春の小川
「♪さらさらゆくよ〜。」
の歌『春の小川』は、渋谷を流れる川(河骨川)をモチーフにつくられたと言われている。
しかし今ではそのほとんどが埋め立てられ、かろうじて下流が「渋谷川」という名称で渋谷駅近くに存在している程度だ。
近年、このドブ川に「かつてのような輝きをとりもどそう!」とする運動が活発化している。
フィールドワークが行われたり、クリーンパレードが行われたり、時にはアーティストの作品を展示するなどのイベントも…それらの多くは、若い有志集団による。
駅南口の246沿い、東急電鉄が管理する地下道と高架下。
ここの壁面に“渋谷アートギャラリー246”というアートスペースが出現。
今日、地元の学生達により描かれていた『春の小川』が完成した。
地下道や高架下が薄暗く、ジメジメした空気が籠り、落書きなども多く、汚く不快な場所であるのはどこの国でもどこの都市でも同じだろう。
しかし、私も渋谷のここをほぼ毎日利用しているが…1ヵ月くらい前からだんだんとこの壁画が完成に近づくにつれて、確実に雰囲気が変わり、明るくなった。
また、昼間に見るインクを片手にせっせこと作業する学生達(私の母校の学生なので、後輩達)の姿は、充実感と輝きに満ちていて…「青春だなぁ。」と感化されたのであった。
今日強く感じたのは、“絵のチカラ”。
たった1つの絵の存在が、その空間を、その空気を、ぱあっと豹変させる。
不思議なものだなぁ。
また、本来“人に何かを伝えるために”絵というものは発生したのかもしれないけれど、それよりもっと客体的というか…“誰かのために”描かれた絵というものに、清々しさを感じたのであった。
大切に、なるべく心無いものに汚されないよう…次のシーズンまで咲き、流れていてほしい『春の小川』。
「ヤドカリがいるっ!海かよ!?」
などという突っ込みは、ご愛敬。
(〈トラックバック〉●「是非見てください!学生たちの情熱をメディアが紹介!」→07・3・14『熱き専門学校理事長の仕事』
●「渋谷246アートギャラリー"春の小川"壁画」→07・3・4『出没!アド街ック首都圏』)
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