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2005年10月の記事

2005/10/30

アンカーは花粉と共に。

地元地区の体育祭に、リレーの選手の助っ人で参加した。

ヒーローは遅れて現れる。
社長出勤した私に用意されていたポジションは、なんと“アンカー”であった…ヒ、ヒーローだもの、もちろん…。
しかしヒーローは、秋晴れと共に襲い来る花粉症の対応だけで精一杯であったのだ。危うし!


小さな頃から運動オンチでボールと友達になんかなれない私は、サッカーもバスケもバレーも、子供の頃だけならともかく、この年になっても大キライなスポーツだ。

だからその代わりか、“ただ走る”“ただ跳ぶ”“ただ泳ぐ”といったスポーツはそれなりに得意で、小学生の頃はリレーの選手なんかにも選ばれていたような記憶がある。
ただ、リレーの選手といってもまるで自分の人生を表すかのような、目立ちもプレッシャーもかからない“学年5位”くらいのポジションを常にキープし、決してアンカーなんかになることはなかった。

そう。だから今日は私のそれなりに長い人生初の、“アンカー”なのである!


リレー自体は男女小学生各学年から、50代→40代→30代→20代とバトンを繋ぐものであったが、小学生ととうちゃんかあちゃん達にまじって運動するのは新鮮であった。
目の前で本気で走り抜きつ抜かれつする子供達、そしてそれを一生懸命応援する子供達も、みんな頼もしかった。

一方の私を含めた大人達は、本音トーク。
「転ばないように、しなきゃね!」
「接戦でバトン渡されるのだけは避けたいですね!」
「ぶっちぎり1位か、ぶっちぎりビリがいいですね!」

「あの子速いよ!差が縮まっちゃう!」
「…うわ〜!ウチの子抜いちゃった!」
バトンを繋いでくる子供達に一喜一憂。

そしてバトンは、1位で、しかも2位とデッドヒートのまま、大人達へ廻ってきた!プレッシャァァァー!


定まらないレースの行く末をハラハラドキドキ見守っていると…我がチームのおっちゃんがコケた!だいじょびかーっ!?
そして後続に抜かされ一気に順位が3位に!

その時、大人達を、複雑な感情が包み込んだ…。


結局バトンは私の元へ、2位にも4位にも差の付いた状態で廻ってきた。
「コケロー!」
という他チームの心無い子供達の声にもめげず、その時、私は、風になった…うそ。

…思っていたよりも足が廻らない。
全力で地を蹴っているつもりなのにフワフワ、フワフワして、まるで自分の足が自分の足では無いようなカンジ。
「あぁ、さっきのおっちゃんはこの感覚のまま転んだんだな。」
と走りながら理解してしまったのだ。
そりゃそうだよなぁ、日常生活で全力疾走することなんて、ないもの。

とにかくなんとか無事にゴールし、結果は3位。
“何も起こさない”まさに私らしいアンカー仕事であった。


競技が終わって目を見張ったのは、小学生達が転んでしまったおっちゃんを責めずに、
「がんばった!」
と、言っていたことだった。

正直、大人達のほうが文句を言っていた。
ブツクサブツクサ…。

子供達はこうして行事を通じて成長し、こうして大人になって醜くなっていくのだなぁと改めて思いながら、参加賞の“蛍光ペン7色セット”を片手に、パンパンになった腿を引きずり帰路についたのであった。
ちなみに鼻水はズルズルであった…。

オーエス、オーエス!

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2005/10/29

それでもピーターパン症候群

私の今の職場は渋谷であるが、仕事をする以前に通っていた学校も渋谷で、またそれ以前に通っていた学校も渋谷である。

今もそうではあるが、特に学生時代は友人達と毎日渋谷を闊歩していたわけなのだけれど、気付くとその友人達も皆、“卒業”というものと共に渋谷からいなくなってしまった。

それが自然の流れなわけで、わかってはいるのだけれど…職場の目と鼻の先にある、学生時代によく歩いた散歩道、学生時代によく行った図書館、学生時代によく立ち寄ったラーメン屋・画材屋に、たまに一人で佇んでみると、
「みんな…みんな出て行っちまったよ…。」
と寂しくなる時だってあるのである。

今だに学生時代と同じ環境下と心理状態を保ち続けている私は、決して“若い”では片付けられない困ったちゃんなのであろう…。


さて、そんなわけで今日は土曜日出勤がてら、母校の学園祭に行ってみた。

相変わらずの“盛り上がらないっぷり”は、学生時代は殊に恥ずかしくイヤだったけれども、卒業してしまえばほほえましい限りであり、その時ほんの少しだけ、自己の成長を感じたのであった。

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2005/10/27

情報部は謎だ

おととしは、8月中から。
去年は、9月中から。

…しっかり走り込んで調整していた、毎年11月第2週に開催される“横浜マラソン大会”(ハーフマラソン)
しかし今年は11月も目前に控えているというのにほとんど走っていない!
これは…危険ですよ…マラソン部部長(地元なんちゃってサークル)として失態は演じられない!

と、いうわけで今日は家に帰るとすでに12時を廻っていたけれど…迫り来る危機感を味方につけ、久々に1時間ほど外を走ってみた。


家の周りをグルグルグルグル…だと、景色が変わらず飽きてしまう上に、家が近いため、
「もっ、いいか!」
と甘えてしまう。
だからなるべく走る時は、家から遠く離れるようにしている。

今日は、卒業した高校の周りをグルグル…
「懐かしいなぁ。高校時代もこうやって、外周を走っていたっけな…。」
なんてセンチメンタルに校舎を眺めながら走っていると、校門に大きな横断幕が張ってあった。
左から…

“祝!吹奏楽部!東関東大会出場!!”
「すごいな〜吹奏楽部。我が母校もグローバルになったものだなぁ。」

“祝!弓道部!関東大会出場!!”
「弓道部か〜。オレがいた時は弱くてしょうがなかったのに…強くなったんだなぁ。」

“祝!情報部!全国大会出場!!”
「じょ、情報部って何…しかも全国大会…。」


ちなみにみっちり1時間走った私は、見事にアスファルトにヒザを破壊“されて”、翌朝スゴスゴ足を引きずりながら通勤電車に向かうのであった。
あと2週間…。

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2005/10/26

日本シリーズが終わった。終わった。

 <日本シリーズ:ロッテ3−2阪神>◇第4戦◇26日◇甲子園
 岡田タイガースが散った。最後の意地を見せようと臨んだ第4戦。ようやく粘りを発揮し、6回に今岡のバットから今シリーズ4試合目にしてチーム初タイムリーが飛び出すなど1点差に迫った。だがあと1点が遠く、重くのしかかり、本拠地甲子園で力尽きた。屈辱の4連敗。ダイエー(現ソフトバンク)に3勝4敗と苦杯をなめた03年シリーズの「忘れ物」を取りに臨んだが、投打に本来の力を発揮できず、また「大きな忘れ物」を残して、敗れ去った。(05・10・27『ニッカンスポーツ』

シリーズ最少得点
シリーズ最少本塁打
シリーズ最少適時安打
シリーズ最低防御率

もはやここ1週間の記憶を消去してもらいたいほどである。
しばらくはリーグ優勝も素直に喜べそうにない。
先日買った『number』も開けない。


テレビでもラジオでも何度聞かれただろうか。
「シーズンのピッチング(バッティング)じゃ、ありませんね!」
この言葉。

スポーツの世界に“勢い”や“ブランク”、そして“試合勘”というものが存在することはもちろん知っていたけれども、ここまで差が現れるとは…これはプロだからこそ顕著に現れてしまったことなのだろうか。それとも…。


元々、タイガースも、ロッテ同様“勢い”で勝つチームである。
ペナントの後半もそうだった。
あれよあれよと勢いづいて、ドラゴンズをぶっちぎった。
その時はきっと、チームが実力以上の力を発揮していたのだろう。

そしてたぶんのそのはじまりが、あのナゴヤでの岡田監督の猛抗議と中村のホームランだったのだろう。
やっぱりタイガースは、決して完成されたチームではなく(そこが阪神の大きな魅力なのだけれど)、誰かがハッパをかけて引っ張って、勢いづかせないと勝てないチームなのだ。


戦略うんぬんではなくて、日本シリーズの岡田監督にはあのナゴヤの時同様の、“わかりやすほどの「勝ちたいんやっ!」”が無かったように思える。

普段寡黙な男が、突然怒ると、とても怖いように。
普段寡黙な男が、突然笑うと、とてもおもしろいように。

“ひたすら待つ男”岡田監督が声を大にして、
「勝ちたいんやっ!」
と叫ばなければいけなかった瞬間が、必ずシリーズにもあったはずなのに。


タイガースナインが今年王者の立場で臨んだ日本シリーズも、来年は挑戦者としての日本シリーズに戻ることだろう。
今年の悔しさはファン以上に選手・監督が感じていることだと思う。
さぁ来年、来年。

(〈トラックバック〉●「あっさり終了しました・・・。日本シリーズ。」→05・10・28『BLUEの情熱。』
●「完敗。。その中で感じた事。来期は日本一頼みますね〜」→05・10・27『OLの放課後日記』

が、がっかり…。

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2005/10/25

その日は会社の戸締まりも忘れて、怒られました。えへ。

リルラ今日もお昼はコンビニ弁当♪

そのお昼ご飯を食べた直後から、突然心に何かわだかまり。
何か大切なことを忘れているような気がするのだ。

お仕事をしていても、何かが気になる。

夕日がしっかり沈んでも、何かが気になる。


リルラ今日も夜はコンビニ弁当♪

そんな気持ちのまま9時を過ぎて…夜ご飯を食べている時に気付いた!

「今日は会社の“骨密度”健康診断だった!」

私は骨の前に、脳がスカスカになっているのかもしれない…。

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2005/10/24

偏る日本

 衆院選後初の国政選挙となる参院神奈川補選は23日投票、即日開票の結果、自民党新人の川口順子氏(64=公明推薦)が、民主党新人の米国弁護士牧山弘恵氏(41)共産党元職の畑野君枝氏(48)を破り、初当選を果たした。
 民主党参院議員だった斎藤勁氏の衆院選出馬に伴う選挙で、任期は07年7月まで約1年9カ月。衆院選で惨敗した民主党が、党再生を図る前原誠司代表の新体制下で議席を維持できるか注目されたが、小泉純一郎首相の主導で擁立した川口氏が高い知名度を生かして振り切った。(05・10・24『nikkansports.com』

女性候補のみの選挙として有名になった参院神奈川補選。
しかし注目されていた理由はただそれだけではないだろう。


「判官びいき」
「出る杭は打たれる」

これらと似たような言葉は、日本以外の国にもあるのだろうか。
もし、これが日本特有のものであるとするならば、日本人は権力の偏りを嫌い自然と解消しようとする意識を持つ、バランスと和を重んじる民族なのだと思う。


今首相はまさに、夜になると
「望月の〜」
と歌でも詠み出しそうな勢いである。
いや、もしかしたらもう詠んでいるかもしれない。

本人は自分のやりたいことを徹底的にやって、後を濁して飛び立つつもりのようだ。
しかし最近はニュースやネットでも、首相のその一方的な政治手法に疑問を挙げる記事が増えてきているようにも思える。

“任期満了”まで逃げ切れるか、そしていざ飛び立つことができるのか、はたして…。

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2005/10/23

おじちゃんおばちゃんを偲ぶ。ウルトラマンを偲ぶ。

隣町まで電車に揺られ、半年ぶりに床屋へ行った。

以前、おらが町には“生協(CO-OP)”があって、その1階のスーパーの上に“理髪部”があった。

おじちゃんとおばちゃんが2人で切り盛りしていたそこに私は物心つき始めた頃に通っていて、順番待ちの時にいつも『ゴルゴ13』の隣にポツリと置いてあった、『ウルトラマン大百科』を読んでいたことを思い出す。
確か…ウルトラマンや怪獣の写真だけではなく、詳細なデータから更には”足跡”のイラストまで記してあったそれは、当時ウルトラマン博士を目指していた私にとってはまさに大百科、たまらないものであった。


そんな私も、小学校に入学すると同時に例に洩れず、”お母さん床屋”に行く(※散髪を理髪店や美容院でではなく、自宅で素人の母に切ってもらうという意、家計の足しにと主に母が子供へ、妻が夫へ行う※他用例:「お母さん銀行」)ことになり、その理髪部へ行くこともなくなっていた。


しかし中学も半ばを過ぎ思春期の訪れと共にお母さん床屋を卒業し、それこそ10年程も時を経て、思い出したように再びそこへ立ち寄ってみると…あの頃の『ウルトラマン大百科』が全く変わらずそこに置いてあったのだ!

『ゴルゴ13』もそのまんま。
イスも天井もそのまんま。
おばちゃんもおじちゃんもそのまんま。
懐かしい感情と共に、私はまたそこへお世話になることを決めたのであった。


お店はいつも近所のおじいちゃん達でいっぱいだった。
料金が安いこともさながら、気のいい店主の人柄もあってのことだろう。
私もよく髪を切ってもらいながら、他愛もない会話をしてもらっていた。
月に1回だかふた月に1回だか、スーパー横の錆びた階段をトントン駆け上がるのが楽く、そして順番を待ちながら、いい年して『ウルトラマン大百科』を相変わらず読んでいた。


そこからまた数年。
通う学校が地元ではなくなり、自然とおらが町への足も遠のいていた時…突然、生協が店舗を閉鎖し町から撤退した。
それはあっという間で、勿論同時に理髪部も無くなり、店主のおじちゃんにもおばちゃんにも、そして『ウルトラマン大百科』にも会えなくなり、私は気付くと床屋難民になっていた。

必然的に、どこか違う床屋にお世話になることになる。それはしょうがない。
でも、どの床屋に行っても必ず思ったことがあった。

「アレ、床屋って、そんなに気持ちよくないものなんだな…。」

髪を切ってもらっていても、ヒゲを剃ってもらっていても、かつてあったトロンと眠ってしまいそうな気持ちよさ…それを感じることができないのだ。
「丁寧じゃないなぁ。」なんて思うこともしばしば。

あの頃通っていた床屋が盛況だったのは、おじちゃんとおばちゃんが人気だったのは、料金も人柄もあったけれど何より、確実な腕のよさがあったからだったのだ。

最近は毎度床屋を出る時に感じる物足りなさがイヤで、こうして床屋へ通う間隔も空いてしまっている。

「大切な人は、いなくなってから偲ばれる。」切にそう思う。

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2005/10/22

悔しい悔しい悔しい悔しい…

 <日本シリーズ:ロッテ10−1阪神>◇第1戦◇22日◇千葉マリン
 6回10安打5失点、エースらしからぬ投球で阪神井川が試合を壊した。
 (中略)「今年1年の総決算やから」と、大事な初戦に迷わず送り出した岡田監督だが、ベンチの、ファンの期待にエースはこたえることができなかった。(05・10・22『nikkansports.com』

「何と言われようが、何があっても、自分は井川を信じ続ける。」

これが岡田監督の今年1年の頑なな姿勢であった。

しかしその期待をことごとく裏切り続けた、井川の一年であった。
まさに今季の井川の“総決算”であった。

これから彼は、どこに行くのだろう…。
ファンも岡田監督を手本に、それでもずっと井川を信じ続けるしかないのだろうか。
いや、そうしろと監督は示しているのだろう。


プレーオフの勢いそのままに、手を変え次々と仕掛けてくるロッテに対して、阪神は己のセオリーを成立させるために守りの姿勢になってしまった。
今日の雰囲気は明らかに、“新しい波×王道”のカタチであり、“挑戦者×王者”の様相であった。


ファンの応援のスタイルもそうであった。
ハッピと応援バットによるスタイルは、まさしく王道スタイル。
一方のロッテは手拍子とタオルと、ジャンプと…まるでサッカーの応援のような新しいスタイル。

自分がタイガースファンであるからそう感じるのは明らかなのだけれど…しかもこの試合内容だったからそう感じるのもわかっているし、それが負け惜しみであるのもわかっているのだけれども…どうもその新しい応援スタイルがなじめなく、“26人目の選手”の術中にはまってしまったような気もする。

「ピョンピョン跳ねて、サッカー応援しに行け!うざいんじゃー!」
「タオルクルクル回すと、ジャイアンツ思い出すんじゃ!うざいんじゃー!」
「牽制でブーイングはマナー違反だろ!うざいんじゃー!」
「ヒット1本で選手コールすんなや!選手も手ェ挙げて答えんなや!うざいんじゃー!」

イライライライラ…!


応援はともかく…阪神はまだ“王者”の立場で相手を迎え撃つには早過ぎる。

1回の表、ランナー1塁に赤星を置いての、鳥谷の2球目。
鳥谷がバットに当てず、赤星の盗塁が成功していたら…勢いも試合の流れも勝敗も、変わっていたと思う。
初のシリーズ・初の打席だったから硬くなるのはわかるけれど…そこはあっさり三振して欲しくなかったな。

もっとガムシャラに。
もっとのびのびと。
がんばれタイガース
下さん浜ちゃんを出せ、出せっ!!

(〈トラックバック〉●「今日はリベンジだ!!」→05・10・23『居酒屋「ヨモヒロ」』
●「霧の中の千葉マリンスタジアム」→05・10・23『チャチエの休憩時間』
●「ロッテ嫌い」→05・10・22『茶っぴ庵閑話』
●「信じる」→05・10・22『トラが中心の日常をさけぶ』
●「井川KO、濃霧コールドで追い打ち。」→05・10・22『トラファンニッキ。』

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2005/10/21

自己の成長を確認する、「プロ野球スピリッツ2」の日々。

日本のプロ野球は日本シリーズ間近であるが、ゲームの中の“オレ阪神”は今だ9月1日である、プレイステーション2『プロ野球スピリッツ』の「真剣ペナントモード」。

ただ、“オレ阪神”は絶好調!
神がかり的な23連勝&まだ9月になったばかりなのに、2位中日に9ゲーム差のマジック20なのである。

現在エース井川、そして福原が共に15勝。
井川はとにかく操作しやすいキャラクターで、毎試合10個以上の三振を取り完投している。
現実の世界にも少し分けてあげたいくらいだわ。


7月半ばに、
「COM=強い」
「ボールスピード=ミドルスピード」
であまりにも勝てずストレスが溜まる一方だったので、ゲーム難易度を
「COM=強い」
「ボールスピード=ベーシックスピード」
に落として約1ヶ月半…

「簡単過ぎる!」

今では思うように打撃が打ててしまい、金本今岡関本は5試合連続ホームランといった有様で、確かにゲームの中でタイガースが勝つのも嬉しいけれど、ちょっと勝ち過ぎで興ざめしてしまうのであった。


と、いうわけでゲーム難易度を再び、今まで全然勝てなかった
「COM=強い」
「ボールスピード=ミドルスピード」
に戻してみると…

「それでも楽に勝ててしまう!」


昔は「ミドルスピード」の球だと引っ張ることが全くできていなかったのだけれどもそれができるようになり、試合をつくることができるようになっていて、驚いた。
ホームランの数は格段に減ったが、ヒットは相変わらず大量量産を続け、この時期に早くも赤星がシーズン200本安打を達成してしまうのであった。

こんなところで己の成長を感じることができるとは…恐るべし、『プロ野球スピリッツ2』である。

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2005/10/19

いいもんも悪いもんも、教え導くのが、大人の役目なんでしょうにね。

 国連世界食糧計画(WFP)は20日、世界各地の飢餓の現状や食糧援助の活動ぶりを知ってもらう目的で、ビデオゲーム「FOOD FORCE」(フード・フォース)の日本語版を開発すると発表した。ゲームソフト大手「コナミ」が協力する。10月中旬から同社ホームページから無料でダウンロードできる。
 ゲームは「空からの偵察」「食糧の調合」「食糧投下」「食糧の調達と搬出」「食糧の輸送」「復興支援」の六つの作戦から成る。制限時間内に援助を求める人々をどれだけ多く見つけられるかなどを得点で競う。 (後略)(05・9・21『asahi.com』

先日ついに、このWFPの開発した“食料支援ゲーム”の日本語版が発売され、NHKのニュース番組でも紹介されていた。

まるで「業界に、すばらしいゲームが誕生しました!」
とでもいうかのような取り上げ方で、今までの一連のゲーム業界に関するニュースとのギャップに戸惑ってしまった。


“そこにあるものから、何を感じ、何を学び取るか”
それは個人によって千差万別である。

平和をうたった戦争映画を見て、そこから、
「平和とはかけがえのないものだ。」
と思う人もいれば、
「戦争ってカッコいい!」
と思う人がいるだろう。

映画の場合だって、テレビ番組の場合だって、ニュース記事の場合だって…そしてゲームの場合だってそれは同じで、この食料支援ゲームをやって
「戦争は悲惨だ。」
と思う人がいれば、
「戦争はやはり強者が勝つ政治手段の一つだ。」
と思う人もいるだろう。

神奈川県が有害図書に指定したゲーム『GRand theFt auto 3(グランド・セフト・オート3)』をやっても、松沢知事が憂う通りに、
「機関銃、ブッ放したいな。」
と思う人がいれば逆に、
「例え虚構の世界でも、人殺しは気持ち悪いな。」
と思う人がいるだろう。


そのニュース内では、以前からこの食料支援ゲームをやっていた大学生の男の子が、これを同級生の女の子に紹介している場面が流されていたが、ゲームの途中でゲーム内の地元武装集団を見るや否や、
「…敵だ!」
と一方的に決めつけていて(まぁこのゲームでは敵の位置付けなのだけれど)、その極めて単純な二元論的考えを目の当たりにしながら、結局は全て個人の判断力や思考次第なのだと強く思ったのであった。

そしてもしそこで、
「子供には判断能力が低いから…。」
と、言う親がいたとするならば、それは明らかな“教育の放棄”の宣言であると思う。

 残虐な暴力表現があるゲーム規制問題で東京都は19日、業界団体などでつくる審査機関が定める「18歳以上対象」のゲームソフトを都少年健全育成条例に基づく「表示図書類」とし、販売の制限などを行うよう関係団体に要請した。(後略)(05・10・19『MSN-Mainichi INTERACTIVE』

(〈トラックバック〉●「ゲームFood Force(フードフォース)」→05・10・10『れおんのろぐぶっく』
●「FOOD FORCE」→05・10・10『マジス(MAGIS)』

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2005/10/18

プレーオフは非情だなぁ。

 ロッテが逆転勝ちで31年ぶりのリーグ優勝を決めた。
 劣勢をはね返したのは8回。1死一、二塁から里崎が左中間フェンス直撃の二塁打。馬原の速球を打ち返して逆転した。里崎は5番に起用され、勝負どころで思い切りの良さを示した。(05・10・17『nikkansports.com』

きのうは家に帰るや否や、福岡出身・熱狂的ダイエ…ソフトバンクホークスファンのパオロ先輩にメールをした(↓)。

 来年また、甲子園で、待ってるからな。


一昨年、悔しい悔しい思いをした、そのリベンジを果たすことはできなくなってしまったけれども、今年の“パの顔”ロッテは相手にとって不足無し。
迫る日本シリーズが楽しみだ。


去年の日ハム、今年のロッテと毎年活躍目ざましいチームが出てきて、パ・リーグの“プレーオフ”は盛り上がっている。
賛否両論今でもあるが、素晴らしい野球を見ることができたという面では大成功なのだろう。

ただし、これをセ・リーグでも同じようにすれば成功するか、というとそれは簡単に結論づけられることではないだろう。
例えばはたして今年、阪神以外に熱いチームがあったかと考えると…もし今年セでもプレーオフがあったらと考えると…あまり期待はできないのではないだろうか。


(〈トラックバック〉●→05・10・18『ずたらんぼろすけ』
●→05・10・18『日々是三振

●→05・10・18『ホークスと福岡大好き!!』

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2005/10/17

咀嚼が足りないのであーる。

最近、ご飯を食べながら、いざ口の中のものを飲み込もうとする時に、

「…アレ?なんか飲み込みにくいな。」

と思うことが多々ある。

いつもと同じ食事のつもりで、特に急いで食べているわけでもないのだけれど、どうも咀嚼が足りていないようなのだ。

やわらかいものに慣れ過ぎた、若者病だろうか。若くないのに。

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2005/10/16

私達の夏は4時間30分で終わった。

つい先日までワンダーフォーゲル部だった地元チームが突然バドミントン部に早変わり。
2チーム4名で、港北区のバドミントン区民大会(ダブルス)に参加してきた。

先日、その参加メンバーで“練習会”を開いた。
早朝しっかり準備して、私が「さあ行くか!」と玄関のドアを開けたと同時に、メンバーからメールが…

「ごめん。カゼひいた。」
「ごめん。カゼひいた。」
「ごめん。カゼひいた。」

みんなカゼかよ!
と、いうわけで練習会は中止になったのであった…。
ぶっつけ本番!

スマーッチュ「地球は自転をし、全てのものは日々時を刻んでいる。」
決定的にそう思えるのは、年々自分の体力筋力の明らかな低下を実感することからだ。

今回の試合も、対戦相手は毎週サークルや企業チームで練習している人達。
一方の高校時代の友人・店長さんと組んだ我々ペアは、海のように広いブランクを持った、“ザ☆座り仕事コンビ”。

何もしていないと、人間はどんどん衰えていくようだ。
試合開始と共にあっという間に息が切れ、腰が痛み、全敗してしまうのであった…がく。


参加人数が飛躍的に増えたせいもあるのだろうけれどとにかく手際の悪い大会で、コートが空いているのにもかかわらず試合が入らず、朝9時半から始まって終わったのが夜8時(!)という、なんとも間延びしたものであった。
おまけに手際の悪いくせにスタッフの後片付けだけは早く、まだ決勝戦をやっているのに本部席が解体されていたりと…どうもおかしかった。

私のペアは即効で“夏が終わった…”ために、お昼過ぎにはいつでも帰れる準備が整い、
「さあ夜ご飯、何食べようか!どこで飲もうか!」
なんて雰囲気だったのだけれども、友人のパオロ先輩とSTRさんのコンビは素晴らしい試合内容で決勝トーナメントまで勝ち上がった(優勝はできませんでした)ために、全行程終了まで審判諸々の雑用を任され辛そうだった。

しかし…ただ何もせず待っている方も、辛かった。
待ち座り過ぎて、さらに腰が…。
運動しなきゃ、運動しなきゃ。

はねはね

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2005/10/15

ファイプロ攻略本高っかー!

天龍さんのイメージ?ああ、僕にとってはファイヤープロレスリングの“サンダー龍”ですね。あのトシであそこまでの人はいないんで、不思議な感じもしますけど。サンダー龍を蹴り倒しますよ。(05年10月19日号『週刊ゴング』

ゴング誌でのKENTAインタビューであるが…KENTA“ファイプロ”知ってるんだぁ!
しかも“サンダー龍”なんて名称まで飛び出すとは驚いた。

じゃあKENTAは部屋で黙々とコントローラを握りしめ、“ファイプロ”をやることがあるのだろう。
“KAZUYA”を使って、羽丸敏則を蹴り倒したり、観月みつるを蹴り倒したり、場合によっては氷川光秀や富樫慶次を蹴り倒したり…しているのか。
想像するとおもしろい光景だ。

それにしてもレスラーにもプレイされる“ファイプロ”は、やはりさすがである。


そんなファイプロ最新作、「ファイプロ・リターンズ」の攻略本、『ファイプロ・リターンズ 公式コンプリートガイド レスラー名鑑』が、ソフトバンククリエイティブより発売されていた。

定価は2千円。高っかー!
今のゲーム攻略本ってこんなにするのか…。

単純に登場レスラー数が増えているのだからページ数が増えてしまうのはしょうがないけれども、明らかに前回の攻略本より紙質が大きく低下している…薄くて、ザラザラ。
掲載されているのも選手データと技データと、“マッチメイクモード”のイベント発生条件のみで、寂し過ぎる。

内容の質が低下し、紙の質が低下し、それでも値上がってしまうのだから困ったものだ。
“ファイプロ”の攻略本を買う人なんてたかが知れているから単価を高くしないといけないのだろうけれども…「おかしいなぁ!」と文句を言いながらも、それでもレジにそれを持って行ってしまう私のような人、他にもそれなりにいるのだろう。

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2005/10/14

くしゅん、くしゅん。

急に寒くなったり暑くなったり。
鼻水が止まらない。
どうやら不安定な気候にやられカゼをひいたようだ。

…と、思ったら。


○ぶたくさ[豚草]
 ヨモギに似た雑草。キク科。花粉症の原因の一。
 (『三省堂Web Dictionary』

「マッカーサーと共に」だとかはたまた「ペリーと共に」だとか言われ、とにかくアメリカから日本に上陸したこのブタクサのせいで私は今、花粉症満開である。

スギ花粉は大したことないのに、このブタクサ花粉だけはどうも体に合わないようで毎年、この時期になるとものすごく粘膜が弱くなり、くしゃみ鼻水鼻づまりが止まらなくなる。

それなのに毎年それを忘れ、また今回のように
「カゼひいた〜。」
なんて勘違いしてしまうのである。


フラッと入ったお店でお香が焚いてあったり、強い香水の香りがしていたりすると、その刺激だけでもう涙ジャー、鼻水ジャーなので、ものすごくしんどい。

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2005/10/13

秋の夜長、みなさんはどうお過ごしですか。

早く家に帰った日。
たまにはと部屋の片づけをしてみた。テレビを見ながらだけれど…。

ダラダラと作業をしているとふと、ついさっき壁にかけたばかりの黒いシャツのところに、黒光りする動くものがいることに気付く。

「お前…いつからそこにいたんだ…。」

と言いたくなるような、大きなゴキブリであった…。


我が家は草木に囲まれているせいか、ゴキブリをはじめムカデ、クモ、ヤスデにゲジゲジ…虫の出没率が非常に高い。
大の節足動物キライの私はそのせいか、かすかな動きも音も逃さない…虫を発見する能力に長けているようなのだ。

そしてここで会ったが百年目、必ず仕留めなければ今日からの毎日を落ち着いて過ごせないのである。


部屋の入り口に常備されてある、今まで何百匹もの虫の体液をすすってきた、このハエタタキ…今宵の虎徹は血に飢えている。

しかしここで決して焦ってはいけない。
急に刺激すると奴らは空中戦を挑んで来るので、落ち着いて落ち着いて…じわりと追い込み、ガッチリグラウンドで仕留めるのだ!

奴は明らかな調整不足だった。
秋の到来と共に鈍くなっているその動きが、手にとるように解るぜベイベー。


…10分後。

そこには戦いに勝った私がいた。

私のプレッシャーに耐え切れなくなりとうとう奴が地に落ちた瞬間、虎徹一閃!
被害を最小限に食い止め、敵を仕留める、我ながらいい仕事っぷりだなーホホ、ホホホ…秋の夜長はこうしてムダに過ぎていく…。

血が…

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2005/10/12

答えが無いものも、わからないというものも、美しいのよね。

きのうのTBSテレビ、『爆笑問題の!ニッポン(秘)民俗学〜霊魂と死についてマジメに語ろうスペシャル』を見た。

番組は民俗学というよりは宗教学…神道概論といった感じであったが、日本文化の柱であり特異性に富んだ日本独特の宗教でもある神道をわかりやすく学べる、なかなかいい番組であった。


ただ、結局最後には、民俗学者の教授に
「魂は存在する?しない?どっち?」
と聞いてみたり、

化学者が出てきて脳の進化における発達と宗教発生の関係性を述べたりと、科学的な見方に移行してしまい、やはり現代人と科学的見地は切っても切れない関係なのだなと実感させられた。

私達には、知らなくてもいいのに知ってしまったことがあり過ぎるような気がする。

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2005/10/11

女性のみなさん、電車で眠る際はお隣にお気を付けを。

先日、東京メトロ東西線に乗った時、向かい側の席に明らかに不釣り合いなカップルが座っていた。

男性の方は、首がヨレヨレに伸び切った汗だくTシャツを着た、まるで“A-boy”をデフォルメしたような人。
顔はレギュラーの西川君に似ていた。
年は20代そこそこくらいか。

一方の女性は、こんがりと日焼けした肌に“JJ系”ファッションで身を固めた、「この秋は“小悪魔セクシー”でキメ!」を地で行くような人。
年は20歳目前、今がイチバン楽しい時期くらいだったろう。

なぜこんな2人がカップルだとわかったかというと…彼の胸ですやすやと眠る彼女、そしてそんな彼女を受け止め彼女の頭にうっとり頬を寄せる、そんな彼氏の姿を見たからだ。

彼氏の顔は幸せの絶頂。
それはまさに2人だけの世界であった。
…キ〜ッ、嫌がらせしてやろうかしらとずっと私は思っていた。


電車はひた走る。
終点の武蔵小杉に電車が着いて、私がさぁ席を立とうかと思った時、その向かいのカップルの彼女がはっと目を覚まし、彼氏に言った。

「ス、スイマセン…(寄り掛かってしまって)。」

ぺこりと頭を下げるや否や彼女は立ち上がり、1人でそそくさと電車から出て行ったのだ。

カップルじゃ無かったよーっ!ガーン!!
恐ろしや、恐ろしや…。

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2005/10/09

木村カエラ『BEAT』を買う。

「私は意外と集中している。仕事中に。」

そう思ったのは、先日会社帰りにへべれけでカラオケになだれ込んだ時のこと。

新譜欄にあった木村カエラ『BEAT』を、
「最近、毎日ラジオから流れてる新曲じゃーん!なのでおそらく歌えるでしょう。」
と歌ってみたところ、全くわからなかったからである。


と、いうわけで、それが悔しかったのでシングルを買ってみた。

奥田民生プロデュースのこの曲は、古きよき“民生ビート”満載。
最近の民生本人の曲は、詞も音もずっとストレートになり、洗練され過ぎて、いい意味でも悪い意味でもまるでヒーリングミュージックのように心地よ過ぎるようになってしまっているような気がして、ユニコーン時代やソロ初期の頃が好きだった私は何となく敬遠していたのだけれど…こんなところであの頃に出会えるとは…しかも木村カエラというフィルターを通してっ!
「すげーな木村!」と思った。

“奥田民生”より、私の中の“奥田民生”に限りなく近い“奥田民生”をしている、そんな曲である。

(〈トラックバック〉●「木村カエラ -BEAT-」→05・10・6『魂のヒトリゴト』
●「木村カエラのBEATとROCK ON」→05・10・6『music on the life!』
●「BEAT」→05・9・18『Kaela★blog』

BEAT

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2005/10/08

シーパラは入島無料

シーパラシー太、血液型はO型です毎年、このくらいの時期になるとなぜか決まって出かける“横浜八景島シーパラダイス”へ。

あいかわらずパラパラと、ほどよいにぎわいで快適…だが、イチ横浜市民としては、この横浜のプレイスポットがたまには大にぎわいを見せてもいいのでは…と複雑な心境でもあった。

遊園地と水族館がいっしょになっているというのは文句は無いし、シロイルカもかわいいので何も文句は無いし、水族館のショーは決して比べたわけではないけれど日本でも屈指のものだろう。
はたして後、このレジャースポットには何が足りないのだろうと考えると、それはやっぱり“雰囲気づくり”なのだろう。


何々?「“ドルフィンファンタジー”オープン1周年記念イベント」は、今何やっているのかな…

「来てみいや!土佐うまいもん広場」

…ここはデパートの催し物会場かよ!

お土産屋さんはどこも似たり寄ったりの観光地によくありがちな寂しげなものばかりだし、レストランも「ここで食べたい!」と思うようなものが無くパッとしない。
大体、園内に100円ショップがある遊園地なんて、ここくらいだろうなぁ…。


やっぱりレジャー施設としての格調を、少し高めないといけないのかな、なんて思いながら周りを見てみると…

キャッチボールをしに来ている近所の小学生達。
グループデート中の中学生。
サンダルにジャージ、着の身着のままお父さんと楽しげに手をつなぐ子供。
パンフレットを握り締め歩く、老夫婦。

この敷居の低さも、1つのあり方として大事なのかな…と思い直した。

シーパラのショーはよかです

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2005/10/07

天を仰ぎ続けたら、宇宙が見えた。

渋谷の東急百貨店のエレベーターに乗った時のこと。

時間も時間で店内はお客さんでいっぱい。
エレベーターを待つ列も長蛇の列であったが、なんとかスシ詰め状態で、一番最後にギリギリで乗り込めた。


エレベーターの中は暗黙のルールに支配された空間だ。
みんなそれまで発していた会話を一斉に止め、無言で上部の階数表示を見守る。
全員が天を仰ぎ、静かに静かに同じ一点を見つめるその姿…それはまるで神聖な儀式のようだ。
私も例に洩れず、同じ儀式の様式をとっていた。

10秒経過

30秒経過

1分経過…したところで、ようやく誰かが重い口を開いた。

「このエレベーター、動いてませんよねぇ…。」

「そうですねぇ…。」


室内がなんとなく焦り出した時、私がふと足元を見ると、私のカバンが見事にドアにはさまれていて、それを力任せに引っ張ると…何事も無かったかのようにエレベーターは動き出した。

「今のは一体何だったんでしょうねぇ…。」

「間違い無く止まってましたよねぇ…ナンデ…?」

「何か、怖いですね…。」


「すいません、私が原因です…。」

とは言わず、私はただただ儀式にのっとって無言で天を仰ぎ続けていた。

こんなことだってあるかもしれない

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2005/10/06

センチメンタルが止まらない

 北海道内は6日、上空に入り込んだ寒気の影響で冷え込み、旭川市は最低気温が2・4度を記録、初霜を観測した。
 旭川の初霜は平年より1日、昨年より12日それぞれ早い。(05・10・6『ニッカンスポーツ』

北海道はもう雪ですか…。
寒さはあっという間に訪れるね…クマさんも冬眠の準備で大変だね…。


夕方、気晴らしにフラッと外に出てみると、肌寒く澄んだ空気が色濃い秋を感じさせた。

私のそれなりに長い人生の中で、楽しいことも悲しいことも…記憶に残っている悲喜交々の“思い出”の、そのほとんどはなぜか空気の澄んだ寒い日の出来事なので、こうして急に訪れるこの秋の空気に気付いたりすると、突然しっとりと回想モードに突入してしまうのであった。

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2005/10/05

こういう気持ちをいうのかなぁ。

今日…いや今、初めて、「萌え…」という言葉を使ってみた(↓)。

エルメスタン

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2005/10/04

こまねこ、長編映画になる。

私が愛してやまない“こまねこ”が、ついに長編映画になるそうだ。
そりゃそうだよなぁ…こまねこ見るためだけに、見たくもない映画を見るのは辛いもの。

長いパペットアニメーションの歴史の中に、“どーもくん”でありそして“こまねこ”は、きっと輝く一瞬をきざむであろうと思えるほど、暖かく幸せな映像を合田経郎率いるスタッフは見せてくれる。


映画の完成時期や公開時期は発表されていないが、ゆっくり、のんびり、ひとコマひとコマ撮るように、じっくり待ってみよう…。

(〈トラックバック〉●「こまねこ(再び)」05・7・9『辺境哨戒日記』

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2005/10/03

がんばれ。

かつて私がまだ青い青い頃(今は“青い頃”くらい)、“一方的”にライバル宣言をし、「この人に負けたくない。」と常にその背中を追いかけていた人がいる。
人間的に認められない者への「負けられねぇ!」ではなく、その人に圧倒的な才能を感じるからこその「この人と肩を並べたい…。」というもので、一方的な自己満足ながらも私はそこから色々なことを学び、今に至っているのである。

そこで思っていたこと、1つ。


「がんばれ。」
という言葉はそれはとても都合のいい言葉である。
なぜならその“がんばる”尺度は、人それぞれ全く異なったものなのだから。

それなのに時にこの「がんばれ。」という言葉は、人の重荷になることさえあるという。
「こんなにがんばっているのに、まだそう言うか!?」
などと。

しかしこの言葉を重く感じてしまう人は、その本意を履き違えてしまっているのだと思う。
この言葉の根底には、心からの応援のメッセージが込められている。
なぜなら本気でこの言葉を使う時、決して憎い人間には使わないからだ。

「がんばれ。」は決して押し付けでない、それを発した人のものではなく、それを受け取る人のもの。
私はこの言葉の汎用性と、そこはかとなくそこにある優しい感じが大好きである。


だから…
“私”が“私”に言う「がんばれ。」は、情けない自分を強く強く鼓舞するものであり、
“私”が“あなた”に言う「がんばれ。」は、あなたがあなたらしくいられるように…ただそうあって欲しい、と願うことなのである。

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2005/10/01

ついついつい

「あちゃー。失敗した!」
という時は決まって、

「つい…。」
というゆるんだ気持ちが重なりあって、それが生じてしまうものである。


今日は卒業した学校の、“恩師を囲む会”にお邪魔した。
久々に学生時代のクラスメートやお世話になった先生に出会える、貴重な機会である、しかし…

ついつい、寝不足であったのを忘れ、

ついつい、いつもよりお酒を飲み、

ついつい、猛烈な眠気に負け、

ついつい、恩師を囲む会であるのを忘れ、

ついつい、テーブルの端で寝てしまい、

結局1人、囲むことができなかったのであった…ついついつい…がく。

お恥ずかしいこってす

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