落書きの痛みは平等だ
以前当ブログでも紹介した、渋谷駅ガード下のアートプロジェクト・“渋谷アートギャラリー246”。
やはりと言うべきか何と言うべきか…先日、心無い落書きにより壁画は汚されてしまい、同運営実行委員会は渋谷警察署に被害届を出したそうだ。
今日、その前を通りかかったら、その汚れた壁の前に大勢の人が。
テレビ局も来ている。
どうやら落書きされたその壁を再びキレイにするために、地元住民や学生達、有志の人々が集まっていたようだ。
どう見ても過剰な溢れんばかりの人々が壁の前にひしめき合い、落書きされたスペースを白ペンキでぬりぬり…
でも彼らのすぐ隣、メガネドラッグの裏のシャッターにもしっかりと落書きはされていたが、それはそのまま放置されていた。
そういえば、会社の隣のビルも、この間2回目の落書き被害にあったばかり。
線路沿いにあるコンビニの壁は、何度塗り潰しても落書きがまたその上に書かれている。
町内のお店は、住宅は、どこもかしこも落書きの被害に悩んでいる。
今回はもちろん、“渋谷アートギャラリー”のために人々が集まったわけだし、他の落書きされた対象とは公私の区別もある。
またお金の問題や時間と手間の問題…キレイ事だけでは済むものではないこともわかっている。
(これから自分を棚に挙げ、偉そうに述べることも重々承知の上だ。)
だけれども、アレだけの大勢の人が集まって、「落書きは絶対に許さない!」「町の人一丸となって!」と言いながら町のごくわずかな一箇所だけを一心不乱に塗りつぶしている様には、違和感を覚えずにはいられなかった。
“美しい町”って、“まちづくり”って、どういうものなのだろう。
(〈トラックバック〉●「卑劣な落書き事件に対し、あくまでも」→07・7・30『ただいまに生きる』)
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