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2006年4月の記事

2006/04/30

横浜元祖、“牛鍋”を食す。

きのうの集まりのテーマは、“いい大人への一剥け”であった。

ビールとチーズ鱈による野球観戦が、微妙な雨で中止になった結果、せめて夜ご飯だけは「失敗できない!」と、クルーンに出会った元町を離れ一行は、横浜伊勢佐木町にある“太田なわのれん”へ向かったのであった。


日本独自の料理とされている“すき焼き”も、黒船来航と共に牛肉を食べる文化が渡来してきてからのものである。
そしてそのはじまりが横浜で、そしてそのはじまりのはじまりがこのお店の“牛鍋”だというのだ。

創業明治元年ののれんをくぐると、高級料亭か高級旅館かという赤じゅうたんの建物、そして大勢の着物を着た上品な女性達が出迎えてくれた。

「ば…場違い…?いやっ、そんなハズはない!だって今日は“大人”なんですもの!」


4人以上で行くと、ここでは個室に案内してくれる。
ビールを飲み、庭園を見ながら、しっとりと…。

先付け・お吸い物、慣れないコース文化を体感していると…いよいよ真打ち“牛鍋”登場だ!


チャンスは逃さないぜ!普段のすき焼きの概念でいると確実に驚かされる、ぶつ切り牛肉と味噌の組み合わせ。
それをちゃんと食べ頃を逃さないように、お店の人が目の前で焼いてくれて、卵の入ったお椀にまでよそってくれるのだ。
はぁ〜偉くなった気分…。

肝心のお肉はしっかり味がしみ込んでいて、やわらかくて、おいしい!
ネギや春菊、しいたけ…定番の野菜もおいしい〜!


おまけにおいしいのは、それを食べ終わった後。
肉と野菜のエキスが十分に出た、深い味わいの味噌を…たんまりとご飯にかけてバクバク食べる(これもちゃんと牛鍋を食べる1つの作法として、お店の人に教えてもらえるのです)!
日本人に、生まれてよかった…。

…とにかくこうして日曜日の会社で思い出しながらブログを書いていても…自然とテンションの上がってしまう、そんなおいしさであった(お腹減ってきたな…)。


お鍋をつくってくれたお店の方も気さくに質問に答えてくれたり、私達の会話に入ってきてくれたり、こちらのお願いを聞いてくれたりと、とても丁寧な接客で満足。


“おいしいもの”には、その食材と調理方法だけではなく、お店の雰囲気やそこに至るもの全てが含まれる。
格調高いお店ではあるけれども、肩ひじは決して張ることなくていい、のんびりおいしくご飯を食べさせてくれる、そんな正しい老舗の姿であった。

剥けちゃった。
とってもおいしいもの食べて、一剥けしちゃった。

(〈トラックバック〉●「男だったら肉を食え!」→06・2・7『サキの日記』

牛肉×味噌×卵

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2006/04/29

守護神、元町を颯爽と歩く

先日の地元友人達との集まりの勢いで、

「ゴールデンウィーク、どこかに行くか!」

という話になったのだけれども…誰1人としてスケジュールが合わない!

よって先取りして今日、たまにはみんなで地元で、らしく遊ぼうと、横浜スタジアムへプロ野球(デーゲーム横浜×広島戦)を見に行くことになった。


敗戦に次ぐ敗戦、目下最下位独走中の横浜べイスターズであったが、昨日の試合での4番佐伯“涙のホームラン”によって、ついに5位カープに追いついたのであった。

「さぁこれから!巻き返すぞっ!」
「久しぶりの野球観戦!みんなで応援すればきっと…!」

なんて勢いづきながらJR根岸線関内駅に降り立ってみると、空からは雨が降っていた…イヤな予感…。


とりあえず待ち合わせも兼ねて駅前にたたずんでいると、雨がどんどん大降りになり、おまけに強風まで…。

するとさっきまで後ろで大声で、

「お弁当いかかですかーっ!シウマイいかがですかーっ!」

と叫んでいた崎陽軒のお姉さんが、そそくさと店じまいを始めている!


まだ試合前なのにおかしいなと思いながら、それをいぶかし気に眺めていると…駅の放送が流れてきた。

「本日のプロ野球横浜×広島戦は、“雨天中止”になりました。繰り返します…。」

ガーン!なんたる出鼻くじかれ!


スッポリと野球観戦の時間が空いてしまった私達は、することもないので特に目新しくもない地元の町を徘徊するしかなかったのであった。


伊勢佐木町大さん橋、山下公園、中華街、そして巡り巡って元町へ…雰囲気のある商店街を歩いていると、前から知っている顔の外国人の人が歩いてきた。

赤いTシャツを着て颯爽と歩く、黒人さん。
しかし、それが誰であったのか、全然思い出せない。
100メートル、50メートル…段々とその人が近づくのだけれども、外国人の知り合いなんていないはずなのに…でもどこかで会ったことのある人なのだ。

声かければ思い出すかな?
でも人違いだったら困るしな…。

そしてついに思い出せないままその人とすれ違い、ますます混乱していると、隣にいた友人のカマキリさんが突然叫んだ。

「あっ!今の、クルーンだよ!」


大急ぎで振り返って見た横浜の守護神は、その存在にいち早く気付いた家族連れの頼みを聞き、気さくに写真撮影に応じていた。

それにしてもプロ野球観戦者も、プロ野球選手も、こういう時に考えることっていっしょなのだな…。

(〈トラックバック〉●「雨天中止」→06・4・29『Daily life』
●「[プロ野球]ベイスターズ−カープ(雨天中止)」→06・4・29『それぞれのハナシ』

結局雨はそんなに降りませんでした…ぶつぶつ…

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2006/04/28

今日のおや…おもちゃ。

プチ興奮今日のおやつ…じゃなくて、おもちゃ。(→)

今日のおやつはとってもおいしいアイスクリームであったが…なぜか職場中をトリコにしたのはアイスではなく、そのパッケージに入った大量の“ドライアイス”であった。


みんなで思い思いの入れ物を持ち寄って、水を入れて、ドライアイスを沈めてブクブクブクブク…。

「ブクブクブクブク…ホラっ!みんなで小林幸子ごっこ(スモーク)だっ!」

「グルグルグルグル…ホラっ!こうやって空気の回転を与えるとっ!“竜巻き”がっ!」


いい大人によるプチ実験は夕方まで続いた。
その分、帰る時間が遅くなったのは言うまでもない。

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2006/04/27

正直者は重宝がられる

今日はとあるダイエット食品の記事の編集で、山のような“体験談”を読みあさり、まるでラジオのDJ気分であった。


1つの事象から受け取る感情やその効果はまさしく十人十色で…同じものを食べているというのに、

「すごい!ヤセました!」
と言う人がいるかと思えば、

「全然ダメじゃんコレ!」
なんて言う人もいて、おもしろい。


「ご感想を添えてお送りください。抽選で100名さまに○○が当たります!」

なんてキャンペーンがよくあるけれども、そういう場合、どうしてもその商品欲しさに心無いお世辞を使ってしまうことがある。

「いくら抽選で当っても、悪口書いてたら当選却下されそうだな…。」
なんて。


『ビックリ!もうこれなしでは、考えられません!!』

…今日流れ読みしていた“体験談”にも偶然か上記の理由でか、全く自分の言葉ではないであろう、まるで雑誌の後ろのほうに載っている(広告の)文句をそのままコピーしたような…そんな文面が少なくはなかった。


しかし制作者や販売者が、今を知りそして今後に活かすために知りたいのは、本音。
本音で語った「最高だよ!」も、本音で語った「金返せ!」も、どちらも同じ大切な声。

いいものは「いい!」、ダメなものは「ダメ!」と、自分の言葉で正直に言ってくれる存在って、どんな場においても大切なものなのかな。

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2006/04/26

今日のおやつリターンズ

えへ、一口食べちゃった今日のおやつ(→)。


先日、会社の同期とグルメの話になった時、

「なんだかんだ言って…焼肉は“牛角”がおいしい!」

「なんだかんだ言って…ケーキは“不二屋”がおいしい!」

「なんだかんだ言って…プリンは“プッチンプリン”がおいしい!」

なんて会話になった。


みんな庶民だなぁ…ハハ…ハハハ…虚し。

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2006/04/25

“安全”は一朝一夕にあらず

 東京都新宿区のJR山手・埼京線で24日午前、線路が隆起して電車の運行が止まったトラブルで、JR東日本は同日午後、同社が現場の線路の路盤下で実施していた鋼管へのコンクリートの注入作業で鋼管の上部の鉄板が持ち上げられ、線路ごと路盤を隆起させた疑いが強い、と発表した。同社はコンクリートの量や流し込み方が適正だったか調べている。
 2月にも同様の工事で山手線の線路が隆起するトラブルが起きている。(06・5・24『asahi.com』

きのうは上記の事故に加え私鉄の遅延なども発生し、職場のラジオから次々と流れてくる緊急鉄道情報に、はじめ、

「てっ鉄道テロルかっ!?」

と思ってしまうほどであった。


きのうの事故の復旧が思った以上に長引いたのは、奇しくもJR福知山線脱線事故からちょうど1年を迎えようとしている、この時期あってのことかもしれない。

電車の早さよりも、正確さよりも、頻度よりも、何よりも鉄道会社が優先すべきことは、その安全性。


先日のゆりかもめの事故も、正常ダイヤになるまで3日もの時間を要したが…それは採算などの何よりも、その安全性を考慮した、(一種の)企業努力だと思える。


鉄道は私達の足であるからこそ、その影響は大きい。
混乱したダイヤ、混乱する駅員、そして混乱する乗客…。

このような事態には鉄道会社はもちろんなのだが、同様に私達利用者も、多少落ち着いて対処できるようになる必要があるのかもしれない。
ただ糾弾するだけではなく。


しかし…事故は人が起こすもの。
今回のあわや大惨事の事故も、JRのずさんな工事や管理体制が問題視されている。
残念ながら、「今回のこと“も”」、である。

安全は何事にも変えられない大切なものであるからこそ…“このような事態”の時だけではない、日々常々の(これこそが本当の)企業努力を、求む。

(〈トラックバック〉●「福知山線脱線事故から1年」→06・5・25『☆☆トシ(ユウ)の日常☆☆』
●「危なかった 山手線」→06・5・25『古今東西』

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2006/04/24

老戦士達の懐古

先週今週と、フジテレビ系『SMAP×SMAP』のゲストがタモリで、反射的にチャンネルを合わせてしまう。

番組では珍しく、山下洋輔率いる“森田を呼ぶ会”のことや、上京後(カーサ)目白での豪華居候生活のことなど、自身の昔話を饒舌に語っていたのが印象的であった。


私はこのような、“老戦士が青き昔を忍ぶ姿”に弱い。

例えば他にも、トキワ荘での思い出を語る藤子不二雄であったり、浅草での修業時代を語るビートたけしであったり。


そこで更に、

「あの頃の赤塚氏は男前でね…。」とか、

「あの頃のタモリは、世界が違うから近寄り難い妙な雰囲気で…。」

なんて同世代の同志をも気にかける言葉なんかがあると、余計に涙腺を刺激されてしまう。


そこにあるのは純粋なる懐古と、1人の人間の人生の重さと、哀愁。
そしてその道における戦友との仲間意識、である。
…美しい。


しかし、これは決していわゆる“有名人”のみに当てはまるものではないだろう。

来る日も来る日も鍋を振り続けた料理人、バリバリ働いてついに定年退職を迎えたサラリーマン、旦那の帰りをいつもしとやかに待ち続けていた主婦…誰しにも人生の歴史と重みはあって、誰しもきっと素晴らしい“青き昔”を持っているに違いない。


まだまだ“青まっさかり”の私は、もしこのまま無事に年を取り、上記の彼ら彼女らのように脂が乗りきった時、はたして同じように“素晴らしい青き時代”を語れるのであろうか。

驚くほどの苦しい修業・下積み時代の存在は希薄だけれど…共に同じ志を共有し、時には切磋琢磨し、そして後にはそれを笑って語ることのできる、そんな仲間はいるのだろうか。

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2006/04/23

あっちゅーま、あっちゅーま。

久々に、地元の友人達と集まった。

ついこの間までおらが町で共にうじうじ、ボケボケと、過ごしていたかと思っていたが…(今さら)今日確認したところ、汗と…汗だけの、いわゆる“青春時代”と呼ばれるそれから、いつの間にか10年以上も経ってしまっていた。
私達も、もうすっかり“おさななじみ”か。


結構昔に“いい年”だと思っていた年齢…「お兄さん」いや「おっさん」に、自分達が自覚の無いまま達しているこの現実…年なんて、自分だけはとらないと思っていたのだけれどもな…。

しかし日本の平均寿命や職場のポジションを見れば、まだまだ“若手”の部類。
若手らしく前だけを向かず、左右に、時には後ろも向いて…余計なことをいっぱい考えて、たくさんの手間やムダを出しながら日々を浪費すべきだと、改めて思うのであった。


日が傾く前から渋谷の奥地の飲み屋さんに転がり込み、少々の近況報告と多々の昔話を肴に、時間を消費してゆく…とどのつまりその会話の内容なんかはどうでもよく、共に共有しているその時間こそが大切なのだ。

よく女性には、“喋ることでストレス解消をする”人が多いと聞くが、気兼ね無い仲間とこうしていると、私にもそれは、十分に理解できる気がする。

最近すっかり色々な面で停滞していた気がするので…素晴らしく現実逃避し、またあしたからフガフガがんばれる気がした。


お酒でフラフラしながらも、若気の勢いあまってボーリングへ。

「イタタタ…。」

すぐに手首が痛くなり、2ゲーム持たない。


さらに勢いあまって終電を無くし、再びお酒と、ダーツに興じながら過ごす。

「イタタタ…。」

時計の太い針が横になる頃には、皆を強烈な頭痛が襲う。
おまけに全身の気だるさと、睡魔まで。


あまりにシンドいので夜風を求めて外に出て、深夜の代々木公園を徘徊。

ようやく走り出した始発の電車では死んだように眠りこけて帰路に着くのであった。


「まだまだ若手」とはいえ、やっぱり調子に乗って夜遊びなんて、もうムリなのだ。
あぁ、やっぱり、年齢は着々と、重ねているものなのだな…。

緑茶梅酒

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2006/04/22

ラスクって“主食”なの!?“おやつ”なの!?

最近、私をトリコにしているのが、サンクスの“メープルシュガーラスク”。

甘くて、ザクザクで、所々メイプルシロップでしっとりしているところが、

「♪ラッキー。」

と感じ(本当に“所々”で、それが幸福感をさらに演出)て、おいしいの!


コンビニの棚に並んでいる分をそのままカゴに「ドサッ」と入れて、レジの人に目を丸くされながら…今は会社に常備してある。


朝ごはんにバリボ~リ。

お昼ごはんにバリボ~リ。

おやつにバリボ~リ。

夜ごはんにバリボ~リ。

夜食にバリボ~リ。


…と、いうわけで表題の件。
どっちなの!?

“パン”なのか“お菓子”なのか定かではないそのポジションが、中途半端な私にピッタリだ。


もっと甘くてもいい

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2006/04/21

男子にはわからない

(おそらく)5歳も6歳も年が下の、会社の他部署の後輩が、今日から“産休”に入るそうだ。

先だちごあいさつの文章をいただいたのだが…しかし、うまくかける言葉が見つからなかった。


(同年代の)周りに出産経験のある人がいなく、最も身近な経験のある人といえば…母親?
くらいの環境下にいるせいもあるのだろうか。
とにかくこういう時に使う、簡潔で、それでいて気の利いた、そんないい言葉が全く分からないのだ。


「がんばってね!」か!?
がんばることはがんばるのだろうけれど、何かスポーツみたいだな…。

「元気な赤ちゃん産んでね!」か!?
なんか赤ちゃん主体で、お母さんはどうでもいいみたいだな…。

「無事でいてね!」か!?
戦時中か!?

「ムリしないでね!」か!?
ムリしなきゃ赤ちゃんは産めないだろう。


…やっぱり一言では言えないのかな…と、いうわけで訳のわからないまま三言使い、

「ママがんばって!」
「元気に会社へ戻ってらっしゃい!」
「子供には水泳を習わせろ!」(持論)

との言葉を送ったのであった。
これでよかったのだろうか…。


そもそもこのようなこと、それだけは…それだけは、男が理解や共感をしようとしても、決してムリなこと。

「生まれながらに、男性に無い能力(とその分の苦労)を、女性は持っている。」

もうその時点で、男は決して女に勝てない(勝負論の問題ではないのだけれど)・頭の上がらないような気がする。


しかし想像できないながらもそれを想像してみると、そこにはたくさんの苦労や、不安があることは難くない。

でも、それ以上の、たくさんの幸せがあるのかな…全国のママも、(パパと、赤ちゃんと、3人で)がんばってー!

おーよしよし

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2006/04/20

ラーメンって、どんなものよー!

会社帰りに、“新横浜ラーメン博物館”へ行った。

地元にあるというのに、ここへ行くのはもうかれこれ5,6年ぶりだ。

どうしてこんなにも足が遠のいているのかというと…

“入場料”を払うのがバカらしいからに決まってるだろー!このバカタレー!


すでに博物館としての機能を失っている(今ではほとんどのスペースが“お土産売り場”であった)この施設に、1杯1000円弱のラーメンを食べるために、意味の無い300円の入場料を払い、結局計1000円超の料金を払わされるというのは、これほどにもったいないことはない。
ラーメンに1000円超えって…ねぇ。


同じく横浜で「博物館」と名乗るフードテーマパーク、“横濱カレーミュージアム”(入場無料)がオープンしてからは、よりそれが身にしみてわかり、

「絶対行ってなるものか!」

と確固たる信念でかたくなに“1人ボイコット”を決行していたのであった。


しかし昨年、このラーメン博物館がオープン10周年を迎えたようで、その感謝の還元として地元住民に「3ヶ月特別入場フリーパス」を配るようになったのだ。

昨年秋の県民運動会や、区民バドミントン大会など、各イベントの参加賞として次々とこのパスを受け取り、今や私は“パス長者”である。
そら入場し放題だー!入ったり、出たり、入ったり、出たり…ラーメンはタダじゃないけれどもね…。

と、いうわけでせっかくだからと足を運んでのであった。


平日の夜、しかも週の谷間。

「お店、10時くらいまでやっていれば入ろうかな…。」

と思っていると…なんと開館時間は夜11時まで!
さっすがラーメン屋だ〜。


受付のお姉さんにフリーパスの裏に日付を刻印してもらい、入場。

1階には広いお土産屋さんと、期間限定の「The Father of Ramen 安藤百福の軌跡」…ちょうど今日清とのタイアップによる企画展が開催されていて、カップヌードル発明の秘話と「マイカップヌードル・ファクトリー」という、スープと具・そしてパッケージ…“自分オリジナルのカップヌードル”が作れる機械がお目見えしていた。

友人のたかそさんによるとこの「マイカップヌードル・ファクトリー」、非常に秀逸にできていて楽しいそうなのだが…残念ながら夜だったので営業は終了していた。
まぁ、私はパス長者ですから…また今度。


階段をトントントン…ラーメンと昭和の香りがする地下の町並みは、数年前と全く変わっていなかった。

ただラーメン屋の顔ぶれだけが変わっていて、博物館内といえども企業競争の過酷さを感じたのであった。


その中で、定番の醤油を食べたかったので、“東京春木屋”へ。

澄んだスープの醤油ラーメンは、時々無性に食べたくなるものだ。
これは決して、塩ラーメンでもとんこつラーメンでも代替できない衝動である。
もしかしたらこれは関東圏に住む者独特のもの(地方の人にはご当地ラーメンがある)で、そしてその発祥がこの店かもしれない…というそんな歴史あるラーメン。

すっきり醤油スープの中にもそれなりの油が落としてあって(若者向けにか)、重くつくってあったけれども…なかなかのお味でした。


オープンからこれだけ過ぎた今でもここは休日ともなると大行列になるそうで、この営業時間を見ると、地元の人間ならばやはり平日に行くのが賢い方法(どこのお店も待ち時間は無し)だろう。

「食べたい!」

と思った時にそこにあって、パッとすぐに食べられるのが、本来のラーメンの姿だとは思う(ラーメンの過剰なグルメ化に疑問を感じている)のだが。

(〈トラックバック〉●「ラー博にて」→06・4・17『Hasta luego.〜またあとで〜』
●「ちょっとばかしタイムスリップ★ 」→06・4・14『もー子 の日記』

ラーメンと昭和の香り

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2006/04/18

こまちゃん、DVDになる。

私のすっかり荒んだ心を癒してくれる、『こまねこ』の、公開済短編作品をまとめたDVDが発売された。

前回も、前々回も記事にしたように、一生懸命のこまちゃんには、励まされるのだ。


そして彼の姿は、誰しもが持っているであろう“クリエイティブ魂”を、強く揺さぶる。

「…何か、何かを、つくらなきゃ!」

と思わされる。

日々妥協であったり、中途半端であったりばかりの私にとっては、その姿はなおさら眩しく映るのだ。


DVDには「メイキング」・「ビデオコンテ」の特典映像付き。

しかし何より特典なのは、本編の「エンドロール」。
今まで見たことのなかった、作品中でずっとこまちゃんがコマ撮りし、物語の最後でようやく完成させたアニメが、流れていた。

パペットアニメーションの中で、パペットが撮った、パペットアニメーション…ちょっと思考がこんがらがる。


エンドロールの後ろで、いっぱいのハートをバックに、パタパタと画面の中で踊る、ヒロイン(ももいろちゃん)とヒーロー(はいいろくん)。

「こまちゃん、これを撮りたかったんだぁ…。」

ちゅ、

ちゅ〜…

ちゅぅぅぅ〜…

「“ちゅ〜”長過ぎ(濃厚)!いやらしいわ、こまちゃん!!」

(〈トラックバック〉●「■こまねこ はじめのいっぽ」→06・4・17『マチカタログ』
●「こまねこ」→06・4・12『みち草日和』
●「のんびり日曜日」→06・4・2『日常の覚え書き』

『こまねこはじめのいっぽ』

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2006/04/17

それでも、桜は、咲く。

ピンクピンク今年の春も、我が家の周り(俗称「カーボン山」と呼ばれる土地)は、八重桜の花に包まれた。

ずっとずっと昔の、ちょうど今頃…新学期に入り、我が家を“家庭訪問”で訪れた中学校の先生が、何十本もの桜が咲き並ぶこの光景を見て、

「桃源郷のようだ!」

と叫んだことを思い出す。


そんな桜をめぐりこの土地で数年前から続いている、マンション建設問題と近隣住民とのプチトラブル、そしてそれらの矛盾と虚しさ…は、去年と全く変わることなく、感じている。

自然を破壊しそこに住まう私達が、

「自然を愛している!」

と恥じらいもなく宣言し、己の愚行を棚に挙げ、他人の同行為は糾弾するという理不尽さ…だからといってこの行為が“悪”でも“不必要”なものでもないこともわかっている…だからこそ、虚しさを感ずるわけなのだが。


一部紙上でも取り上げられた、“横浜市による土地買収→公園化”という、急転嫁の決定から数年が経つが、未だ何も手の施されないまま日々は過ぎている。

公園化となるとある程度の準備期間や、整備がされるのかもしれない。
特に管理…ゴミの問題やトイレ、防犯治安の問題など、市だけではなくもちろん近隣住民のやるべきことは山積みだ。


問題は、日に日に増してゆく。
しかしその間も桜だけは、変わらず毎年、咲く。

今日の桜を眺めているこの時を、最後の平穏の時としてはいけないと思う。
我が家も半世紀以上お世話になっている、この桜達…できることなら、これからもずっと、そっとこのまま、そっとこのまま…。

トイレを借りに我が家へ人が来るのです

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2006/04/12

偉業失敗

日曜日のアニキの大記録を前にし、私も、

「内容の伴った“継続は力なり”か…よぉぉぉ〜しっ!オレも、やるぞぉぉぉ!!」

と張り切った矢先、

カゼをひいた…。


“いつものやつ”だと思っていた日曜日の頭痛はそうではなかったようで、他にも日に日に増してゆくノドの痛み、虚脱感。
そして一番辛いのはリンパ節の痛み…首筋と、なぜか右腰を一定のペースでギュンギュン痛みが貫き、シンドくなってしまった。


朝起きて、「こりゃマズイ!」と感じ、そこから自問自答。

○仕事は溜まっていませんか?
○同じ「会社を休む」なら、元気な時のほうがいいんじゃないの?
○そもそも、家にいる時と会社にいる時、大して変わらないんじゃないの?


うーん、うーん…

…はっ!
「でも、会社には“ベッドが無い”や!」

と、いうわけでいつもの頭痛薬をカゼ薬に替え、お休みをもらったのであった。

こうしてアニキへの道は早くも頓挫。
その代わりに久しぶりに健康じゃ無い自分になり、改めて健康の大切さを思い知らされた。


それはそうと、カゼをひいた人に向かって、

「うつさないでよ!」

という人が時々いるが、そんな時、

「このカゼが治ったら殺してやる…!」

と思いませんでした?

カゼの諸症状があらわれた!

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2006/04/09

偉業達成

 阪神の金本知憲外野手(38)が9日の横浜3回戦(大阪ドーム)で、904試合連続全イニング出場を果たし、米大リーグ記録とされるカル・リプケン氏(元オリオールズ)の記録を超えた。
 金本は8日の同カードでリプケン氏の903試合に並んでいた。(06・4・9『nikkansports.com』

「継続は力なり」を、私達は時として“言い訳”のように使ってしまうことがある。

「あなた~。勤続40年、お疲れ様でした!」

「ウム!来る日も来る日も、お茶くみお茶くみの毎日…しかしそれを続けたことに意義があるのだ!」

…本当にそれでよかったのか窓際族!


上記は極論であるけれども…内容は決して問わない、文字通りただ“続ける”ということだけを意にすることが多い中で、何よりも結果が求めらる厳しいプロの世界でのこの偉業は、ただただ素晴らしいの一言である。
ただの、「継続は力なり」じゃないんだものなぁ。


プロ意識の塊であるアニキのおかげで、「子供のチーム」(野村監督)であったタイガースは変わった。
彼無しでは、今のタイガースは語れないのだ。

チームメイトからもファンからも信頼され、まさに背中で雄弁に語り、率いるタイプ。
憧れるけれども、マネのできそうにない、本物のカッコよさ。

(〈トラックバック〉●「金本選手の世界記録!」→06・4・11『いちめんのなのはな』
●「連続試合フルイニング出場世界新記録」→06・4・11『夢を信じて』
●「金本知憲 World Record「904」~阪神10ー5横浜~」→06・4・9『~浜風に乗って(阪神タイガース応援BLOG 2006!)~』

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2006/04/07

渋谷さくらフェスタだデビーーール!

先日、本ブログでも紹介した渋谷桜丘が満を持してお送りする、“渋谷さくらフェスタ”

今日がその開催日である。


「JTB旅行券」の当たる抽選は見事に外れましたお昼を過ぎるまで普段と何も変わっていなかった町が突然、居並ぶ路上駐車が撤去され、車の通りは封鎖され(歩行者天国)、変わってそこに屋台と、イスとテーブル、そしてかろうじて今日まで残ってくれたライトアップされた散り際の夜桜が並ぶ、今まで見たことの無いものに変わった。

渋谷駅方面、町の入り口には、「渋谷さくらフェスタ」と書かれた大きなバルーンゲートが!

さすが今年は気合が違う!
というか去年までどれだけショボかったんだ!?


やはり私も日本人。
夜の濃紺の空に映える提灯と夜桜、そしていつもと雰囲気の異なる町…自然とワクワクしてしまう。

“4月第一週の金曜日”の開催は、桜の木だけを見ていると時期違いのようにも思えたけれども…ついに新学期が始まった近隣の学生達、会社帰りのサラリーマン、そして家族連れなどで町がにぎわう姿を見ていると、これでよかったのだと思うのであった。


アニキーキャー☆夜も7時半を過ぎ、イベントステージのトリは、桜丘地元(事務所)の水木一郎だ!ズバババーーーン!!

「パイルダー…オーーーン!」

キャー!イキナリ『マジンガーZ』だー!!


他にも再録された“21世紀バージョン”の『デビルマン』をはじめ、『バビル2世』『ゼブラーマンの歌』など、新旧揃い踏み。
MCを交え、時には観客席にまでなだれ込み熱唱する水木のアニキ…どさくさに紛れて握手までしてもらい、私、感激。


隣では女子高生が、

「『デビルマン』って何?何?…あー!この曲聴いたことあるー!キャー☆」

なんて微笑ましい光景が起きていた。


時には遊園地のファミリーステージで、時には大きなスタジアムで、時には海外の新進気鋭なクラブイベントで、そして時にはこうして地元のお祭りで…その懐の深さと幅の広さには、頭の下がるばかりである。
桜丘中に響き渡る歌声を聞きながら、古きよきアニメソングの復興を改めて願った。

ライブが終わるや否や、すぐに会社からカバンを持って帰り、カラオケ屋に駆け込んだのは言うまでも無い。
“一人アニメソング祭”だ!


渋谷界隈の町にしては地味と言われる渋谷桜丘でもそれなりの数の飲食店の他、ジャズバーやクラブ・ライブハウス、専門学校などが存在する。
今回ももちろん成功だったと思われるが、もっと地域密着を計って…「さくらフェスタ」が上記の人達の活動や制作の発表の場になったら、面白いと思う。

それと、在勤者のためにもうちょっとだけ夜遅くまでやっていると、いいな!

というか、来年もまた、あるのかな…。

(〈トラックバック〉●「渋谷さくらフェスタ2006」→06・4・8『♪Чμιйεя♪のSмILЁらいふ』
●「水木一郎萌え〜 」→06・4・8『戯言放言』

スタッフジャンパーはダサい

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2006/04/06

景気回復だって。

 今春卒業する大学生の就職内定率は2月1日現在で85.8%となり、前年同期を3.2ポイント上回っていることが10日、厚生労働、文部科学両省の調査で分かった。
 高校生の内定率も85.3%と前年同期より3.7ポイント高く、景気回復に加え、団塊世代の大量退職を控えて企業の採用意欲が高いことをうかがわせている。(後略)(06・3・10『毎日新聞』

毎朝、ほぼ同じ時間に立ち寄るコンビニ…の横のビル。

そこに決まってスーツを着て、地図を片手にした若い男女が吸い込まれて行く。
来る日も来る日も…吸い込まれて行く。


企業側の“数打ちゃ当たる”的面接だろうか…いやそれでも面接1件するのには、相応の時間やら人件費やらがかかっているわけで…やはり儲かってるのだろうなぁ。

適当にやれ!就職活動生!!

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2006/04/05

街はすごいことになっている

4月に入ると同時に、通勤電車の乗車率が確実に上がった。
朝の町も、突然のように人が増えた。

春になると活動を始めるのは、何も虫や、小動物だけではないということだ。


今日はお昼過ぎになると、スーツ姿で、母親と共に歩く子をよく見かけた。

そう、入学式。

手に母校のプログラムを持って歩く人を見つけ、彼ら彼女らも1ヶ月後にはきっと、

「くっそー。何だこの大學、学食マズいじゃないかぁっ!最悪だー!!」

と言う(決して学生食堂の味だけがその大学の優越を決めるわけではないが…)のだろうなと思い、微笑ましく思っていた。


繁華街で下を向くと、そこはすごいことになっていた。

ブーツ、サンダル(素足)、サンダル(素足)、ブーツ…
冬、夏、夏、冬…女性の足元に全く統一感の無い世界!

季節を先取りなんだか後取りなんだか…とにかく街はファッションショーの様相であった。

元々四季の存在する日本の温暖湿潤気候が、地球全体の温暖化によってそのバランスを崩されているのかもしれない…あっただの時期違えかぁ。

ふゆなつ、なつふゆ

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2006/04/04

おらが村のバロメータ

地元の駅前の立体駐車場が突然さら地になり、おいしいレストランでもできればいいなと思っていたのだけれども…その跡にできたのは“TSUTAYA”であった。

残念ながら私は“shibuya TSUTAYA”を利用しているので、地元のには足を運ぶことはないだろう。


大昔、おらが町のステータスになるべく存在は、確実に“マクドナルド”であった。

「ついにこの町にもマックができたか!これで我が地元も、一人前の町だな!」なんて。


それも今では“Starbucks Coffe”か、このTSUTAYAである。

マクドナルドに比べると、明らかに単価が高い…やはり時代は、移り変わっている。

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2006/04/03

舞い散る桜と新年度と、どこまでも続く青い空と、怖いくらいによく晴れた、月曜日…のうららかな午後に。

本件の表題の、いくつかの単語の羅列の中に、1つだけ、“大変悲しい単語”が含まれています。
さて、何でしょう…。


あまたある“桜ソング”の中で、私が最も好きな曲は、puffyの『サクラサク』というものである。

 「♪太陽がピカピカと、手まねきをしてるのに、仕事ではないでしょう。」

…こんなにストレートで共感できる、桜をテーマにした曲は、他には無い。


お陽さまにつられて外に出るのは、人も虫もいっしょねと、いうわけで今日の昼下がりはお昼ご飯の散歩がてら、西郷山公園で陽なたぼっこ。

頭上には満開に広がる桜の花、眼下には広がる中目黒の町並み…春の陽射しに誘われて、たくさんの人がお花見をしていた。

ぽかぽか…ぽかぽか。
春に風が少なくて、桜の木の下でバドミントンができたら最高なんだけれどもな〜。


ちなみに、西郷山公園の前には信号と、横断歩道をつくるべきである。
切にそう思う。

(〈トラックバック〉●「さくら!5 西郷山公園」→06・4・2『暮らしの楽しみ』
●「お花見」→06・4・2『apiDiary』
●「サクラサク」→06・3・28『トリコになりました』

puffy『amiyumi』

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2006/04/02

おっちゃんフリーダム

桜が〜浅草へ行った。

隅田川もお寺さんも、桜が満開。
そのためか、朝からすごい人出だった。


さすが東京一の観光地。
町中には世界各国・日本各地、様々な人が歩いている。

でもやっぱり浅草は、“おっちゃんの町”である。

最近はすっかりキレイに整備されてしまったけれども、それでも残る雑然とした町並みは、おっちゃんにピッタリ。
まるでこの町の主導権は全ておっちゃんに委ねられているかのようである。


渋谷センター街で女子高生に、

「おじさんキモいよー。臭いよー。」

と言われてしまうおっちゃんも、浅草六区では逆に、

「女子高生…?ガキ臭いなぁ!」

と言えてしまうような雰囲気が、そこにある。


おっちゃ…人生の先輩達まるでライブハウスやファッションブランドのお店の前で座り込む若者達のように、同人誌専門書店やレンタルショーケースを前にして盛り上がるおたく達のように、ロック座場外馬券場の前で座り井戸端会議に花を咲かせるおっちゃん達…本人達もそれを自覚し、青春を満喫しているかのようでもある。

「おぉ、来てたんだ!」

ここに来れば必ず誰かしら同じ匂いを持った友人に出会えるようで、こんな会話が方々で、なされていた。


微笑ましい光景を横目で見て、私はまだまだそんな域には達せないなと思いつつも…将来彼らと肩を並べるべく、町中をあてどなく徘徊してきた。

※ワンカップは持ってません。

(〈トラックバック〉●「silver city 」→06・4・3『202recommend』

よまいり

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2006/04/01

宇都宮って、“カレー屋”、多くないですか?

バーバー餃子を食べたくなったので、宇都宮へ行ってみた。

“空腹”と同様に、その土地の空気・雰囲気も、その料理にとって大切なスパイスになる。
やはり餃子を食べるなら、池袋(「池袋餃子スタジアム」)ではなく、宇都宮の空の下でだろう。


JR宇都宮駅の改札を、歓楽街の広がっている西口に外へ出てみると…何も無い!

どうやら商店街は駅から遠くに(東武線宇都宮駅からは近い)あるようだ…あぁビックリした。


東京では時代の流れと共に淘汰されてきてしまっている、それなりに古くからの個人商店…老舗とまではいかない、けれど決して新しくはない、そんなお店達が宇都宮にはたくさん生き残っていて、小さくレトロな雑貨屋さん、文具屋さん、履物屋さん、乾物屋さん、床屋さん…そんなお店がたくさんあった。

通りかかったとある生地屋の、薄汚れた引き戸の向こうはタイムカプセル。
ホコリまみれの棚に掛かる、いわゆる“ファンシーグッズ”の数々…小さな小さな頃友達だった、思い出のキャラクター達。
全部日に焼けて、色あせていたけれども、もちろん値札は定価通りで当たり前のように売られていて…何かまるで、初恋の人に出逢ったかのようであった。
お互いもう昔のままではないのも、また同じ。


もちろん、古いだけの町ではない。
大型百貨店もあるし、町の西を走る“ユニオン通り”には格安の古着屋をはじめとする洋服屋が並び、地元の若者が集まっていた。


包まれ過ぎさて、餃子。

「ジャズの町」「カクテルの町」とも公言する宇都宮だが、やはりメインは餃子である。
駅にはお土産屋併設の各餃子有名店の出張店が並び、ウエルカムウエルカムしていた。

駅東口には“餃子ちゃん像”。
年に1度、11月には“宇都宮餃子祭り”が行われるという。

本屋に行けば、下野新聞社発行の宇都宮餃子会オフィシャルガイドブック『週末うつのみや餃子をたべにいく』があり、私のように知識も無くとりあえず訪れる人にもガイドをしてくれる(表紙がかわいくてお土産にもなる)。


老舗新興店共に、お店は町中に分散している。
やはりガイドブックは手放せない。

とりあえず老舗と呼ばれる「みんみん」「正嗣」に行ってみると…すごい行列!
道の外にもはみ出す大行列は、お店自体の大きさや土曜日ということを差し引いても、その人気ぶりがうかがえた。

5分ほど考えて…大行列の「みんみん」本店を離れ、その支店で食事をすることにする(この辺が味覚オンチの自分らしいなと思う)。


「外食するよりも、家で、自分で、それをつくったほうがおいしい!」

そう昔から思っている料理が2つある。

それがお好み焼きと、この餃子である。


しかし昨年広島「みっちゃん」のお好み焼きにその思想を大きく揺るがされ…今日もまた「みんみん」の餃子により、同じ目にあうこととなった。

焼き餃子の皮はパリパリで、しかしそれ以上の主張をせず、スムーズに口に入って行く。
野菜が多くて、クドくない。
それだけで、「ご飯何杯いけるかっ!?」と恐ろしいほど食を進まされた。


老舗は、やはり老舗たる。
おいしい料理は、人の価値観をも変えてしまうのかぁー。

(〈トラックバック〉●「3つ子の魂…?<宇都宮 正嗣の餃子>」→06・3・30『一人流生活手帳』
●「UTSUNOMIYA!!!」→06・3・30『中里アミの乱』
●「宇都宮餃子の旅」→06・3・30『日々ログ』

これが老舗か〜

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