大阪に、行ってきたった!…その3
大阪の人はやはりイメージ通り、気さくな人が多かったように思う。
飲食店で突然、隣に座っていた人がお店の人に話しかけ、
「お兄ィちゃん、野球やとったやろ!」
「あれ!?わかりますか!?」
「なんとなくな〜。ウチの娘と同い年くらいやんな。君、爽やかやで。」
「そうっスかぁ!?ありがとうございます!」
なんてどうでもいい会話が始まるのは、大阪ならではか。
いや会話の内容はどうでもいいことなのだけれども、その“コミュニケーションをしたという事実”が、大阪人にとっては大切なことなのかもしれない。
1つの礼儀として、会話を交わさなければいけないような。
相手の事を尊重し、考えて考え過ぎて、
「こんなところで話しかけたら、お店の人も迷惑だろうな。」
なんて思って黙ってしまう関東人とは、やはり対極。
まず何より相手との精神的垣根を低くすることが、大阪の人の付き合い方のマナーなのだろう。
〈本日、訪れたところ(つづき)〉
○梅田の町並み
地下をさんざん歩いたので、次は地上を。
“マルビル”などの名物ビルを見学。
大阪は中国並みに(と小僧さまが言っていた)自転車が多い。
老若男女みんな自転車で移動しているイメージだ。
そしておばちゃんの自転車には「手を使わずに傘がさせる」秘密兵器がデフォルトで装備されていた…こんなイロモノ、初めて見たぞ!
阪急梅田駅前の無数の路駐自転車には軒並みその秘密兵器が。
思わず写真におさめてしまった。
○中崎町・ビバ☆ガーデン
梅田から少し歩くと、もうその喧騒は遠くに。
町並みは急に懐かしくなり、ガード下の雑貨屋さん、古民家を利用したカフェ…おだやかに時間が過ぎる、味のある街に出た。
2ヶ月前にできたばかりだという“ビバ☆ガーデン”は、70年前につくられたという民家を利用したカフェ。
我々がよっぽど汗だくの疲れ切った表情だったのか、
「エアコン無いですけど…大丈夫ですか?」
と気を遣っていただいたのだけれども、アイスコーヒーと、扇風機と、居心地のいいソファと、まるで実家のような店内と、そして開けっ放しの窓と戸から静かに流れてくる風に身をゆだねていると…すっごい昼寝したくなってきた…むにゃ(それだけ落ち着くってこと!)。
店主もお店も、おだやかで気さくな、いい人(店)。
こんなお店の常連になりたい。
○中崎町・ひより。
昨年観光で訪れた広島の的場町や、今回の中崎町など、古きを大切にしながらも新しい文化を発信している新進気鋭のデザイナーやイラストレーター・クリエイター達の集う古い街には、本当に魅力がある。
おだやかな空気の中にひっそりと、しかし強く輝きを放つ希望の光というか、そんな光明が感じられて、訪れるだけでワクワク・ドキドキしてしまう。
こんな街が私の地元にあるかというと…まだ見つけていないだけなのか、それとも存在しないのか…寂しく思う。
“ひより。”は先の“ビバ☆ガーデン”の2階。
ギシギシと木製の階段を踏み鳴らしながら、土足で大丈夫かと不安になりながら、2階へ上がると、中崎町を具現化したような、とても穏やかな雰囲気のイケメン(死後か)が店主の雑貨屋さんが。
どちらかといえば和に傾倒した雑貨がいっぱい。
“隠れ手ぬぐい集め”を趣味としている私は、かわいいカエルのそれを買って帰る。ゲロゲロ。
○梅田・まんだらけ梅田店
ひろーい!
特に2フロアの内の3階は、天井が高くて、ステージが大きくて、ひろーい。
女性向け同人誌の数が多く、女の子がたくさん群がっていた。
大阪の女性は強い!
時計を見ると、もう夕方6時。
そういえば今日は日曜日…あした月曜日じゃん!…はぁ。
大阪駅には新幹線のチケットを買い求める人の列が。
帰るのにも一苦労だった。
混雑を避け、ガラガラのこだま各駅停車で帰る。
車内ではデジカメの写真をおさらいしながら、お腹をグーグー鳴らしていた。
大阪はやはり食の町、そして人の町、ビルの町か…何にしても個性的で、印象に残るものばかりだった。
「おもろい町やで!」ってやつか。
大阪は、大阪人と歩くに限る。
方々に転がっているおもろいものを拾って、教えてくれるからだ。
今回の旅行で、私もここならではの“嗅覚”を少しは磨けたか。
今度はそんなおもろいことを、自分でも見つけなきゃ!
(〈トラックバック〉●「数珠つながり」→06・8・19『ひより。の奮闘記』
●「中崎町に迷い込む」→06・8・10『Festina Lente(ゆっくりいそげ)』)
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