« 渋谷に底引網漁を見た | トップページ | ダメダメ大學生の思い出 »

2006/12/21

誰が、誰もが。

関係者・専門家が必ず共通して言うことは、「これは運転士だけの問題ではない。」

昨年のJR福知山線脱線事故の「事実調査報告書」の公開によりJR西日本の、過密ダイヤの問題、ATSの問題、そして安全意識の問題など様々なことが掘り返され、また新たなことが発見されている。


現場では、小さなミスが焦りを生み、そこからのミスがさらに焦りを生み…最終的にこうした大惨事になってしまったという。

そこまで運転士を追い込んだのは一体誰なのだろうか。
もちろん上記の多くの問題を見ると、鉄道会社が責められるのは当たり前であるけれども…大手を振って私達乗客がそれをし続けられるかというと、疑問を感じる。

「事実調査報告書」では全駅で8メートルのオーバーランをし、2分弱電車が遅れてしまった際、車掌が乗客に、「遅れているのに謝らんのか。」とガラス戸を叩かれ謝罪を求められたことが記されている。
あの日、直接的に彼を追い込んだのは、もしかしたら乗客かもしれないのだ。


私達は、毎朝不機嫌な顔で駅のホームに立ち、1分の遅延に腹を立て、少しでも電車が自分の思い通りにいかないと子供のようにダダをこねる。
その日のイヤなこと全てを電車のせいにし、駅関係者を吊るし上げ、文句を垂れ流す。

私達は問題の1つとされている“過密ダイヤ”の恩恵を受け、ギリギリまで家で寝ていられたのだ。
それを棚に上げ、一方的に鉄道会社を糾弾することは、筋が通っていないように思えてしまう。

もちろん“事故”と“企業努力”、“サービス”とは量り比べることのできるものではないし、遺族の感情は重々に分かるのだけれども…鉄道企業の意識改革と同時に、私達の意識改革も行わなければ、この問題は決して解決できることでははないと思うのだ。

 国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(事故調委)は、尼崎JR脱線事故の快速電車に乗っていた車掌=入院中=の詳しい証言を、初めて明らかにした。死亡した高見隆二郎運転士が、宝塚駅での非常停止について聞かれ不機嫌そうにしていたり、伊丹駅でのオーバーランを「過少申告」するよう車掌に求めたりするなど、運転ミスをかなり気にしていた様子がうかがえる。(後略)(06・12・20『神戸新聞webnews』

|

« 渋谷に底引網漁を見た | トップページ | ダメダメ大學生の思い出 »

「ニュース」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
わたしも同じように,乗客にも責任はあると感じていました。
結局,それで電車の本数が減った場合に苦情を言う乗客もいるのですからね。
世界一,日本の鉄道は時間に正確だ,と聞きますが。
確かに,それはありがたい事なんだけど,正確さを求めるあまりに寛容さを失っているのも事実のように思われ,そういったことも事故の一因かもと考えます。
亡くなられた方やご遺族の心境を思うと,そうも言ってられないのですが・・・。

投稿: みみ | 2006/12/22 16:00

みみさま、こんばんは。

そうなんですよ。
遺族の心情を思うと決して怒りも悲しみも、十分にわかるのですが…この、“なんとなくひっかかる感”。

毎日テレビやラジオから流れる鉄道情報を聞くたび、「便利に生きさせてもらってるなー。」と感じます。
今日も私はギリギリまで寝てましたが…都心に住んでいるから、こうして楽させてもらっているんですよね。

叱咤や糾弾はもちろん必要なことですが、この“ひっかかる感”、みんなはどうしているんでしょう…。

投稿: かんげ | 2006/12/22 18:49

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/86993/13151827

この記事へのトラックバック一覧です: 誰が、誰もが。:

« 渋谷に底引網漁を見た | トップページ | ダメダメ大學生の思い出 »