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2006/01/07

青は藍より出で…。

家庭の中でも、職場の中でも、学校の中でも…様々な場所において、人は人から学び、関わり合って生きていくものであるから、そこに必然的に“師弟”という関係性が発生する。

知識や経験、そして食事やお金…人間としての財産を人は、“育てる”という言葉を使い、また人へ、タスキのように繋いでいくのだ。

タスキを受け取り、それをまた渡し…そしてその延々と続く関係の中で、やがて成長を遂げた人には、逆に、立派に育ててもらったその恩を、師を“超える”ことで証明する時期が訪れることがある。


殊にスポーツにおける“世代闘争”は、そんな人生におけるドラマチックな出来事を、“勝敗”や“力”というわかりやすい形で伝えてくれるため、心を打つのである。

追う者と追われる者の、意地と意地の戦い…人生の縮図であるプロレスのリングでも、多くの“世代闘争”が起こり、それはファンの語り草になっている。


大阪プロレス社長、スペル・デルフィン
我闘姑娘代表、さくらえみ

2人ともプロレス界を代表する名レスラーであり、今では独立し、団体を切り盛りする選手兼プロデューサーであり、まさしく“世代闘争”の真っ只中にいる、ベテランである。

しかし、デルフィンが同団体のエースであり弟子である、スーパー・ドルフィンに対戦を迫られた時、
「オレは第一線を退いてるから…違う目標を持て。」
と返したそうだ…。


大阪プロレス我闘姑娘も、プロレス界の中で独自の世界観を完成させ、成功している数少ない団体である。
それは両団体の創設者でありNo、1であったデルフィンさくらが、意図的にトップから退き、フロント業に力を注いでいるからに他ならないのであるが…このままでは、あまりにも悲しい。

師である2人には、弟子の高い高い壁であり続けるために、まだ己の弟子を何としてでも認めてもらいたくない。
弟子は師へ己を認めさせるために、師は弟子をまだ認めまいとする、絶対に負けられない戦い…それが“世代闘争”であるからだ。

そしてこの戦いを経るからこそ、レスラーはタスキを繋ぎ、団体は盛り上がり、繁栄していくからだ。
2人にまだ、リングの上での“親心”は、必要無い。


現役、そして第一線にこだわり続けるスポーツ選手は、美しい。
地を這いつくばってでも、誰に何と言われようともそこにある、“引き際”という言葉を超越した、確固たる意地を感じるからだ。

(〈トラックバック〉●「下からの突き上げ」→06・1・5『我闘姑娘旋風曲』

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コメント

トラックバックありがとうございました。

でも…ちょっと待ったあ!です。

>意図的にトップから退き、フロント業に力を注いでいるからに他ならないのであるが

そうとられることはよくありますが、私としてはトップを退いたつもりはありません(^^;

投稿: さくらえみ | 2006/01/08 00:02

さくらさま、ようこそ!いつもブログ、拝見しております。
そしてこちらこそ、トラックバック張らせていただきましてありがとうございます。

おっ…力強いお言葉!
さくらさまの文章からは、もう我闘姑娘の“お母さん”的愛情が伝わって来てしまい、微笑ましい反面、ちょっと寂しかったのですが…色々と業務も大変だとは思いますが…ってかまだまだ若いんだし!

我闘姑娘同様、“さくらえみ”というイチレスラーを、応援しております。
がんばってください!

投稿: かんげ | 2006/01/08 14:20

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