うんうん。ボーリング、楽しいよね!
尼崎の脱線事故から3週間ほど経って、ようやく報道も落ち着いてきたようだ。
まるで“お涙頂戴”的な遺族の報道は見ていて辛かったな…かわいそうとかじゃなく、「そこまで流すの!?」というか。
朝からテレビから延々と垂れ流される、遺族の悲しみだとか憎しみだとか…まぁ当の遺族の人達は、自分達の声をたくさんの人に聞いてもらいたいと思っている人が多いと思うから、報道と報道される側の間では、利害が一致しているのだろう。
“利害の一致”という面で見ると、今回の事件の原因とされる“過密ダイヤ”と、我々利用者の利益も一致していたのではないのだろうか。
JR西日本の無謀な利益追求だと言われている“過密ダイヤ”。でもその恩恵を、我々も十分に受けていたはずだ。
出社時間から逆算して…朝、ギリギリまで寝ていられるようになったのは誰のおかげか。
そして、電車の到着が3分遅れただけで、駅員に文句を言うのは、誰だったか。
どうも今回の事件は責任の所在が単純ではないような気がする。
JR西日本は10日、兵庫県尼崎市で福知山線の脱線事故が起きた4月25日から今月9日までに、乗客らから寄せられた苦情や問い合わせが約4万7000件に上ったと発表した。
JR西日本によると、事故発生直後は被害者の家族らから収容先病院などについての問い合わせが多かったが、事故後に社員がボウリング大会や宴会を開いたことなどが明らかになってからは、こうした社員の行動への苦情が増えたという。(2005・5・10『ニッカンスポーツ』)
さんざん叩かれている一連の“ボーリング大会”“宴会”も、吊るし上げのように感じられて不快だ。
前々から計画を練り、平日にわざわざ休暇とってレクリエーションを開き、交流を深めた。JR西日本の、脱線事故が起きた、他の管轄の社員が。
…何がいけないの?
どちらかといえば微笑ましい光景ではないか。毎日動いている電車の駅員さん達は、こうやって平日にみんなでお休みもらって遊ぶのだと思うと。
論点がズレている?それとも責任の転嫁?
事故と関係ない人が、休みの日に休んだ、ただそれだけのことなのに非難を受けてしまうことに、この事件の複雑さを感じる。
そしていつからみんな、そんなに他人に厳しくなったのだろう。何か最近の日本人の新しい体質なのだろうか。
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