をうたい文句にしていた宿などでは死活問題が生じてしまっているようだ。
「マンションに住む人が増えれば、その分お店も潤うんじゃない?」
と思ってみたが、いざ地元の人に聞いてみると、そんなことはなかれ。
マンションの入居者のうち、そこを毎日の住居として使っているのは全体の3割くらいで…結局夏の時期や週末だけしか熱海には来ないそうだ。
〈本日、訪れたところ〉
○熱海サンビーチ
つくり込まれた熱海のビーチはその分、防波堤で波は穏やか、掃除の行き届いている砂浜。
(午前中は)キレイなロッカールーム・更衣室・トイレ、冷水シャワー有りで海の家は無し。
と、家族連れにちょうどよいところだ。
その日近くの宿にお世話になるのならば、水着のままそこに行けばいいのも便利だ(どこの宿も玄関にちゃんとシャワーや荷物置き場を用意してあって驚いた)。
自称シティボーイの私は、水着を着て海に入るのは、かれこれ20年ぶりくらい。
海の水は思ったより冷たくて、思ったよりしょっぱくて…海も(寒くて)陸地も(暑くて)居心地がよくなくひいひい言っていた。
しかし、暑い夏に薄着してフラフラするというのは、確かに気分が楽で開放的になる。
暑いのに走りたくなったり、いつもはイヤな汗も「思う存分流れよ!」といったカンジ。
ひと夏の恋に燃えてしまう若者の気持ちが、今頃少し理解できた。
それはそうと、砂浜のシャワーで足の砂を流して→ロッカールームへ向かう→「砂がついちゃった」と再びシャワーへ戻る→ロッカールームへ向かう→「砂が…」
って、エンドレスになる。
他の人達はどうしているのだろうか。
ガマンしているの?
私の歩き方が悪いの?
○『金色夜叉』像
「貫一さま〜ぁ」で有名な像。
赤黒く錆びているのは潮風のせいだろうか。
○喫茶くろんぼ
お世話になった“古屋旅館”の近くにある、雰囲気のいい喫茶店。
ここで40年マスターをしているキップのいいお母さんが、色々とこの町のことを教えてくれた。
居心地のいい空間だった。
○古屋旅館
文化3年開業という、歴史のある旅館。
入り口には武田家のものを復元したという重厚な門を構え、堂々。
しかし建物自体は新しく、キレイだった。
部屋も大きく、おフロも大きく、宿の人は老舗の割にはフランクで…家族連れが気兼ねなく利用できる宿のように感じた。
温泉は熱海七湯の1つ「清左衛門の湯」を所有しているため、文句無し。
食事もお部屋でのんびりと、おいしかった。
6時にご飯を食べて、9時には布団が敷かれるこの生活サイクル…まるで子供の頃のようで健康的。
たまにはいいものだ。
ゴロゴロゴロゴロ、転がった。
夜、外を散歩してみると、サンビーチは青くライトアップされていた。
その中で花火に興じる若者達…青春だ。
一方道路では、爆音を響かせてバイクで走り去る若者達も…これも青春だ。
熱海には、意外と若者も多いのだ。
(〈トラックバック〉●「夏!海!」→07・8・3『Que-Sera-Sera』)
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