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2007/03/24

我々の父であり師であり

キレ~イな施設九段“昭和館”特別企画展、『手塚治虫の漫画の原点~戦争体験と描かれた戦争~』へ行った。

ちなみに街は、袴に、おろしたてのスーツに…卒業式の大学生でいっぱいだった。
桜ももうすぐだ。


手塚治虫は、やはり天才だ。
小学生・中学生時代から完成されていた画風やキャラクター、そしてそんなデビュー前から残された膨大な数のマンガ作品など、その技術やその才能はもちろんだけれども…

何より、その“情熱”。

戦時中の統制下においても作品を描き続けた信念。
そしてデビュー後いわゆる“大御所”となっても自らの作品に納得せず、常に悩み、上を目指す姿勢。
昨今の、歩みを止め、かつての栄光のみで過ごしているマンガ家御大にも振り返ってもらいたいものだ。


前半の展示は「手塚治虫の戦争体験」。
戦時中の資料と、戦争に対して書かれた彼の文章。
そしてデビュー前の彼の作品の原画が。

後半は「手塚治虫の描いた戦争」。
文字通り、直接・間接的に戦争について描かれた作品の原画の展示。

入場無料とは思えないボリュームと、印象的なシーンを背景に叫ばれる1つのテーマの分かりやすさ。

彼のマンガへの情熱は元々のものであったのだろうが、それは戦争体験によってますます強まったことは否定できないだろう。
マンガの中で時には哲学的に語り、時には感情的に叫ぶ…その「戦争」と「平和」に対する思いは、確実に彼が伝えたいものの1つであった。


手塚治虫によって様々な思いが込められることにより、マンガは昇華し、日本の立派な文化として根付いたのだと思う。

マンガを読む我々は、誰しもが少なからず彼の遺伝子を受け継いでいる。
天才の足元にはとうてい及ばないけれど、きっと持っている彼の情熱と思いのかけらは、大切にしたい。

(〈トラックバック〉●「昭和館」→07・3・28『今、書きたいひと言』

『手塚治虫の漫画の原点~戦争体験と描かれた戦争~』

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