« 「あのおでん屋のシャッターが閉まってる…。」 | トップページ | 縁、ドロドロ。 »

2007/04/09

イサギヨシヤワラノミチ

 輝かしい実績を誇る谷でも、ブランクには勝てなかったということか。決勝で福見の出足払いに思わずひざを着き、有効を奪われて敗北。同じ相手に初めて2度敗れ、復帰を飾ることはできなかったが、「悔しい気持ちはあまりない。淡々と試合をした感じ」とよどみなく言葉をつないだ。
 2年ぶりの実戦。1回戦は全日本ジュニア覇者の伊部をスピードで圧倒する快調な滑り出し。1歳3カ月の長男のために母乳をしぼり出したのも予定通り。だが、準決勝で20歳の山岸に延長の5分近くまで粘られると、決勝では相手に組ませてもらえず、時間ばかりがむなしく経過した。
 「集中力が欠けていた。自分らしい柔道ができなかった」。一昨年末に出産。本格的な練習は今年3月中旬になってからという。「思っていた以上に体が動いてくれた」と手応えも口にするが、短期間の突貫工事では致し方ない面もある。
 敗れたとはいえ、世界選手権の切符は手にした。谷は「今のレベルでは世界の頂点に立つにはまだ早い」としながらも、「優勝を目指す」と目を輝かせる。世界選手権までの5カ月で、どれだけ練習を積むことができるか。育児と競技の両立を掲げた戦いは、新たな局面へと突入する。(07・4・8『時事ドットコム』

谷のすごいところは、圧倒的なこの“自分主義”。

これだけのベテランの域に達すれば、“業界の将来”や“若い世代の育成”を考えそうなものだけれども…今回も出てくる言葉は、「自分らしい柔道ができなかった。」「自分は世界の頂点を目指す。」といったことばかり。

きのうの敗戦も考えようによれば、後輩の成長の証を見ることができた貴重な瞬間のはずで、

「福見、やるなぁ!」
「福見は自分のライバルになり得る存在だ。」
「私のいない間、福見よよくぞ柔道界を守った!」

などとでも言っておけば、両者共に大いなる美談になる試合だったはずだ。


だがしかし、彼女の中では、若き後輩も世界の強豪も、自分以外の人は皆同系列で、“倒すべき敵”であるという印象なのかもしれない。

「絶対に負けられない!」
「絶対に認めない!」
(特に今回はこれが世界選手権の選考にも影響したかもしれない)

この妥協や馴れ合いを許さない、1匹狼的なストイックさが、ここまでくると大変潔い。

(〈トラックバック〉●「YAWARAちゃん、頑張れ!!」→07・4・9『すうくま』
●「納得がいかないです!!」→07・4・9『凸&凹's blog』

|

« 「あのおでん屋のシャッターが閉まってる…。」 | トップページ | 縁、ドロドロ。 »

スポーツ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: イサギヨシヤワラノミチ:

« 「あのおでん屋のシャッターが閉まってる…。」 | トップページ | 縁、ドロドロ。 »