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2006/10/02

『功名が辻』、クライマックスへ。

時代はチャンバラの時代から政治の時代へ。
秀吉の天下統一後の、影で様々な野望が渦巻く…政治的駆け引きの存在する、新しいカタチの世である。

NHK大河ドラマ『功名が辻』が、盛り上がりを見せている。


10月はじめの放送は、長くこのドラマの中心であった、秀吉の時代が終わる時。

これこそが長い放送期間を有する大河ドラマならではの楽しみだろうが、ここ最近の大河ドラマを支配していたのは、天下統一後変わってしまった、秀吉への不信感や恐怖感、そして近江派へのやっかみと尾張派としての疎外感である。
長くドラマを見続けているうちに、自分こそが共に闘い、秀吉に仕えてきたという思い…一豊と千代の抱く思いを、視聴者も共有してしまっているのである。

今日の放送での秀吉の最期の瞬間、若き日の彼が一瞬だけ見える。
その時に感じた懐かしさと、「あの頃はよかった…」という懐古。
まさに大河ドラマと、役者・柄本明の妙!
ドラマを見ながら歴史に自分がリンクしている錯覚に、ハッと驚かされたのである。

ハラハラ…ドキドキ…ドラマの中にグイグイと入り込んでしまう数カ月であった。


そしてあれだけ貫禄ある演技を繰り広げていた浅野ゆう子…ねねが、秀次の一件で夫を見限ったと宣言しながら、臨終の際には必死に看病をし、そして夫亡き後にはその辞世の句を、見違えるように小さな肩を震わせ詠み上げる…最高の演技を見せてくれた。

その後彼女が、大坂夏の陣まで必死で豊臣家の存続に尽力することを考えると、“夫婦のあり方”というこの長い長いドラマの大意が、今回で見えた気がするのだ。

これから先の時代、一豊と千代はどのような“夫婦のあり方”を見せてくれるのだろうか。

(〈トラックバック〉●「「功名が辻」 秀吉の時代、終焉か。」→06・10・2『アタシの世界。』
●「功名が辻—日輪の子闇に没す」→06・10・2『森の中の一本の木』
●「功名が辻 秀吉死す」→06・10・1『soramame』

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

TBありがとうございます。
「ドラマを見ながら歴史に自分がリンクしている錯覚」
あ~!これわかります!素晴らしい表現です!

浅野さんの演技も素晴らしかったですね!
後半が楽しみです!

投稿: mamemari | 2006/10/02 23:05

mamemariさま、こんばんはー。
こちらこそ、トラックバック張らせていただきましてありがとうございます。

秀吉にねねさま、家康…個性溢れる役者陣の名演怪演、ひきこまれましたね~。
派手さはなかったけれど、ここ1ヶ月、毎週放送が楽しみでしょうがなかったです。

時代は進み、いよいよ一豊と千代、クライマックス…楽しみです!

投稿: かんげ | 2006/10/03 20:16

こんにちは。
私も欠かさず見てますよ。面白いですよね。
「力」がものを言う時代と思いきやそうではなく、「知」に長けており、「運」を見方につけないと生き残れないということがよく分かります。

今後の展開がますます楽しみです。

投稿: u-taka | 2006/10/04 01:57

はじめまして。おはようございます。
TB ありがとうございました。今回の「功名が辻」はハイレベルだったと思います。頂点に立ちながら、老いと死に勝つことが出来ない人の悲しさを柄本さんが見事に演じていましたね。
寧々も最後は「やっぱり夫婦」と言う素晴らしさを演じてくれました。今後も目が放せませんね。
これからも宜しくお願いいたします。

投稿: kiriy | 2006/10/04 10:55

u-takaさま、こんばんは~。

「力」「知」そして「運」のバランスですか…そうですね~。
何事にもバランス感覚が大切なのは、どの時代も同じかもしれませんね。

バランスを保ちながらも、その上で己の個性を爆発させる…それこそが成功の秘訣で、語り継がれる武将達にも、カタチは様々なれど共通することかもしれません。

投稿: かんげ | 2006/10/04 22:14

kiriyさま、こんばんは。
こちらこそ、トラックバック張らせていただきましてありがとうございます。

鬼気迫るような秀吉の演技、素晴らしかったですね!
哀しきかな人の業…。
そしてオープニングのシーンは、衝撃的でした。

私はまだ夫婦というものを経験したことがないので、どういったカタチが夫婦のものなのか…秀吉とねね、そして一豊と千代に学ばせていただきたいと思っております。

投稿: かんげ | 2006/10/04 22:24

こんばんわ。トラバありがとうございます。

私は大河ドラマを見始めたのは、
この「巧妙が辻」が初めてなのですが。
ホント1月から毎週毎週、必死にかじりついて見てます。

「夫婦のあり方」という大きな流れがひとつあって、
アタシ的には、この「巧妙が辻」の出来、というのは、
ものすっごい高いんじゃないかな?と思います。

同じ女性の視点というのが、余計見やすいのかなぁ?なんて。
大石静サンが脚本家でよかったんじゃないかなぁ?なんて思います(* ^ー゚)

投稿: ユウカ | 2006/10/06 20:40

ユウカさま、こんばんは~。
こちらこそ、トラックバック張らせていただきましてありがとうございます。

そうですね~。
富や権力、出世…それだけでなく今回は、“夫婦のあり方”という新しい観点を通していて、魅力的ですよね。

1つの理想の2人として、お勉強させていただきたいと、思っております~。

また日曜日が楽しみです!

投稿: かんげ | 2006/10/07 02:18

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秀吉逝った・・・ サラバ!柄本明秀吉よ! 当初は、なんてフケた秀吉だ〜と思いましたが だんだん猿ぶりがハマッていきましたね〜! 数々の名場面に 拍手拍手です! [続きを読む]

受信: 2006/10/04 15:56

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