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2006/10/29

京都に行ってきたんどっせーい

京都の朝は、早い。
神社仏閣の開門はもちろんのこと、(それに合わせて)観光客だって朝早いのだ。

朝7時半。
「あしたの朝は早起きして、散歩に行くぞ!マイナスイオン!」
と張り切っていたのだが、深夜に及ぶ酒宴のせいですっかり床に伏したままであった。
ふと目覚め、もうろうの中時計を確認し、「もう1時間くらい寝ちゃおう…。」と再びうとうとし出していると、廊下から声が。

「それじゃ~行ってきます!お世話になりました!(颯爽)」

…早ぁ!お坊さん泊まってた!?
私も飛び起きたのであった。

二度寝は最高の贅沢です


〈本日、訪れたところ〉
○御髪神社
宿のご主人に車で送ってもらい、朝の奥嵯峨へ。
嵐山の喧騒が嘘のような、密やかないい場所だった。
清々しい空気を吸って、前までの空気を吐き出して、肺が浄化されたような気になる。

オマエラ髪気にしてんのかニャー年頃の男子が集まれば、そろそろ“髪の悩み”が話題を賑わす時期である。
と、いうわけでトロッコ嵐山駅そばの御髪神社へ。
神社の真ん中で「でーん。」とくつろぐ猫がいて、まるで神様のよう(たぶん神の遣いだった)…この子にお祈りしておいた。

○竹林の道
ここまで下りてくると、さすがに人が増えてくる。
竹林は思っていたよりも長く、朝の涼しさも相まって、ひんやりとしていた。
この美しいトンネル…絶えず手入れしている人がいるのだろうと思うと、頭が下がるばかりである。

○野宮神社
『源氏物語』にも登場する由緒ある神社は、恋愛成就を願う人が多く訪れるという。
確かにそう言われてみると、女性が多い。
道端に露店を出していたおっさんは「今日はやけに男が多いな!」とグチをこぼしていた。
…男4人で神頼みの私達…何だか色々と申し訳なく思った。

○天龍寺
男なら、この地で必ず、心に“サンダーストーム”が鳴り響くことだろう…そのままじゃん。天龍チョップ!

天竜寺といえば何といっても『雲龍図』であるが…入り口にこんな文字が。
「10月28日・29日は法事のため、法堂に入れません。」
この看板を前に、来る人来る人みんながショックを受け唖然としていた。


○東寺
嵐山を後にし、京都の中心地へ。
お陽さまもすっかり上がり、気温も上がり、ここに来て一行は“二日酔い”に悩まされはじめた。…何だか疲れちゃってグデグデ。

境内には樹齢120年という「不二桜」があった。
おそらく春の頃にはそれは美しい花を咲かせ、訪れる人を幸せにしてくれるのだろう。
しかし四方からワイヤーに支えられ、丁寧に丁寧に扱われながら立つその姿を見た時に私は、管につながれた延命治療中の老人を連想してしまい、何だか切なくなってしまった。

○清水寺
やはり観光旅行。
どうしてもせわしなくなる。
仲間内から突然「やはり清水に!」との声が上がり、バスに飛び乗った。

ザ☆京都写真さすが清水寺
嵐山にも劣らない人の数であった。
修学旅行生もいっぱい。
以前ニュースで扱われこのブログでも紹介した、“舞台のピンヒール痕”であるが、よくよく目を凝らして足元を見てみると…無数の丸い痕が。
やはりウワサは本当だった。

○そば処柴崎
清水にあるおそば屋さん。
「これが京風か!」というさっぱりおいしいそばだった。

しかしながら…「魂込められたそば!」「全品完全手打ち!」「湯桶はあの巨匠の作品!」「『美味しんぼ』でも紹介!」「小宇宙空間で至福の時を!」「全身全霊で美と食を堪能されたし!」など、とにかく能書きが多くて疲れてしまった。
味だけで勝負したほうが“ホンモノ”っぽいし、上品よ。


○本能寺
あの歴史的事件の後に移築されたお寺は、今や商店街の入り口に何気なくあって驚いた。
本堂の中には、何やら他のお寺では見ないような像が。
日蓮さんだったのかな。

そんな本道をお参りした際、友人のSTRさまがお賽銭を放ると…コインは見事に賽銭箱に弾かれて、本堂のずっと奥までコロコロと…。
隣のカップルに笑われながら帰った。

○京都繁華街
旅に行くと私は、「地元の人達は、どこで遊ぶんだろう。」といつも考える。
せっかく自分の土地とは違うところに行くのなら、その違う土地の、地元の人達の日常に少しでも染まってみたいと思うのだ。
店員さんが京都弁のマクドナルド京都の主婦が群がるユニクロ…それこそ定番の場所のほうが、おもしろい。

大きな市役所前から、歩いてみた。
京都の繁華街は、とにかく人が多い!
大小様々な通りに、脈絡無くお店と人がひしめき合って…その“ゴチャゴチャ感”は、大阪を上回っていると感じた。

フラフラしていると…とあるミリタリーショップの上にメイド喫茶発見。
京都のおたく達に見えてみるかと勇んだものの、お店は“ハロウィンイベント”のために大盛況。
泣く泣く店を後にしたのであった。


結局「おたべ」と、本屋で見つけたかわいい京都のタウン誌くらいで、これといったお土産が見つからなかった。

と、いうわけで、駅の切符販売機に駆け込んで、最後に買ったお土産は、“ICOCA(イコカ)”
コッチじゃ“Suica”さえも持っていないというのに。


京都はやはり、日本一の観光地。
古きも新しきも、何でもある、本当に何でもある!
そして深い、とにかく深い!
こりゃクセに、なりそうだなぁ…。

近江牛弁当を食べながら、新幹線
二日酔いはいつの間にか治っていて、またビールが飲みたくなっていた。

異コラボ

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