きのうのイベントにつられ、NEO女子プロレス川崎大会に行った。
さくらえみの結婚…も気になったが、とにかくビッグイベントだけあり、女子プロレス初心者の私も血湧き肉躍るカードが目白押しであったからだ。
何十年ぶりの女子プロレス興業の会場で驚いたことは、“選手との距離が近い”ということだ。
入り口で、体育館の隅で、普通に試合の無いレスラー達がビラ配りをしている!
売店に目を移すと、そこにもたくさんのレスラーが!
手作り感覚というのだろうか。
私は、前田日明ではないけれどもプロレスラーは全員“選ばれた人達”だと思っているので、そのようなすごい人達が近くにいるというだけで、ドギマギしてしまった。
○〈入場式〉
ビッグイベントだけあって、入場式が。
きのうの記者会見や今日の入場式を見ていて強く思ったことは、「元気美佐恵は本当にプロレスが好きなんだなぁ。」ということ。
彼女の発するその言葉の端々から、プロレスへの愛情が溢れていて、すごく暖かかった。
プロレス自体が初心者で、隣で一緒に見ていたウチの姉さんが、元気に惚れていた。
○〈第1試合〉勇気×野崎
新人の試合。
野崎の人気はすごい。
勇気は写真うつりが悪い。
思った以上の白熱したいい試合で、「今日は楽しくなりそうだ!」と期待を膨らまさせられた。
○〈第2試合〉植松輝×市井佐藤
今や女子プロ界イチのタッグ屋と、一度見てみたかった“市井舞”というレスラー。
植松と輝はウワサに違わずの素晴らしいタッグチームで、市井もウワサに違わずのあの存在感。
いやホントすごいよ市井舞は!まさに破天荒で。
見ていただけなのに、試合後すごい疲れたもの…。
○〈第3試合〉松尾×栗原
今日は「一度見てみたかったレスラー」が多い。
ベテラン勢は、昔だが様々な団体で見たことがあるけれども、いわゆる若い世代の中にだってそんなレスラーは多い。
ゴング誌が押しまくっている栗原あゆみも、そんな1人だ。
だがあまり印象に残らなかったかな…今日はなんだか元気が無かったようだ。
○〈第4試合〉NEOマシンガンズ軍×さくらリボン軍時間差バトルロイヤル
NEO甲田社長との「勝ったら即結婚」のさくらを巡り、さくらの遺伝子を持った業界騒然のレスラー、集結!
“希月あおい”はウワサ通りの、会場を明るくするいいレスラー。
方々からの「あおいちゃーん!」、その人気もうなずける。
小学生ながら天才と称される、“りほ”。
それは技のテクニックだけではなく、マイクパフォーマンスも同様であった。
そして、無気力ファイター・“真琴”。
プロデビューを成功させ、かねてよりの対人恐怖症を克服しつつあるも、今でも技の途中でギブアップしてしまうなどの虚弱ぶりを見せつける、今最も話題の無気力ファイターも期待通り…いやそれ以上のムーブを。
さらにはこの人が登場しただけでビシッとリングが締まる、女王豊田。
そしてXは黒田の哲ちゃんと、とにかく豪華なカード。
試合は一進一退の攻防のまま…「出しゃばりな社長婦人がいると、会社は没落する」論を展開する、マシンガンズ軍タニーの1人残り勝ち!
…と、思ったら、真琴がいた。
そんな真琴の前代未聞の活躍により、さくらの結婚が決まったのであった。
リング上ではドレスにお祝ソング、そして結婚届。
会場がお祝ムードに染まる中、新郎甲田社長は約束には無かった、新婦の“寿引退”を勧める。
しかしそれを、さくらの弟子達が反対。
当然困惑するさくらと会場のお客さん。
すると、静まり返った体育館に、りほの一言が響いた。
「結婚はんたーい!」
これが絶妙のタイミングで、会場はドッと盛り上がったのであった。
結局、さくらは「プロレスと結婚します!」と宣言し、逆ギレし子供に手を上げた幻の新郎は返り打ちにあい、全てが丸く収まった。
うんうん。それがいい。
○〈第5試合〉アメコン×京子
若手やアイドルレスラーならともかく、「京子ちゃーん!」の声援は違うだろと思うのだ。
「よっちゃーん!」も同様。チャンプですぞ。
そんな観客席に対し「ファーーーック!」と怒鳴るアメコン、ステキ。
女子プロレスに10年に1度くらいの周期でやって来る、“超巨大ガイジンレスラー”の波。
今回は、デカくて動けて怖くてちょっとおもしろい、まさにビッグウェーブだ。
ド迫力の戦いは、足のケガが響いたか、京子が惜敗。
しかしすごい試合だった!
(つづく)
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